「世界名作劇場」の版間の差分

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'''世界名作アニメ'''、'''世界名作アニメ劇場'''とも呼ばれる<ref group="注釈">[[1999年]]に『名作アニメ主題歌ベスト20』(『フランダースの犬』から『ロミオの青い空』までの主題歌を収録)、[[2004年]]に『フジテレビ 世界名作アニメ主題歌ベスト』(『ムーミン』から『ロミオの青い空』までの主題歌を収録)という[[コンピレーション・アルバム]]が発売されている。</ref>。
 
最広義には、[[1969年]]の『[[ムーミン (アニメ)|ムーミン]]』以後の作品を指す(アニメーションの公式では同社制作の[[1975年]]の『[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』以後を指す
 
{{ウィキプロジェクト アニメ}}
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どの作品以後を『世界名作劇場』シリーズに含めるのかは、諸説ある<ref>[http://www.style.fm/as/13_special/qa_051114.shtml WEBアニメスタイル 特別企画 第1回「世界名作劇場って何本あるの?」]、[[アニメスタイル|WEBアニメスタイル]]、2005年11月14日。</ref>。
*シリーズ定着後に原作が日本国外の文学を持たずに品」(られた『[[七つの海のティコ]]』のみ例外とし「原作が日本国外の文学作品」という基準で、[[1969年]]の『[[ムーミン (アニメ)|ムーミン]]』以後の作品を指す{{Refnest|group="注釈"|1988年12月10日付の[[読売新聞]]の記事では、『世界名作劇場』シリーズの開始を1969年の『ムーミン』としている<ref>「アニメ『世界名作劇場』20年 年間通して一作品 じっくりペース守る」『読売新聞』1988年12月10日付夕刊、6頁。</ref>。}}。
*厳密には例外もあるが「日常を舞台にした作品」(厳密には例外もあるが)という基準で、[[1974年]]の『[[アルプスの少女ハイジ (アニメ)|アルプスの少女ハイジ]]』以後の作品を指す。
*「日本アニメーションの制作」という基準で、[[1975年]]の『[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』以後の作品を指す。
『世界名作劇場』という名前がついたのは[[1979年]]放送の『赤毛のアン』からであり、それまでは『'''[[カルピス]]こども劇場'''』や『'''カルピスファミリー劇場'''』という名前がついていた。『赤毛のアン』以降は提供がカルピスの一社だけで無くなったためシリーズ名を何度か変更している<ref group="注釈">その後[[ハウス食品]]工業が単独スポンサーとなって「ハウス世界名作劇場」と称した時期もあった。後にBSフジで新作を放送される際、冒頭にも「ハウス食品世界名作劇場」と冠された映像が付いている。</ref>が、本項では日アニが公式にシリーズの総称としており一般的にも認知されている『世界名作劇場』を項目名とした。
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約10年間新作が作られなくなった時期からフジテレビ以外の民放系列局・[[日本放送協会|NHK]]の[[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]ほか様々なメディアで再放送されるようになった。
 
* 放送を最も多く実施しているのは[[NHK BSプレミアム]](BS2でアナログ放送の [[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]の実質的な後継。詳細はでアナログ本放送開始より放送され[[BS名作アニメ劇場]]の項を参照)。1990年前後から増え始め、「[[衛星アニメ劇場]]」の看板作品となっていた時期もある。
* [[衛星放送|CS]]放送局の[[ファミリー劇場]]や[[キッズステーション]]、[[フジテレビTWO]]で頻繁に放送されている。(「[[GLC24時間英会話ch|GLC24時間英会話チャンネル]]」では英語吹き替え版が放送されている
* 地上波局では[[全国独立放送協議会|独立局]]の[[テレビ埼玉|テレ玉]]・[[とちぎテレビ]]・[[千葉テレビ放送|チバテレビ]]・[[テレビ神奈川|tvk]]・[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]において頻繁に放送されている。その他の局では[[テレビ北海道]]([[おはようまんが]]枠)と[[サガテレビ]]で頻繁に放送されている。
* 日アニ作品(『[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』から『[[家なき子レミ]]』)が地上波などで放送の時は、OP・EDにクレジットされる「'''制作 フジテレビ 日本アニメーション'''」の部分が、フジテレビ系列以外の局での放送時を中心に「'''制作 日本アニメーション'''」に差し替えられることが多い。その差し替え方は、『フランダースの犬』から『[[七つの海のティコ]]』までは、画像はそのままにCG加工で差し替える方式だが、『[[ロミオの青い空]]』から『家なき子レミ』までは、提供用の描き下ろし映像の部分に制作名のテロップを合成する方式だったなお、移行期にあたる『ティコ』は2種類有るが、前者の物に統一している
**差し替え済のデジタル素材が用意される以前は、フィルムネットによる再放送実施局側で、音声のみそのまま流したうえで制作クレジットのみブルーバックや静止画フリップなどの映像で日本アニメーション単独名義に差し替えた例もある<ref group="注釈">1980年代から90年代中頃に[[広島ホームテレビ]](テレビ朝日系列)が本シリーズ作品を含むテレビ東京系以外の系列外アニメ・ドラマを再放送した際にこうした措置が取られていた。</ref>。
* タイトル冒頭の『世界名作劇場』等の部分にスポンサー名が作画に含まれている一社提供時代の作品は<ref group="注釈">『小公女セーラ』などハウス食品提供時代初期(『小公女セーラ』など)では、アバンタイトルのアニメ「世界名作劇場」の文字の上に「ハウス食品」のロゴをテロップで別乗せしていたため、番組販売時の流用ができた。</ref>再放送や本放送でも番組販売扱いで提供なしあるいはスポンサーが異なった他系列局<ref group="注釈">一社提供スポンサーとローカルスポンサーの共同提供となった場合を含む。</ref><ref group="注釈">この場合提供ベースがキャラクターによる提供読みの企業名入りアニメーションの場合はブルーバックによるローカルスポンサー名かスポットCMに差し替えていた。</ref>では冒頭をカットして番組タイトルから放送する例が大半だが音楽をそのまま流し映像のみ差し替えた例も若干ある<ref group="注釈">『アンデルセン物語』を[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]が[[関東ローカル]]で再放送した際には、冒頭の音楽(作曲:[[宇野誠一郎]])をそのまま流し、映像のみ番組枠名『[[おーい!まんがだヨー]]』の手書きタイトルカードに差し替えた。</ref>。また、『若草物語 ナンとジョー先生』の様に冒頭のスポンサー名部分から主題歌のイントロが始まっていたために再放送用素材では再加工を要した例もある。
 
日本アニメーション関係会社のJanime.comの配給により、2004年から[[インターネットテレビ]]の[[GYAO!]](旧:[[Yahoo!動画]])で世界名作劇場全作品(日本アニメーション一部作品も含む)の全話が有料動画配信されている。また、[[YouTube]]の公式チャンネル「日本アニメーションチャンネル」上で、『こんにちは アン 〜Before Green Gables』を除く各作品の第1話が無料視聴できる。
 
== DVDビデオソフト ==
本シリーズの初DVDビデオ化作品は松竹映画版の「[[フランダースの犬 (アニメ)#劇場公開版|THE DOG OF FLANDERS]](劇場版 フランダースの犬)」であり、1998年に[[ショウゲート|東芝デジタルフロンティアコンテンツ事業部]]から発売された(2007、2007年以降[[バンダイビジュアル]]が再発売している
 
テレビアニメの『[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』から『[[家なき子レミ]]』については全作品全話を[[バンダイビジュアル]]が順送りで[[セルビデオ|セルDVD]](DVDビデオ)化し、1999年から2002年11月にかけてほぼ毎月のペースで発売された(各巻4-6話収録で3980円)。2001年頃発売タイトルからレーベルがBANDAIから[[エモーション (バンダイナムコグループ)|EMOTION]]へ変更された。2009年4月に初期作品を1890円の廉価版として再発売したり、一部作品で描き下ろしジャケットイラストによる廉価版DVD-BOXを新たに発売している。
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== 完結版 ==
;1975年から1997年に放送された地上波の旧作
[[BSフジ]]開局記念の一環で2000年12月から2001年8月にかけ、23作品について45分の前後編2部構成の[[総集編]]とした「'''世界名作劇場 完結版'''」が、番組としてBSフジと日本アニメーションの制作により放送された。新たに収録したナレーション解説が追加されており、冒頭部の概要説明は[[藤田淑子]]、本編中は登場キャラクターを演じた実際の声優もしくはその声質に近い声優(母をたずねて三千里での[[高乃麗]]など声質に近い声優が担当している。
 
本放送の後、順次[[バンダイビジュアル]]から描き下ろしのカラーイラストをジャケットに使用し「'''ばっちしV'''」としてVHSやDVDソフト化(描き下ろしのカラーイラストをジャケットに使用)されている他、[[CS放送]]局の[[キッズステーション]](番組名は改題)、[[アニマックス]]、[[カートゥーン ネットワーク]](ポップコーンスペシャル内)でも再放送された。2006年末には『レ・ミゼラブル 少女コゼット』放送決定記念企画として、[[BIGLOBE]]で23作品が期間限定で動画配信された。
 
また、完全版の構成を基に、2001年から2003年にかけて23作品が[[ぎょうせい]]の「[[絵本]]アニメ 世界名作劇場」というアニメ絵本で出版されており、DVDのジャケットイラストを表紙として使用している。
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== 輸出 ==
{{出典の明記|section=1|date=2009年4月}}世界名作劇場が始まった頃は[[虫プロ]]の倒産、[[東映アニメーション|東映動画]]の累積赤字などアニメ業界の景気が悪かった。このため各社は制作費回収のため、作品を海外に輸出することを前提として制作していた。名作劇場も同様に海外市場を睨んで制作され<ref name="meigeki">世界名作劇場大全</ref>、[[大韓民国|韓国]]・[[台湾]]・[[中国]]・[[フィリピン]]などの[[東アジア|東]]・[[東南アジア]]や[[ヨーロッパ]]諸国・[[中東]]など世界各地で放送された。特にフィリピン・イタリアでは『名犬ラッシー』を除く全作品が放送されており[[香港]]では『レ・ミゼラブル 少女コゼット』まで放送、ドイツについても『小公子セディ』を除いて『ロミオの青い空』まで放送されている。一方、アメリカ合衆国では『トム・ソーヤーの冒険』『ふしぎな島のフローネ』と『若草物語』の数話分しか紹介されておらず、イギリスでは『ピーターパンの冒険』しか放送されていない。
 
『ペリーヌ物語』は[[フランス]]の建物、街並み他の風景が明らかに現実とかけ離れていたため、フランスでは放送されなかった。また、『フランダースの犬』は舞台である[[ベルギー]]では放送されなかった。
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== レストラン ==
2016年11月には、日アニ本社(多摩市)近くの[[アリオ橋本]]に『世界名作劇場 Fan Fun Kitchen』がオープンした。赤毛のアン、母を訪ねて三千里、フランダースの犬、あらいぐまラスカルのキャラクターをあしらったスイーツや軽食を提供。2019年1月20日をもって閉店<ref>[http://ff-kitchen.jp/img/closing.pdf 公式サイト ff-kitchen.jp お知らせ]より)</ref>
 
== コミカライズ ==