「一般用医薬品」の版間の差分

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これまで医師の[[処方箋]]によらなければ使用できなかった指定医薬品([[処方箋医薬品]])指定の医療用医薬品の中から使用実績があり、副作用の心配が少ないなどの要件を満たした医薬品を薬局などで処方箋なしに購入できるよう、一般用医薬品として認可したものを'''スイッチOTC'''薬という。軽い病気や症状は[[ドラッグストア]]などで売られる市販薬で治してもらうことで、膨張する医療費を抑制するのが狙いで、風邪薬や胃腸薬、目薬、発毛剤などの製品がある。
 
[[1985年]]に解禁され、[[足白癬|水虫]]治療用の[[抗真菌薬|抗真菌外用薬]]から始まり、[[イブプロフェン]]錠、[[にきび]]治療外用薬([[ペアアクネ]]など)、[[ケトプロフェン]]外用剤、[[ヒスタミンH2受容体拮抗薬|H2ブロッカー]]などが[[1990年代]]までに市販化された。[[2000年代]]に入ると[[禁煙グッズ|ニコレット]]☆、[[フェルビナク]]外用剤、[[フルコナゾール]]や[[テルビナフィン]]など第二世代の水虫外用薬、[[禁煙グッズ|ニコチネルパッチ]]☆、[[第二世代抗ヒスタミン薬]]、[[アシクロビル]]軟膏、[[肝斑]]改善を用途とした[[トラネキサム酸]]錠剤☆、[[ジクロフェナクナトリウム]]外用剤、[[フッ化ナトリウム]]と拡充を続け、[[2011年]]には[[ロキソプロフェン|ロキソニン]]錠が[[解熱鎮痛剤]]として市販化されるまでに至っている(☆印は[[生活改善薬]])。
 
スイッチOTC薬の価格は[[薬価]]によりメーカーの言い値が効かない医療用よりも高く、[[健康保険]]も適用されないが、医師の診察・検査料や処方箋料などが不要なため、同一の薬剤を処方されるのであれば安く済む事も多く、診察や調剤の待ち時間がかからず利便性が高い。厚生労働省は医療用医薬品のスイッチOTC化を推進しようとしており、さらに今後は高コレステロール、高血圧、高血糖に使用する医薬品もスイッチOTC化することが検討されている<ref name='selfm' />。