「エラブウミヘビ」の版間の差分

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また、本種は、東南アジアに生息する[[ベニヘビ属]]が海生に適応した種であると言われている。
== 毒性 ==
本種の毒は'''エラブトキシン'''と呼ばれる[[神経毒]]の一種<ref name="fn1"/>で、その毒は[[ハブ (動物)|ハブ]]の70-80倍の強さと言われる。しかし、本種の性質は非常に大人しく口も小さいため、噛まれる可能性は少ないが、捕らえようとすると噛んでくることも考えられるので、無闇に触ったり近付いたりしない方がよい。[[沖縄県|沖縄]]では燻製のための食材として捕獲する折、素手で捕獲されることが多い<ref name="fn1"/><ref name="fn2"/>が、毒性は強く、噛まれれば最悪の場合死亡する危険性もある<ref name="fn1"/>。
 
== 生態 ==
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繁殖様式は卵生。繁殖期にオスも上陸し、陸上で交尾を行うこともある<ref name="ota" />。例として石垣島で4 - 7月、宮古島で5 - 8月、久高島では8 - 12月に、産卵のために上陸する<ref name="ota" />。海岸の洞窟内の岩の割れ目などに、1回に1 - 10個の卵を産む<ref name="ota" />。海岸の岩場の陰などに、一度に3-8個の卵を産む。飼育下では、卵は137 - 159日で孵化する<ref name="ota" />。卵は150日程で孵化する。一説には、[[交尾]]も陸上で行うとも言われる。このように、本種の生活環には、陸上での行動が多く含まれるため、他のウミヘビに比べると、ずっと後になって海で生活するようになったと考えられている。産卵期には大量の個体が一箇所に密集して上陸している姿も確認されている<ref name="fn1"/>。{{要校閲|date=2019年7月}}
 
== 人間との関係 ==
フィリピンでは皮革用と食用の乱獲により、生息数が減少した<ref name="iucn" />。地球温暖化による海水面の上昇による産卵場所の消失や、サンゴ礁の白化などによる減少に伴う生息地およびそこに生息する獲物の減少による影響が懸念されている<ref name="iucn" />。