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'''ピットロード'''(PIT-ROAD)は艦船キットに定評がある日本の模型メーカーである。本社所在地は[[神奈川県]][[川崎市]][[高津区]]梶ヶ谷にあり、ショールーム兼直営店「ノースポート」は本社の1階にある。
なお、個人HPなどではPTと縮められることがある。これは、同社のマーク
== 概要 ==
ピットロードは主に艦船模型を主力として販売展開を行っているほか、1/700航空機など、独自の商品を開発、販売している。1/700というキットの出来に完成品の非常が大きく左右される模型において、シャープでカッチリとしたモールドは「ピットロードスタンダード」とも呼ばれ、評価が高い。塗料
[[終戦のローレライ]]といった映画作品やアニメ「タクティカルロア」の護衛艦パスカルメイジを完成品として立体化、また近年人気が高い、いわゆる食玩の原型製作も行うなど、ある意味衰退が必至である模型業界において
== 前史(1978~1984) ==
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* 1980年代前半、グリーンマックスは本体である鉄道模型部門の業績が一時的に悪化したのを契機に事業の整理を図り、スカイウェーブシリーズの販売権を経営者同士が縁戚関係である神奈川の模型店・ピットロード東名に譲渡する。そして、旧グリーンマックス製品は1985年冬よりピットロード(東名)名義で発売が再開され、また模型店はピットロード製品のショールーム兼直営店となる。以降、ピットロードはそれまでほとんどキットが無かった外国の大戦艦艇や現用艦を積極的に発売する。
* 1987年、艦船モデラーが長く待ち望んでいた、1/700日本海軍艦艇装備品の共通パーツセット(I)を発売
* 1990年、ショールーム兼直営店の名称を「デリックポスト」に改名する。
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* 1994年12月、1/700で駆逐艦陽炎発売、これ以降ウォーターラインシリーズとの製品競合が本格化する。当初はウォーターラインの既製品をはるかにしのぐ超精巧で綺麗なモールドが高い人気を得る。
* しかし、1992年に[[フジミ模型]]が[[静岡模型教材共同組合]]を脱退し、残った3社がウォーターラインの欠けた製品群を補う形で新製品を発売、それは眠っていた潜在需要を掘り起こす形になり、やがてシリーズ初期に発売された日本艦旧製品のリメイクに発展する。リメイク製品の種類が増えるにつれてピットロードとの製品内容の差は急速に縮小し、逆にこれまでモデラーに容認されていた、割高な価格設定や外形の捉え方の悪さといった弱点が次第に大きく捉えられるようになってゆく。また、それまでウォーターラインと競合しなかった事から、静岡模型教材共同組合とピットロードとの関係は当初は良好であったが、この日本艦の製品競合の頃から次第に関係が悪化していったといわれる。
* 1999年、ショールーム兼直営店を横浜市都筑区に移転し、「ノースポート」と改名する(現在は梶ヶ谷に戻っている)。
* 2001年からは中国の[[トランペッター (企業)|トランペッターモデル]]と業務提携し、大型艦において、基本設計は日本、金型製作及び生産は中国で行い、日本国内
* 2005年2月頃に発売した1/72スケールのAFVキット([[陸上自衛隊]]が保有する、または、していた[[戦車]]の模型)が、[[田宮模型]]が[[ミリタリーミニチュアシリーズ]]で発売した
* 2005年、ショールーム兼直営店「ノースポート」が本社1階に移転する。
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* 2006年、ノースポートが[[楽天商店]]に展開。
* 2006年 トランペッターモデルと共同で1/700[[アドミラル・クズネツォフ (空母)|アドミラル・クズネツォフ]]、1/700
* 2006年5月の静岡見本市の参加をWAVEや(アカデミー社の正規代理店である)[[GSIクレオス]]と共に拒否された。理由は、[[ドラゴンモデルズ|一部]]を除く特定アジアの模型メーカーとの密接な関係が田宮俊作の
== 今後の課題 ==
ピットロードはコアな商品を数多くだしており、熱烈な客層が多いのが特徴である。しかし、それらの商品はおおむね販売数が少なくまとまる傾向が非常に強く(ロシアの巡洋艦である[[モスクワ (ミサイル巡洋艦)|モスクワ]]や同国の空母[[アドミラル・クズネツォフ (空母)|アドミラル・クズネツォフ]]と、日本海軍の戦艦である[[大和 (戦艦)|大和]]との、日本における知名度の違いを考えれば、それらは容易に想像できると思う)。そのため、
また、新製品の発売予定の遅延も常態化している。近年ではニミッツ、リンカーンといった目玉モデルの遅延、さらには販売を公式に発表までしていた、小説「[[亡国のイージス]]」に登場した「いそかぜ」の開発停止など、製造業としての問題行動が多く、その面での不信
なお、食玩の原型など多角的な展開を模索しているものの、インジェクションキットはおおむねで尽くした感があり、新製品はやや目新しさに欠け、ニミッツなどの目玉商品、未キット化商品を続けて発売し続けることができるかが勝負。
これらがピットロードが持っている問題点であり、2006年以降いかにこれらを解消していくかが大きな課題である。
== 直営店ノースポート ==
ピットロードは、神奈川県川崎市に直営店「ノースポート」を経営している。また、この直営店を経由しての通信販売が可能となっている。なお、ノースポートは楽天商店にも出店しており、こちらからの通信販売も可能である。
なお、ピットロード社は、ランナー(プラスチックモデルのパーツが付いている物で、キット完成後はゴミとなる)の回収を行っており、回収はノースポートで受け付けている。ただし、中国生産品は回収対象ではなく、国内生産品のランナーのみである。しかし、わざわざゴミをノースポートに持っていかないといけないため、回収状況はあまり芳しくないようである。
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