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HD 140283は[[固有運動]]が非常に大きいため、元々[[天の川銀河]]に属していた天体ではなく、天の川銀河に吸収された[[矮小銀河]]で誕生したものと考えられている{{R|Hubble20130307}}。
HD 140283は、[[鉄]]と[[水素]]の存在比 ([Fe/H]) で表される[[金属量 (天文)|金属量]]が-2.40(太陽の約0.4%)と低い値を持つ低金属星である{{R|BondNelan2013}}。微量ながらも金属を含んでいるため、[[星の種族|種族III]](宇宙最初期の[[ビッグバン原子核合成]]で生成される[[水素]]と[[ヘリウム]]のみで構成され、金属を全く含んでいない)の恒星には該当せず{{R|Hubble20130307}}、
HD 140283の年齢は、恒星に含まれる金属量と表面温度の値からまず144億6000万年とされた。それのみでの[[不確かさ (測定)|不確かさ]]は3億1000万年である。更にいくつかの値の不確かさを導入すると、年齢の不確かさは8億0000万年となった。不確かさの値が大きくなったのは、特に酸素量の不確かさに起因する{{R|BondNelan2013}}。これらの値は、[[2000年]]の段階で算出された「少なくとも140億年であり最大でも160億年」という年齢や{{R|Hubble20130307|VandenBerg2000}}、[[2002年]]の段階で算出された「120億年から150億年」{{R|BondNelan2013}}という年齢よりも改善されている。
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