「礼部韻略」の版間の差分

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洪武正韻との関係
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'''礼部韻略'''(れいぶいんりゃく)は、[[中国]][[宋代]]に編纂された[[韻書]]の一つ。[[景祐]]4年([[1037年]])、『[[集韻]]』とともに[[丁度]]らによって勅撰された。5巻。韻目は206韻。9590字を収録。「[[礼部]]」とは[[科挙]](国家官吏登用試験)を監督していた役所であり、『礼部韻略』はもっぱら科挙試験のための参考書として作られた簡略版の韻書である。
 
== 成立 ==
[[北宋]]の[[景徳]]4年(1007年)『切韻』を修訂した『広韻』が作られたが、同時に礼部が科挙試験用にそのダイジェスト版として『韻略』(景徳韻略、現存せず)を作った。景祐4年(1037年)に丁度らが『広韻』を改めて『集韻』を作ったとき、同様に『集韻』のダイジェスト版にあたる韻書として『礼部韻略』を作った<ref>『礼部韻略』が『集韻』のダイジェスト版であることについては、水谷(2004) を参照</ref>が、『集韻』より早く完成した。
 
『礼部韻略』の後、科挙試験用の韻書は[[明]]の『[[洪武正韻]]』まで作られず、宋・元を通して『礼部韻略』が改訂を経つつえんえんとも長期にわたり使われ続けた。
 
== テキスト ==
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== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
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[[Category:韻書]]
[[カテゴリCategory:11世紀宋代の書籍]]
[[Category:11世紀の書籍]]
[[カテゴリ:宋朝]]