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上記のような特徴を兼ね備えた、いかにも演歌らしい演歌に対して、「ド演歌」(ど演歌)といった呼称が使われることがある。また、男女の情愛に特化されたジャンルで、演歌よりも都会的な[[ムード歌謡]]というものがある。とはいえ上記の特徴をもってしても、演歌とそれ以外のジャンル(歌謡曲など)を明確に分類することは難しい。たとえば[[ジャズ]][[ピアニスト]]の[[山下洋輔]]は、“音楽理論的に両者を区分できない”の意で「演歌も[[アイドル歌謡曲]]も同じにしか聞こえない」と述べていたといわれる。
 
演歌は日本の大衆に受け容れられ、流行音楽の一つの潮流を作り出してきたが、一方でその独自の音楽表現に嫌悪を示す者も少なくないのもまた事実である。日本の歌謡界に大きな影響力のあった歌手の[[淡谷のり子]]は演歌嫌いを公言し<ref group="注釈">{{quotation|軍歌はもちろんだけど演歌も大嫌い。情けなくなるの。狭い穴の中に入っていくようで望みがなくなるのよ。私は美空ひばりは大嫌い。人のモノマネして出て来たのよ。戦後のデビューの頃、私のステージの前に出演させてくれっていうの。私はアルゼンチン・タンゴを歌っているのに笠置シヅ子のモノマネなんてこまちゃくれたのを歌われて、私のステージはめちゃくちゃよ。汚くってかわいそうだから一緒に楽屋風呂に入れて洗ってやったの。スターになったら、そんな思い出ないやっていうの。|西村建男「余白を語る――淡谷のり子さん」朝日新聞1990年3月2日}}</ref>、「演歌撲滅運動」なるものまで提唱したほどだった。作曲家の[[すぎやまこういち]]も「日本の音楽文化に暗黒時代を築いた」と自著に記している。
 
== 歴史 ==