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欧州為替相場メカニズムが適用されている国は状況が整えば、ほかの国と比べて早い段階でユーロを導入することができる。しかし、[[世界金融危機 (2007年-)|2007年以降の金融危機]]により急激に財政状況が悪化し、ユーロの導入は困難なものとなった。
 
当初リトアニアは2007年にユーロを導入するはずであった(導入は2015年となった)。2006年3月16日、リトアニア財務相[[ジグマンタス・バルチーティス]]は欧州委員会から時期尚早と正式に警告を受けていたにもかかわらず、ユーロ導入に関する必要書類を提出した。この書類などをもとにして審査した結果、欧州委員会はリトアニアのインフレーション率が基準よりも 0.06% 高いとしてリトアニアのユーロ導入を延期するよう欧州理事会に勧告し<ref>{{Cite web|date=2006-03-10|url=http://www.faz.net/s/Rub050436A85B3A4C64819D7E1B05B60928/Doc~E6F4B28C115034F9D97A4DDA78A6EB8E7~ATpl~Ecommon~Scontent.html|title=Die EU und Litauen streiten sich um den Euro|publisher=Frankfurter Allgemeine Zeitung|languag=ドイツ語|accessdate=2009-07-25}}</ref>、2006年6月15-16日にブリュッセルで行なわれた欧州理事会の会合でもリトアニアのユーロ導入は見送られた。当時のリトアニアのインフレーション率は既存のユーロ圏諸国と比べてもユーロを導入するには十分に低かった。しかし欧州連合条約ではユーロ未導入の加盟国に対して基準を厳格に守るように定めている。一部の欧州連合の高官からはリトアニアがユーロを導入しても問題がないという意見があったが<ref>{{Cite web|author=Claus Hecking|coauthors=Andrzej Rybak, Wolfgang Proissl, Mark Schrörs|date=2006-12-28|url=http://www.ftd.de/politik/europa/145221.html?p=1|title=Agenda: Stimmungswechsel|publisher=FTD.de|language=ドイツ語|accessdate=2009-07-25|archiveurl=https://archive.is/20120731191410/http://www.ftd.de/politik/europa/:agenda-stimmungswechsel/145221.html|archivedate=2012年7月31日|deadlinkdate=2013-11-01|deadurldate=2017年9月}}</ref>、欧州委員会と欧州中央銀行はユーロの信頼性を損なわないためにもこの意見を認めなかった。2007年にユーロを導入していれば、リトアニアはスロベニアとともに中東欧諸国で最初のユーロ移行国となっていたことになる。
 
[[2010年]]5月12日、欧州委員会はエストニアが収斂基準を満たしたとする報告書を作成し、同国のユーロ移行を提案した<ref>{{Cite web|date=2010-05-12|url=http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/10/562&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en|title=Convergence Report 2010 by the Commission assesses readiness of non-euro area EU countries to adopt the euro; proposes Estonia joins euro area in 2011|publisher=European Commission|language=英語|accessdate=2010-07-13}}</ref>。これを受けて同年7月13日に経済・財務理事会は、[[2011年]][[1月1日]]にエストニアがユーロを導入することを認める決定を下した。また[[2014年]]にはラトビアもユーロを導入した。