「承認欲求」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
5行目:
人間は他者を[[認識]]する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という[[感情]]を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を'''承認欲求'''という。承認欲求は努力へのモチベーションになるが、強すぎるとお金・地位ばかりを追いかけて幸せになれない。また詐欺師・ヒモ男などは、相手の承認欲求を悪用しているとも言える。とくに愛情不足で育つと、承認欲求が強くなる傾向がある。※逆に諦めて、全く承認を求めなくなることもある。
 
長年にわたり社会科学の視点から承認欲求を研究してきた[[太田肇]]によると、承認欲求は現実の組織や社会において自己実現欲求などよりも強い力で人を動機づけている<ref>[[太田肇]](1996)『個人尊重の組織論』中央公論社、78-79ページ。</ref>。一方で承認欲求の表れ方は文化や風土にも左右される。日本人は「周囲から認められなければならない」「期待を裏切れない」という切迫した感覚に陥りやすく、それが過激な動画の投稿、[[パワーハラスメント]]や[[いじめ]]、[[不登校]]、[[過労死]]、企業不祥事などの社会問題を引き起こす場合がある<ref>[[太田肇]](2019)『「承認欲求」の呪縛』新潮社。</ref>。