「レンサ球菌」の版間の差分

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== 口腔内での存在 ==
口腔内にはレンサ球菌(ストレプトッコカス属)の多くの菌が存在する。レンサ球菌は口腔フローラ中で最も大きな比率を占めている。口腔フローラに生息するレンサ球菌は口腔レンサ球菌 (oral streptococci) と総称されている<ref>浜田 茂幸 「ミュータンスレンサ球菌のビルレンス因子の解析と同因子の抑制」『日本細菌学雑誌』 1996年 51 巻 4 号 931-951 DOI https://doi.org/10.3412/jsb.51.931</ref>。
口腔内にはストレプトッコカス属の多くの菌が存在する。
*口腔常在菌叢は生後すぐに定着を開始し、個体の成長や歯牙の萌出などの口腔内環境の変化に伴って変動する。また、個人差や家庭での食生活や生活習慣によっても大きな変化がある。
*口腔常在菌叢の代表的な菌種はほぼ決まっており、分布領域における優勢菌種もほとんど変動はない。以下にストレプトッコカス属の菌を示す。
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**''Streptococcus mitior'':口腔レンサ球菌で齲蝕病原性はないとされている。
**[[ストレプトコッカス・ミュータンス]](''Streptococcus mutans''):歯牙表面に主に生息するが検出頻度は低い。しかし、齲蝕病巣からは確実に分離される。菌体外[[グルカン]]や[[乳酸]]の産生、酸性条件下での増殖能などから齲蝕の原因菌とされている。
**[[ストレプトコッカス・ソブリヌス]](''Streptococcus sobrinus''):ミュータンス同様の齲歯病原体で、齲歯の有病率の内容からミュータンスより密接であることがわかる。
 
== 利用 ==