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{{出典の明記|date=2012年7月}}
'''メタ認知'''(英:Metacognition)とは、「[[メタ]](高次の)」という言葉が指すように、自己の[[認知]]のあり方に対して、それをさらに認知することである。メタ認知という概念の定義やその活動は分野によって様々であるが、[[心理療法]]や[[認知カウンセリング]]をはじめ、ものごとや経験に対して正しい理解を行えているかなど、自分の認知行動を正しく知る上で必要な思考のありかたを指すことが一般的である。勉強などが例に挙げられる。
 
== メタ認知の知識的側面 ==
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== メタ認知と教育 ==
メタ認知という概念は、学習や教育支援といった文脈においても重要な役割を果たしている<ref>{{Cite journal|last=平嶋|first=宗|last2=Tsukasa|first2=Hirashima|date=2006-1|title=メタ認知の活性化支援(「学習支援の新たな潮流-学習科学と工学の相互作用-」)|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110002975619/|journal=人工知能学会誌 = Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence|volume=21|issue=1|pages=58–64|issn=0912-8085}}</ref>。メタ認知能力の育成は、現代の[[教育]]、とくに[[学校教育]]の場面において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっており<ref>{{Cite web|url=http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/01/10/1380902_0.pdf|title=幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)|accessdate=2018年10月23日|publisher=中央教育審議会}}</ref>、メタ認知を通して自己の思考プロセス・課題などを客観的に捉え、主体的に学習する姿勢や問題解決の能力を高めることが期待されている。
 
一方で、メタ認知を取り入れた学習効果やその重要性から、教育学などにおいても様々な実践が行われているが、客観視できない内面の活動であるはずのメタ認知をいかに「評価」するのかという課題も存在している。また、教育学的な実践研究を始めとした応用研究は、メタ認知の基礎的研究に立脚したものではないという点や、認知心理学におけるメタ認知の定義づけについてが研究者間でも一致していないことなど、研究方法が明確に確立されていないという問題点も指摘されている<ref>{{Cite journal|last=KAKETA|first=Koichi|last2=MIYAZAKI|first2=Takuya|last3=YOSHINO|first3=Iwao|last4=ASAMURA|first4=Akihiko|date=2007-8|title=A Pilot Study for Development of Metacognition Scale|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110006346077/|journal=Journal of Hokkaido University of Education. Education|volume=58|issue=1|pages=279–293}}</ref>。
== 出典 ==
<references />