「フランス文化」の版間の差分

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フランス文化とは、[[社会科学]]と[[自然科学]]と[[人文科学]]のフランスで築かれ世界的基準となった[[メートル法]]をはじめとする論理と形式と量的基準の全てを指称する。基本となったのは、[[ギリシア]]と[[ローマ]]の文化であり、それを花開かせた[[カトリック教会|カトリック]](ローマ・カトリック)教会である。フランス文化は、ローマ・カトリックの神学と、理神論の両者の人道的な「自己の尊厳の尊重と他者の尊厳の尊重」を重んずる「個人主義」の永い伝統と、神のもとにおける人間の平等と共存と博愛思想が基礎にあり、「人間の意志の自由」を打ち立てた「実存主義哲学」の伝統である。「フランス文化」とは、ローマ以来の伝統であるラテン語文化を受け継ぎ、アカデミーフランセーズによる規範フランス標準語構築し、その国際語となったフランス標準語による文学と芸術と人文科学・神学(カトリック神学)・社会科学・自然科学の著作とその伝統を継承して現代に至った先に記述した文化全般を指称する(ミストラル(Frédéric Mistral ([[1830年]]-[[1914年]]))のような方言文学も含まれる)。したがって、フランス文化とは人文科学のみに限定できるものではなく、社会科学と自然科学を包含する[[概念]]である。そしてフランス語圏のすべてをも含む国際的文化であり、[[フランス|フランス共和国]]のみに限定されるものでもない。
 
たとえば、[[社会学]]では、[[コンドルセ]]の「人間精神進歩の歴史」、[[エミール・デュルケーム]]の社会学的心理学の教育論の著作活動に拠るフランス社会学の伝統、[[ピネル]]の伝統を受け継ぐ人道的な精神医療([[精神医学]]は心理学から出発したものといえ、この二つの学問の密接なつながりはその後フランス文化の伝統の一つとなり、[[オーギュスト・コント]]以来の[[社会学]]と[[心理学]]と[[医学]](福祉)との密接な連携は、現在の「[[国境なき医師団]]」等の医学全般の福祉的な人道的活動に承継されている。)と福祉的な人道的医学、[[キュリー夫妻]]の「放射能」「電気石・キュリー点・常磁性の研究」等の各論文の人道的(ラジウム治療法の開放)な無償の無体財産権(特許権)の開放、[[アドルフ・ヴュルツ|ヴルツ]]の「化学はフランスの科学である」との豪語に裏づけられる「有機化学、放射線化学、物理化学(physicalchemistry)」の伝統、[[ジャン=ポール・サルトル|サルトル]]をはじめとする[[実存哲学]]の伝統、[[アンリンナハ・ベルクソン|ベルクソン]]のうち立てた量子論的哲学、すなわち、自然科学と社科学と人文科学の融合した自然科学に依拠した哲学、そして、TGVで代表される鉄道工学、ユーロトンネル開通で実証されたトンネル工学、そして、[[純粋数学]]、[[解析学]]、[[光学]]の伝統、そして、それらの基礎となった[[フランス文学]]の永い伝統の全ての精神活動をいう。最近では、フランスの生化学者「Henri Laborit : ([[1914年]]-[[1995年]])」の[[1952年]]に[[発明]]した[[クロルプロマジン]](chlorpromazine)が、ピネルの理念を受け継ぐ「開放病棟」の理念に全世界で生かされていることも特筆に値する。
 
== 脚註 ==