「桃太郎電鉄シリーズ」の版間の差分

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ゲームバランスの基本は、おおよそ実力7割・運3割を想定しており、実力の高い相手に対しても、ラッキーが転がり込んだときにチャンスを活かし切ることで勝てる可能性を持たせている。その根底として参考にしているのは、[[麻雀]]である<ref>実力・運のバランスについては、『III』『DX』『HAPPY』の3作にわたって発売された、ベストセラーズ刊・究極本および、[http://www.sakumania.com/diary/nikki/031216.html さくまあきらホームページ:仕事人裏日記2003年12月16日] より(後者は実力8割・運2割との記述がある)。麻雀にて、高い実力者相手に偶然で勝てる可能性に関しては [http://www2.odn.ne.jp/~cbm15900/html/k15.html 麻雀ルールと役の解説 初心者のための麻雀講座 麻雀における「運」について] も参照。[http://www.sakumania.com/diary/nikki/071221.html さくまあきらホームページ:仕事人裏日記2007年12月21日] でも直接「桃鉄に一番近いゲームは麻雀」とのコメントがある。</ref>。
 
== 基本ルール ==
<!--シリーズ最新版を基準に、シリーズ全体に普遍性が有るように記述しています-->
第1作目『桃太郎電鉄』(以下『初代』)のみ大幅にルールが異なるため、ここでは第2作目『スーパー桃太郎電鉄』(以下『SUPER』)以降の基本ルールを説明する。はじめにプレイ人数・年数やターンの順番などのルール設定をおこなう。プレイ人数は合計2-4人(一部の作品では最大人数が3-5人)で、人数が足りなければ[[コンピュータ]]に代行してもらうことも可能。なお、コマとして使う汽車(電車のものもある)の色は1Pは青、2Pは赤、3Pは黄、4Pは緑、5Pは紫。設定後、最初にめざす「目的地」がルーレットで決定され、ゲームスタートとなる。プレイヤーは電鉄会社の社長となり、目的地を目指しながら日本全国をまわり「物件」を購入しながら収益を上げ、総資産で勝敗が決まる。
 
; ゲームの流れ
: 最初に目的地の[[鉄道駅|駅]]がルーレットで決められる。プレイヤーは順番に[[サイコロ]]を振り、出た目の数だけ[[蒸気機関車|汽車]]を進め目的地を目指す。ルート上であれば、どの方向に進むのもプレイヤーの自由。移動数は単純に汽車を進めた数なので、移動できる数が多い場合、[[環状線]]のルートを何周もして移動数を消費するなどもできる。駅がすごろくのマス目となっており、移動後止まった駅に応じて持ち金が増減する・カードが貰える・物件が買えるといったイベントが発生する(駅については後述)。プレイヤー全員の行動が終わると1か月が経過となり次の月に移る。本シリーズでの1年は4月から始まり、3月までの12ターンとなっており、3月終了時には「決算」となり、物件の収益金や途中経過の発表が行われる。
:: 第9作目の『[[桃太郎電鉄V|V]]』までは4月-2月の11ターンで1年とされ、3月自体が「決算・中間発表」のために存在していた(3月はターンとして数えない)。
; 目的地
: 目的地の駅に最初にぴったり到着したプレイヤーには多額の援助金が与えられ、これが資産を増やす大きな足がかりとなるため、必然的に到着を目指して争奪戦が起こるようになっている。また、最も目的地から離れていた人には「[[貧乏神]]」がとりついてしまう。なお、ここでいう「最も目的地から離れていた人」とは、目的地からの最短でのマス数が1番遠いプレイヤーのことで、直線距離ではない<ref group="注" name="bombiepass">貧乏神がつく条件を複数のプレイヤーが同時に満たした場合、次に順番が早く回ってくるプレイヤーに貧乏神がつく。</ref><ref group="注">通常マップ以外にプレイヤーがいた場合の優先順位は、ボンビラス星にいたプレイヤー&gt;銀河鉄道マップ(のゴールから一番遠く)にいたプレイヤー&gt;通常マップの1番遠いプレイヤーとなる</ref>。最後に次の目的地がルーレットで設定され、再び目的地を目指して進むことになる
; 貧乏神
: 貧乏神にとりつかれた状態でターンを終了すると、貧乏神がプレイヤーに対して、不利益をもたらすさまざまな悪行をする。他のプレイヤーと重なるもしくはすれ違うとその場で相手に貧乏神を擦り付けることができる<ref group="注" name="bombiepass" />。逆に、貧乏神を連れているプレイヤーのマスを通過すると自分に貧乏神がとりついてしまう。
:一方的に不利な行為ばかりというわけでもなく、勝手に買ってきたカードが有用なものだったり、運が良ければ臨時収入が得られたりと、良い悪い両面含めてゲームをかき回す存在となっている。とはいえ、とりつかれている時間が長いほど不利になるのには変わりないため、安定的に資産を増やすためにはいかに貧乏神を避けるかが重要となっている{{refnest|group="注"|貧乏神をつけなければ6割は勝てるようゲームバランスが設計されているとのこと<ref name="DX究極本"/>。}}。
; 物件
: 物件駅に止まると、駅ごとにあらかじめ用意された「物件」を購入できる。本シリーズでの物件とは、商店や工場・田畑など、日本各地の産業を総合したものである。
:* それぞれ価格が異なり、基本的に'''物件の資産額と同額'''を支払えば購入できる。つまり、持ち金1000万円の状態で、1000万円の物件を買うと、「持ち金0円・物件資産1000万円」となり、総資産は1000万円のまま変化しない。ここで言う購入とは、「物件の所有権を購入している」ものであり、すでに他人が購入している物件は、通常は買うことができないほか、手持ちの物件は自由に売ったり処分することができない。逆に、物件を手放すこととは「所有権をなくす」ことである。したがって、売買や処分をいくら行っても、ゲーム内に存在する物件の数自体が増減することはない。なお初期の作品はプログラムの制約上、全ての物件を購入することは不可能である。
:** 割引・割高で物件を買った場合でも、物件資産は「本来の価格で買った場合の価格」になる。たとえば1000万円持って、1000万円の物件を半額の500万円で買った場合、現金は500万円残るが、買った物件は本来の価格である1000万円として計上され、総資産は「現金500万円+物件資産1000万円=合計1500万円」になる。
:* 物件を持っていると1年終了後の「'''決算'''」時に、持っている物件のすべての収益が持ち金にまとめて加算される。収益額は、「'''物件価格×物件ごとの収益率'''」になっている。たとえば、「1000万円・収益率50%」の物件を持っていた場合、毎年の決算での収益は「1000万円・収益率50%=500万円」になる。物件1件ごとに収益率が異なるため、決算ではそれぞれの収益率に応じた収益が入ってくる。中には、収益率がマイナスの物件もあり、毎年の決算ごとに損失を出してしまう(代わりに特別な収益イベントなどがある)。なお、1つの駅の物件をすべて自分の物にすると「'''独占'''」となり、その駅の物件の決算で得られる収益が2倍となる(収益率マイナスの物件は損失が半減する<ref group="注">『II』までは、収益率マイナスの物件も独占で損失が2倍になる。</ref>)。
:* 『[[スーパー桃太郎電鉄II|II]]』-『[[桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!|16]]』は、物件を「'''増資'''」して、強化することができる。方法は「すでに自分が購入した物件をもう1度買う」こと。増資に必要な金額は、物件のもともとの価格。
:** つまり、1000万円の物件を増資したいのであれば、同じく1000万円を支払う必要がある。増資につぎ込んだ金額分が物件資産額に上乗せされるため、1000万円の物件を増資すると、「購入時の1000万円+増資時の1000万円=合計2000万円」が物件資産になる(割引で増資した場合も、通常の価格をつぎ込んだと見なす)。
:** またその際、収益率自体が上昇するため、たとえば「1000万円×収益率50%=収益500万円」だったものが、増資により「合計2000万円×収益率が55%にアップ=収益1100万円」になることで、決算での収入も高められる。ただし、物件1件につき、1ターンに1回しか増資できない。また、増資できる回数にも限界があり、基本的に2回まで(第10作目の『[[桃太郎電鉄X 〜九州編もあるばい〜|X]]』のみ4回)。収益率がマイナスの物件も、増資をすることでマイナスを低減したり、プラスにすることができる。
:* ただし、持ち金がマイナス('''借金''')になると、その場で持っている物件を売り、借金を'''返済'''しなければならない。売却額は、物件資産額の'''半分'''(増資をした場合は増資分を含めた総額の半分)。売れる物件がひとつもない場合は借金がそのまま残ってしまうが、本シリーズには[[ゲームオーバー]]という概念がないため、どれだけ借金を抱えてもゲームを進行することはできる(借金を帳消しにする手段が多いのも本シリーズの特徴)。また、国の礎である農業などを取り扱う「農林物件」は通常は売ることができないため、借金状態での貴重な収入源になる。
; カード
: このゲームでは「[[カード]]」という、自分を有利にしたり相手を攻撃したりするアイテムがあり、カードを持っていれば自分の番で使用することができる。ただし、カードを使用したターンは、基本的に通常のサイコロを振っての移動ができずにターン終了となる。また、特定の駅に停まった時に使えるカードや、持っているだけで効果のあるカードなども存在する。資産には計上されない。詳細は後述。
: カードの入手に関しては、物件とは異なり、所有権ではなく「カードそのもの」を手に入れたり手放すものである。したがって、処分したカードを誰かが拾うなどは不可能であり、逆に言えば用意されているカードの総数に制限はない。
; ゲーム終了
: 設定した年数だけプレイを繰り返すとゲーム終了となり、その時点での「総資産」が一番多かった人の勝ちとなる。総資産とは、持ち金と所持物件<ref group="注">『11』-『16』に登場する「本社ビル」、『X』以降に登場する「鉄道省駅」で購入した鉄道、『16』『2010』『タッグマッチ』に登場する「みらい超特急」も含まれる。</ref> の総価格、最後の年の収益金を合計した額である。
=== 駅の種類 ===
[[色]]が記載されていないマスは原則的に白地。
==== 持ち金が増減する駅 ====
; プラス駅
: '''青マス'''(基本)
: '''青マスに「+」マーク'''(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「+」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『[[桃太郎電鉄jr. 〜全国ラーメンめぐりの巻〜|jr.]]』)
: 持ち金が増える(営業成績という設定)。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。『[[桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!|12]]』以降は、収入の多い時期に金額がさらに2倍に、『2010』『タッグマッチ』では4倍になることがある。
:: 『[[スーパー桃太郎電鉄III|III]]』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金増額はない)。
:: 『[[桃太郎電鉄HAPPY|HAPPY]]』までおよび『jr.』では「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生。本社(東京)や支社(札幌・宮崎・グアム)に戻らないと高確率で損害が出る。特に『SUPER』ではそれに加えて物件を1件失う。
; マイナス駅
: '''赤マス'''(基本)
: '''赤マスに「−」マーク'''(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「−」マーク'''(『SUPER(GB)』)
: '''黒マスに「−」マーク'''(『II(GB)』『jr.』)
: 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、夏は少なく冬は多い。『12』以降は、支出の多い時期に金額がさらに2倍・5倍<!--・10倍←どの作品?『12』など中期の作品には無い。-->になることがある。
:: 『III』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金減額はない)。
:: 『HAPPY』までは「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
; 銀河駅<!--いつから? 少なくとも『jr.』の時点では登場してない。『12』の時点では銀河駅登場(-『16』、『2010』『WORLD(DS)』)。-->
: '''青マス'''
: 持ち金が増える。初期の作品を除く銀河鉄道マップに存在し、マップの仕様でマスが光っている。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。プラス駅にスリの銀次が出現するイベントでもここには出現しないほか、『[[桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻|15]]』以降はプラス駅の3倍の金額。
:: 「イエローカード」「レッドカード」、「ブラックボンビー」「ピヨピー」、「大恐慌」の影響は受けるが、「天邪鬼の絶好調」の影響は受けない。ちなみにイベントやカードで、一旦別の色に変わったマスが青マスに強制変化させられた場合、銀河駅とはならず通常のプラス駅となる。
; ボンビラス駅/パープル駅
: '''赤マスにキングボンビーの顔'''(『HAPPY』)
: '''赤マス'''(『[[桃太郎電鉄7|7]]』-『[[桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻|11]]』)
: '''黒マスに「−」マーク'''(『jr.』)
: '''大きな駅舎'''(『HAPPY』-『V』のスタート地点)
: '''紫マス'''(『12』-)<ref group="注">残り1マスの時の駅色案内では赤色で表示。</ref>
: 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、季節には影響されない。『7』-『V』ではルーレットを回さず年数で固定。基本的にマイナス駅よりも金額が大きい。基本的にボンビラス星マップに存在し、『[[桃太郎電鉄G ゴールド・デッキを作れ!|G]]』ではピヨピーの悪行によって地球と銀河鉄道でも出現。『[[桃太郎電鉄20周年|20周年]]』ではキングボンビーの悪行によって地球に出現。
:: 『HAPPY』では景気変動の影響を受け、『X』以降では年数に応じて減額が跳ね上がるうえ、『2010』『[[桃太郎電鉄WORLD|WORLD]](DS)』『2017』では副賞としてもれなく損害系カードも引かされる。また、ほとんどのイベントが発生しない。『HAPPY』のみ「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた。
; ゼロ駅
: '''「0」マーク'''
: 持ち金(借金も含む)が0になる。『2010』『タッグマッチ』『2017』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場する(『[[桃太郎電鉄USA|USA]]』『[[桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻|2010]]』『[[桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!|タッグマッチ]]』『[[桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!|2017]]』)。
; [[宝くじ]]駅
: '''「宝」マーク'''
: 宝くじで持ち金が増える。ルーレット式で決定し、ハズレなら何も起こらないが、1等-6等なら上位ほど高額を獲得できる。断ることもできる(『20周年』-『2017』、携帯版『TOHOKU』)。
; 銀次駅
: '''「ス」マーク'''
: 持ち金が1億円以上ある場合に限り、スリの銀次が出現して持ち金を盗まれる。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
 
==== カード関係の駅 ====
; カード駅
: '''黄マス'''(基本)
: '''黄マスに「C」マーク'''(Cardの頭文字)(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「C」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
: 1枚カードをもらえる。ほとんどのカードが一定確率で出現。損害系カードも候補に含まれる。
:: 『III』までは、時々ルーレットが回らずに強力なカードを拾えることがある。
:: 『X』以降は、借金状態に限り2枚続けてもらえることがあり、『11』以降は「カードの神様」が出現するようになっており同様の条件で3枚目をもらえることもある。2枚目の拒否は可能だが、2枚目を承諾すると3枚目は拒否不可能。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
; ナイスカード駅
: '''黄マスに「N」マーク'''(Nice)
: 良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「ナイスですね〜!」というメッセージが表示される。作品によっては2枚以上続けてもらえることがある。『G』までは、スリの銀次が出現しないほか、マスの色を変更するほとんどのイベントの影響を受けない(『12(西)』、『USA』-『16』、『20周年』-)。
; スーパーカード駅
: '''黄マスに「S」マーク'''(Super)
: 通常はマップにない。プレイヤーの絶好調時やピヨピーの効果によって、マップのマスを塗り替えて出現する。ナイスカード駅よりも良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「スーパーですね〜!(『16』のみ「ナイスですね〜!」)」というメッセージが表示される作品がある(『16』、『20周年』-)。
; 急行駅
: '''黄マスに「E」マーク'''(Express)
: 急行系のカードを1枚もらえるうえ、損害系カードを引くことはない。引いた後に「う〜ん、エクスプレス!」というメッセージが表示される。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『20周年』-『タッグマッチ』)。
; 3カード駅
: '''黄マスに「3」マーク'''
: ルーレットは回さず、カードを直接3枚もらえる。損害系カードも候補に含まれる。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『2010』『タッグマッチ』)。
; ブラック駅
: '''黒マス'''
: 通常はマップにない。『11』『15』でのブラックボンビー・『2010』-『WORLD(DS)』での絶好調時の天邪鬼によって、マップのマスを塗り替えて出現する。損害系カードを1枚もらえる(『15』では2枚もらえることもある)が、低確率で利益系カードも候補に含まれる。
:: 『11』より前の作品にも黒マスが存在しているが、こちらは「ブラックカード」使用時及び『V』の「世紀末イベント」で変化し、赤・青・黄の各マスおよびカード売り場が何の駅かを分からなくするだけであり、止まったときの効果自体は変わらない。
; ビルゲッツ駅
: '''金マスの上に巨大カード'''
: 通常はマップにない。シアトルが目的地の時に到着すると、地上マップのどこかのプラス駅・マイナス駅・カード駅のうちどれか1か所を塗り替えて出現する。「ビルゲッツカード」を1枚もらえる。カードをもらうか1年経過すると、元のマスに戻る(『USA』)。
; 攻撃駅
: '''「攻」マーク'''
: ほかのプレイヤーを攻撃する妨害系カードをもらえる(『WORLD(DS)』)。
; レアカード駅
: '''黄マスに「レ」マーク'''(Rare)
: 末が3の年の2桁の月に出現し、ここでしか手に入らないカードがもらえる。普段は通常のカード駅となる(『WORLD(DS)』)。
; [[ダビング]]駅
: '''「ダ」マーク'''(『20周年』-『タッグマッチ』)
: '''「D」マーク'''(Dubbing)(携帯版『KANTO』)
: 持っているカードを複製してもう1枚入手できる。カード袋に空きがないか、カードを1枚も持っていないと何も起こらない。カードをダビングせずにその場にとどまることも可能。『2010』『タッグマッチ』では「3つの願いカード」はダビング不可能。
; カードバンク駅
: '''「B」マーク'''(Bank)
: 持っているカードをプレイヤー1人につき16枚(携帯版『KYUSHU』-『AOMORI』は8枚)まで自由に預けられる。預けたカードは自分のターンで「バンク」コマンドを選べば、ターンを消費せずに、カード欄に空きがある分だけ、いつでも引き出せる<ref group="注">「カードバンク駅」に止まったときにカードを引き出した場合はターンを消費する。</ref>。預けているカードは効力が遮断され、ターン経過の影響も受けない(『2010』-『2017』)
; [[病院|ホスピタル]]駅
: '''「H」マーク'''(Hospital)
: 持っている損害系カードをまとめて消すことができる(『WORLD(DS)』)。
 
==== 売買関係の駅 ====
; 物件駅
: '''紫マスに「駅」マーク'''(『SUPER(PCE/FC)』『II(PCE/SFC)』『III(SFC)』)
: '''灰色マスに「□」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
: '''水色マスに「□」マーク'''(『III(GG)』)
: '''駅舎'''(『[[スーパー桃太郎電鉄DX|DX]]』-『7』、『V』-)
: '''[[油田]]マーク'''(『DX』『HAPPY』の「秋田沖」)
: 物件を売っている駅。『7』および『V』以降は独占した駅のアイコン色がそのプレイヤーの汽車の色と同じになる。さらに『12』『USA』『15』『16』では、全物件を最終段階まで増資すると、駅名のプレート色も同様に変わる。「増資」システムが存在しない『2010』『タッグマッチ』では、独占によって駅舎と駅名プレートの両方の色が同様に変わる。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
: 『12(全国)』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』ではゲーム中盤から物件駅1か所を「自社発祥地」に設定できる。止まるたびにカードをもらえるうえ、借金があれば帳消しになる。
: 『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』では50年目以降、『20周年』では30年目以降、価格の100倍の金額で他人の物件を乗っ取れる<ref group="注" name="momotaroland">「桃太郎ランド」は対象外。『USA』の「ネズミーワールド」、『WORLD(DS)』の「モモタローランド」も同様の扱いとする。</ref>。
; カード売り場駅/特別カード売り場駅/1枚カード駅
: '''「★」マーク'''(GB版を除き、『HAPPY』までは赤い星、『7』以降は緑の星)
: カードを売買できる。近年の作品ではカード売り場が目的地となる場合もある。『II』以降は駅名が設定されている。『2010』『タッグマッチ』では、途中で品揃えが変わる。
: 『II』では、10億円以上持ってカード売り場で損害系カードを売ろうとすると「闇のカード売り場」モードになり、持ち金を支払って引き取ってもらうことができる。
: 「特別カード売り場駅(『15』『16』)」「1枚カード駅(携帯版『SHIZUOKA』)」は、貴重なカードが揃っているが、1回の訪問につき1種類1枚しか買えない(売却は通常通り何枚でも可能)。
; プロテクト駅
: '''物件駅に[[シェルター]]'''(『2010』『タッグマッチ』)
: '''物件駅に「P」マーク'''(Protect)(『WORLD(DS)』、携帯版『SHIZUOKA』)
: 防護された駅であり、借金を抱えても物件を手放さずに済む。
: 『2010』『タッグマッチ』では、自分の独占駅で「プロテクトカード」を使用する事が条件。期間は10年で、期限切れになる前にカードを再使用すれば期間延長できる。同時にプロテクトできるのは最大5駅で、ハリケーンボンビーやツルギボンビーに関しては物件捨て攻撃の優先順位を下げられるが、キングボンビーの「サイコロ5対10対決」は防げない。
: 『WORLD(DS)』では、全都市独占を達成したプレイヤーが物件駅に到着する事が条件。ハリケーンボンビーを除く全ての攻撃から物件をゲーム終了まで守ってくれる。
: 携帯版『SHIZUOKA』では、歴史ヒーローの[[源頼朝]]が加勢していると、プレイヤーの独占都市をランダムにプロテクトしてくれるが、頼朝が仲間から外れると解除される。
: 似たようなものとして『V』にも「シェルター」がある。自分の独占駅で、独占金額の半額をさらにつぎ込むと完成し、災害や怪獣から物件を保護でき、特に「ハルマゲド〜ン」に対しては唯一の対抗手段であるが、物件自体は通常通りなので、借金を抱えた場合は手放す対象になり、ボンビーや相手プレイヤーの攻撃も防げない。独占が崩れるとシェルターも破棄される。
; [[東京駅]]/本社ビル駅(東京駅が物件駅ではない場合)
: '''赤レンガ駅舎'''
: ゲームは全員この駅に止まった状態からスタートする。
: 本社ビルを建設できる駅になっており、建設すると、収益こそ出ないが絶対に失われない資産となる。物件の増資と異なり、持ち金があれば1ターンに何段階も建設できる。建設したフロア数に応じてカードがもらえることもある。物件とは異なり、各々のプレイヤーそれぞれに用意されており、別々にビルを建設できる(『11』-『16』)。目的地であった場合、到着シーンに登場するのは雷門、東京タワー等。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
; 門司[[鉄道省]]駅/鉄道省駅
: '''緑の駅舎'''
: 鉄道路線を購入できる。「門司鉄道省駅」は初登場の『X(九州)』での名称。『11』以降の全国編<ref group="注">『DS(JAPAN)』『20周年』を除く。</ref> では新橋に存在する。購入した鉄道の線路はそのプレイヤーの色となり、いずれかのプレイヤーの列車が路線内を移動すると、路線ごとに決められた「1駅あたりの収入」が決算の時に入るほか、借金を抱えても手放さずに済む資産となる。『12』以降は物件同様に一定の収益も入るようになり、全鉄道を独占することで収益率がさらに上がる(ただし物件とは異なり収益2倍の効果はない)。なお鉄道は、物件同様に「所有権を購入するシステム」である。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
: 『12』-『16』では、物件と同様に3段階まで「増資」も可能で、1駅あたりの収入と決算の収益率の両方が上がる。『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』では61年目以降、価格の10倍の金額で他人の鉄道路線を乗っ取れる。
; みらい駅
: '''「F」マーク'''(Future)
: 離れた地域同士を1マスで結ぶ[[リニアモーターカー|リニア]]路線「みらい超特急」を建設するための駅。1口1000億円で「みらいファンド」として建設費用をつぎ込むと、絶対に失われない資産になる。総工費は3兆円で持ち金があれば1ターンに何口でも投資できる。ただし、建設期間は一定の年数で強制的に終了・完成し、以後は中継地点としての駅になり、投資1口につき1%の収益も出る。プレイヤー全員の投資額が総工費に満たなかった場合は差額を政府が出資する。
: 『16(PS2・Wii)』では甲府近辺に出現・完成後は名古屋-甲府間が短縮される。『16(GOLD)』『2010』『タッグマッチ』では札幌近辺に出現・完成後は札幌-博多間が短縮される。
; [[ロボット]]工場/ロボット研究所
: '''「R」マーク'''(Robot)
: 対キングボンビー用のロボットが登場する『III』-『12』に存在。ロボットを売買できる。『III』では投資制で、1回の訪問で1億円単位・99億円まで投資でき、ロボットの販売額に達すると購入できるが売却は不可能。カード同様に、「ロボットそれ自体を購入するシステム」である。
 
==== 移動関係の駅 ====
; ワープ駅
: '''グラデーションの渦'''
: 他のワープ駅へワープできるが、持ち金・借金が0円になる。ワープせずにその場に留まることも可能で、その場合は持ち金に変化はない。
: 作品によっては一定確率で失敗して、見当違いの場所にワープする(その場合は持ち金は変化しない)。
; ぶっとび駅
: '''「ぶ」マーク'''
: '''「!」マーク'''(『X(九州)』)
: 「ぶっとびカード」同様の効果でどこかの物件駅に飛べる。ワープ駅と違って持ち金は0にならない(借金状態の時は一定確率で0円になる)。ぶっ飛びは基本的に拒否可能だが、『X(九州)』および、絶好調の天邪鬼が作った場合は拒否不可能。
; ジャンピング駅
: '''「J」マーク'''(Jumping)
: 『USA』の月面マップ存在し、地球の物件駅にワープ移動できる。ワープせずにその場に留まることも可能。
; テレポート駅
: '''「T」マーク'''(Teleport)(『DS(TOKYO)』)
: '''「テ」マーク'''(『WORLD(DS)』)
: 「テレポートカード」同様の効果で相手プレイヤーの近くに瞬間移動できる。
:: 『DS(TOKYO)』では一定確率で失敗するが、テレポートせずにその場に留まることも可能。
:: 『WORLD(DS)』では天邪鬼の絶好調時に出現し、強制的にテレポートさせられる。
; マグネット駅
: '''「M」マーク'''(Magnet)
: 自分の近くのマスに他人1人を引き寄せることができるが、一定確率で失敗する。他人を引き寄せずにその場に留まることも可能(『DS(JAPAN)』)。
; ゴール駅/宇宙目的地/銀河目的地駅
: '''光る大きな駅舎'''(『DX』-『V』)
: '''[[宇宙ステーション]]'''(『X』-『USA』、『15』-)
: '''黄マスに「G」マーク'''(Goal)(『G』)
: 銀河鉄道マップの終点に存在し、到着すると目的地にワープする。サイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
; 出口の扉/ボンビラス星の出口
: '''キングボンビーの顔が書かれた扉'''(『HAPPY』)
: '''キングボンビーの顔を模った岩'''(『7』『jr.』)
: '''怪物の顔を模った岩'''(『V』)
: '''キングボンビーの顔'''(『X』『11』)
: '''キングボンビーの顔に「G」マーク'''(Goal)(『12』『USA』、『15』-)
: '''紫マスに「G」マーク'''(『G』)
: ボンビラス星に存在するマスで、到着すると地上マップにワープする。サイコロの出目がピッタリでなくても到着できるが、正解は3か所中1か所だけ。間違った出口に入るとボンビラス星のスタート地点に戻される。
 
==== 中継地点の駅 ====
陸路と航路・空路などを結ぶ位置にある駅。
; フェリー乗り場/フェリー駅/マリーナ駅
: '''建物に「フェリー」の文字'''(『SUPER』-『III』)
: '''錨マーク'''(『DX』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』)
: [[フェリー]]航路がある港。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からは乗船サービスとしてカードがもらえる場合があるほか、『11』-『タッグマッチ』では超高速船で指定先のフェリー駅まで一気に行けることもある。また、上記のカード売り場駅同様、フェリー駅が目的地となる作品もある。
; 空港/空港駅/エアポート駅
: '''建物に「AIRPORT」の文字'''(『II』『III』)
: '''青マスに飛行機マーク'''(『DX』-『7』、『V』)
: '''黒マスに飛行機マーク'''(『jr.』)
: '''白マスに飛行機マーク'''(『X』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』)
: 航空路がある[[空港]]。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からはサービスとしてカードがもらえる場合がある。
; [[ロケット]]駅/発射ポイント駅
: '''ロケットのマーク'''
: 地上⇔宇宙間を行き来するための駅。『USA』では[[ケネディ宇宙センター]]が登場し、宇宙⇔月面間にもあり、ここでは出目がオーバーすると行き先のマップにも残りのマス数を引き継いで移動できる。『16』では[[種子島宇宙センター]]が登場するが、宇宙マップはなく直接月に着陸する。宇宙(月面)から地上に帰るときはサイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
; 海上基地駅
: '''[[潜水艦]]マーク'''
: 海底マップに移動できる。海底側から帰ってくる時はサイコロの目がピッタリでなくても到着できる(『USA』)。
 
==== 目的地駅 ====
到着すると多額の援助金がもらえる。
; 目的地駅
: '''大きな駅舎'''
: 到着後は通常の物件駅となるが、近年の作品では「フェリー港」や「カード売り場」などが候補になる場合もある<ref group="注">物件駅以外の場合、駅舎の屋根にマスの種類が描かれている。</ref>。
: 『SUPER』-『HAPPY』および『jr.』では目的地候補の物件駅全てが大きな駅舎となっていた(『jr.』のバラエティゲーム限定目的地を除く)。多くの作品では、目的地到着時にその都市の名産品が歓迎するシーンが入る。
; 隠し目的地駅
: '''通常の物件駅と同じ外見'''
: 『7』『jr.』での「ぱろぷんてカード」の効果や、『V』の「世紀末」イベントで出現。到着時のイベントは通常の目的地と同じだが、場所が非公表のため矢印を頼りに進むことになる。
; 海底財宝駅
: '''黒マスに「$」マーク'''
: 海底マップに複数あり、「海底財宝」が目的地の時に正解のマスに止まると、目的地到着の扱いとなり、通常の5倍の援助金がもらえる(『USA』)。
; 埋蔵金駅
: プラス駅・マイナス駅・カード駅・ナイスカード駅が目的地になる。正確な場所は特定できず矢印を頼りに進むことになるが、通常の10倍の援助金がもらえる。到着後、元のマスのイベントも発生する(『16』)。
 
==== その他の駅 ====
; ?駅
: '''「?」マーク'''
: 何が起こるかわからない。「援助金をもらえる」「近くのカード売り場駅にワープ」「持ち金(借金も含む)が0になる」など、発生するイベントは様々。作品によっては目的地となる場合がある。『2010』『タッグマッチ』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場。
; [[スロットマシン]]駅/[[カジノ]]駅
: '''スロットのリール'''(『USA』)
: '''「C」マーク'''(Casino)(『15』『WORLD(DS)』)
: 『USA』『WORLD(DS)』では[[ラスベガス]]近辺にあり、『15』では[[お台場]]近辺に出現するカジノ。持ち金を支払ってスロットマシンに挑戦すれば、絵柄が揃うと賞金がもらえる。
; サイコロパレス駅
: '''「サイコロの目2-4」マーク'''
: ラスベガスのカジノにある駅。マークの目がそのまま「2-4号館」である。マークの目と同じ数のサイコロを振り、ゾロ目が出ると賞品として良質なカードがもらえる。外しても残念賞のカードがもらえる(『USA』)。
; 仙人駅
: '''「仙」マーク'''
: それまで減ったギーガボンビーのカウントを10(最大値)まで回復できる。条件が整わないと出現しない(『15』)。
:: 『7』『jr.』では条件が整うと高山駅右側のカード駅が同じ効果を持つ(ただしこちらはカード駅のイベントも通常通り発生する)。
; 貧乏神駅
: '''「び」マーク'''
: 止まったプレイヤーにボンビーが移る(誰かがボンビラス星にいる場合は何も起きない)。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
; 震災駅
: '''黒色マス'''
:東日本大震災によって壊滅的なダメージを受けた駅。ゲーム開始時は線路が分断され入ることはできないが、時間経過によって線路が開通し通れるようになる。最初に震災駅に止まったプレイヤーによってその駅は復興され、通常のマスに変化する。「震災駅」の状態では元のマスに関わらず、そのマスの影響を受けないが、地元住民からのお礼としてカードが1枚貰える(『2017』)。
; サミット駅
:(『2017』)。
; マッド駅
:(『USA』)。
 
== 桃太郎電鉄シリーズ全作品 ==
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* 貧乏神の新悪行:くしゃみをして相手1人を目的地の隣に飛ばす。
* 歴史ヒーロー:[[織田信長]]、[[徳川家康]]、[[豊臣秀吉]]、[[豊臣秀長]]、[[斎藤道三]]、[[福島正則]]、[[明智光秀]]、[[松尾芭蕉]]、[[源義経]]、[[本居宣長]]、[[吉良義央|吉良上野介]]、[[竹中重治|竹中半兵衛]]、[[蜂須賀正勝|蜂須賀小六]]、[[古田重然|古田織部]]、[[加藤清正]]、[[藤堂高虎]]
 
{{節スタブ}}
== 基本ルール ==
<!--シリーズ最新版を基準に、シリーズ全体に普遍性が有るように記述しています-->
第1作目『桃太郎電鉄』(以下『初代』)のみ大幅にルールが異なるため、ここでは第2作目『スーパー桃太郎電鉄』(以下『SUPER』)以降の基本ルールを説明する。はじめにプレイ人数・年数やターンの順番などのルール設定をおこなう。プレイ人数は合計2-4人(一部の作品では最大人数が3-5人)で、人数が足りなければ[[コンピュータ]]に代行してもらうことも可能。なお、コマとして使う汽車(電車のものもある)の色は1Pは青、2Pは赤、3Pは黄、4Pは緑、5Pは紫。設定後、最初にめざす「目的地」がルーレットで決定され、ゲームスタートとなる。プレイヤーは電鉄会社の社長となり、目的地を目指しながら日本全国をまわり「物件」を購入しながら収益を上げ、総資産で勝敗が決まる。
 
; ゲームの流れ
: 最初に目的地の[[鉄道駅|駅]]がルーレットで決められる。プレイヤーは順番に[[サイコロ]]を振り、出た目の数だけ[[蒸気機関車|汽車]]を進め目的地を目指す。ルート上であれば、どの方向に進むのもプレイヤーの自由。移動数は単純に汽車を進めた数なので、移動できる数が多い場合、[[環状線]]のルートを何周もして移動数を消費するなどもできる。駅がすごろくのマス目となっており、移動後止まった駅に応じて持ち金が増減する・カードが貰える・物件が買えるといったイベントが発生する(駅については後述)。プレイヤー全員の行動が終わると1か月が経過となり次の月に移る。本シリーズでの1年は4月から始まり、3月までの12ターンとなっており、3月終了時には「決算」となり、物件の収益金や途中経過の発表が行われる。
:: 第9作目の『[[桃太郎電鉄V|V]]』までは4月-2月の11ターンで1年とされ、3月自体が「決算・中間発表」のために存在していた(3月はターンとして数えない)。
; 目的地
: 目的地の駅に最初にぴったり到着したプレイヤーには多額の援助金が与えられ、これが資産を増やす大きな足がかりとなるため、必然的に到着を目指して争奪戦が起こるようになっている。また、最も目的地から離れていた人には「[[貧乏神]]」がとりついてしまう。なお、ここでいう「最も目的地から離れていた人」とは、目的地からの最短でのマス数が1番遠いプレイヤーのことで、直線距離ではない<ref group="注" name="bombiepass">貧乏神がつく条件を複数のプレイヤーが同時に満たした場合、次に順番が早く回ってくるプレイヤーに貧乏神がつく。</ref><ref group="注">通常マップ以外にプレイヤーがいた場合の優先順位は、ボンビラス星にいたプレイヤー&gt;銀河鉄道マップ(のゴールから一番遠く)にいたプレイヤー&gt;通常マップの1番遠いプレイヤーとなる</ref>。最後に次の目的地がルーレットで設定され、再び目的地を目指して進むことになる
; 貧乏神
: 貧乏神にとりつかれた状態でターンを終了すると、貧乏神がプレイヤーに対して、不利益をもたらすさまざまな悪行をする。他のプレイヤーと重なるもしくはすれ違うとその場で相手に貧乏神を擦り付けることができる<ref group="注" name="bombiepass" />。逆に、貧乏神を連れているプレイヤーのマスを通過すると自分に貧乏神がとりついてしまう。
:一方的に不利な行為ばかりというわけでもなく、勝手に買ってきたカードが有用なものだったり、運が良ければ臨時収入が得られたりと、良い悪い両面含めてゲームをかき回す存在となっている。とはいえ、とりつかれている時間が長いほど不利になるのには変わりないため、安定的に資産を増やすためにはいかに貧乏神を避けるかが重要となっている{{refnest|group="注"|貧乏神をつけなければ6割は勝てるようゲームバランスが設計されているとのこと<ref name="DX究極本"/>。}}。
; 物件
: 物件駅に止まると、駅ごとにあらかじめ用意された「物件」を購入できる。本シリーズでの物件とは、商店や工場・田畑など、日本各地の産業を総合したものである。
:* それぞれ価格が異なり、基本的に'''物件の資産額と同額'''を支払えば購入できる。つまり、持ち金1000万円の状態で、1000万円の物件を買うと、「持ち金0円・物件資産1000万円」となり、総資産は1000万円のまま変化しない。ここで言う購入とは、「物件の所有権を購入している」ものであり、すでに他人が購入している物件は、通常は買うことができないほか、手持ちの物件は自由に売ったり処分することができない。逆に、物件を手放すこととは「所有権をなくす」ことである。したがって、売買や処分をいくら行っても、ゲーム内に存在する物件の数自体が増減することはない。なお初期の作品はプログラムの制約上、全ての物件を購入することは不可能である。
:** 割引・割高で物件を買った場合でも、物件資産は「本来の価格で買った場合の価格」になる。たとえば1000万円持って、1000万円の物件を半額の500万円で買った場合、現金は500万円残るが、買った物件は本来の価格である1000万円として計上され、総資産は「現金500万円+物件資産1000万円=合計1500万円」になる。
:* 物件を持っていると1年終了後の「'''決算'''」時に、持っている物件のすべての収益が持ち金にまとめて加算される。収益額は、「'''物件価格×物件ごとの収益率'''」になっている。たとえば、「1000万円・収益率50%」の物件を持っていた場合、毎年の決算での収益は「1000万円・収益率50%=500万円」になる。物件1件ごとに収益率が異なるため、決算ではそれぞれの収益率に応じた収益が入ってくる。中には、収益率がマイナスの物件もあり、毎年の決算ごとに損失を出してしまう(代わりに特別な収益イベントなどがある)。なお、1つの駅の物件をすべて自分の物にすると「'''独占'''」となり、その駅の物件の決算で得られる収益が2倍となる(収益率マイナスの物件は損失が半減する<ref group="注">『II』までは、収益率マイナスの物件も独占で損失が2倍になる。</ref>)。
:* 『[[スーパー桃太郎電鉄II|II]]』-『[[桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!|16]]』は、物件を「'''増資'''」して、強化することができる。方法は「すでに自分が購入した物件をもう1度買う」こと。増資に必要な金額は、物件のもともとの価格。
:** つまり、1000万円の物件を増資したいのであれば、同じく1000万円を支払う必要がある。増資につぎ込んだ金額分が物件資産額に上乗せされるため、1000万円の物件を増資すると、「購入時の1000万円+増資時の1000万円=合計2000万円」が物件資産になる(割引で増資した場合も、通常の価格をつぎ込んだと見なす)。
:** またその際、収益率自体が上昇するため、たとえば「1000万円×収益率50%=収益500万円」だったものが、増資により「合計2000万円×収益率が55%にアップ=収益1100万円」になることで、決算での収入も高められる。ただし、物件1件につき、1ターンに1回しか増資できない。また、増資できる回数にも限界があり、基本的に2回まで(第10作目の『[[桃太郎電鉄X 〜九州編もあるばい〜|X]]』のみ4回)。収益率がマイナスの物件も、増資をすることでマイナスを低減したり、プラスにすることができる。
:* ただし、持ち金がマイナス('''借金''')になると、その場で持っている物件を売り、借金を'''返済'''しなければならない。売却額は、物件資産額の'''半分'''(増資をした場合は増資分を含めた総額の半分)。売れる物件がひとつもない場合は借金がそのまま残ってしまうが、本シリーズには[[ゲームオーバー]]という概念がないため、どれだけ借金を抱えてもゲームを進行することはできる(借金を帳消しにする手段が多いのも本シリーズの特徴)。また、国の礎である農業などを取り扱う「農林物件」は通常は売ることができないため、借金状態での貴重な収入源になる。
; カード
: このゲームでは「[[カード]]」という、自分を有利にしたり相手を攻撃したりするアイテムがあり、カードを持っていれば自分の番で使用することができる。ただし、カードを使用したターンは、基本的に通常のサイコロを振っての移動ができずにターン終了となる。また、特定の駅に停まった時に使えるカードや、持っているだけで効果のあるカードなども存在する。資産には計上されない。詳細は後述。
: カードの入手に関しては、物件とは異なり、所有権ではなく「カードそのもの」を手に入れたり手放すものである。したがって、処分したカードを誰かが拾うなどは不可能であり、逆に言えば用意されているカードの総数に制限はない。
; ゲーム終了
: 設定した年数だけプレイを繰り返すとゲーム終了となり、その時点での「総資産」が一番多かった人の勝ちとなる。総資産とは、持ち金と所持物件<ref group="注">『11』-『16』に登場する「本社ビル」、『X』以降に登場する「鉄道省駅」で購入した鉄道、『16』『2010』『タッグマッチ』に登場する「みらい超特急」も含まれる。</ref> の総価格、最後の年の収益金を合計した額である。
=== 駅の種類 ===
[[色]]が記載されていないマスは原則的に白地。
==== 持ち金が増減する駅 ====
; プラス駅
: '''青マス'''(基本)
: '''青マスに「+」マーク'''(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「+」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『[[桃太郎電鉄jr. 〜全国ラーメンめぐりの巻〜|jr.]]』)
: 持ち金が増える(営業成績という設定)。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。『[[桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!|12]]』以降は、収入の多い時期に金額がさらに2倍に、『2010』『タッグマッチ』では4倍になることがある。
:: 『[[スーパー桃太郎電鉄III|III]]』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金増額はない)。
:: 『[[桃太郎電鉄HAPPY|HAPPY]]』までおよび『jr.』では「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生。本社(東京)や支社(札幌・宮崎・グアム)に戻らないと高確率で損害が出る。特に『SUPER』ではそれに加えて物件を1件失う。
; マイナス駅
: '''赤マス'''(基本)
: '''赤マスに「−」マーク'''(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「−」マーク'''(『SUPER(GB)』)
: '''黒マスに「−」マーク'''(『II(GB)』『jr.』)
: 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、夏は少なく冬は多い。『12』以降は、支出の多い時期に金額がさらに2倍・5倍<!--・10倍←どの作品?『12』など中期の作品には無い。-->になることがある。
:: 『III』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金減額はない)。
:: 『HAPPY』までは「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
; 銀河駅<!--いつから? 少なくとも『jr.』の時点では登場してない。『12』の時点では銀河駅登場(-『16』、『2010』『WORLD(DS)』)。-->
: '''青マス'''
: 持ち金が増える。初期の作品を除く銀河鉄道マップに存在し、マップの仕様でマスが光っている。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。プラス駅にスリの銀次が出現するイベントでもここには出現しないほか、『[[桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻|15]]』以降はプラス駅の3倍の金額。
:: 「イエローカード」「レッドカード」、「ブラックボンビー」「ピヨピー」、「大恐慌」の影響は受けるが、「天邪鬼の絶好調」の影響は受けない。ちなみにイベントやカードで、一旦別の色に変わったマスが青マスに強制変化させられた場合、銀河駅とはならず通常のプラス駅となる。
; ボンビラス駅/パープル駅
: '''赤マスにキングボンビーの顔'''(『HAPPY』)
: '''赤マス'''(『[[桃太郎電鉄7|7]]』-『[[桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻|11]]』)
: '''黒マスに「−」マーク'''(『jr.』)
: '''大きな駅舎'''(『HAPPY』-『V』のスタート地点)
: '''紫マス'''(『12』-)<ref group="注">残り1マスの時の駅色案内では赤色で表示。</ref>
: 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、季節には影響されない。『7』-『V』ではルーレットを回さず年数で固定。基本的にマイナス駅よりも金額が大きい。基本的にボンビラス星マップに存在し、『[[桃太郎電鉄G ゴールド・デッキを作れ!|G]]』ではピヨピーの悪行によって地球と銀河鉄道でも出現。『[[桃太郎電鉄20周年|20周年]]』ではキングボンビーの悪行によって地球に出現。
:: 『HAPPY』では景気変動の影響を受け、『X』以降では年数に応じて減額が跳ね上がるうえ、『2010』『[[桃太郎電鉄WORLD|WORLD]](DS)』『2017』では副賞としてもれなく損害系カードも引かされる。また、ほとんどのイベントが発生しない。『HAPPY』のみ「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた。
; ゼロ駅
: '''「0」マーク'''
: 持ち金(借金も含む)が0になる。『2010』『タッグマッチ』『2017』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場する(『[[桃太郎電鉄USA|USA]]』『[[桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻|2010]]』『[[桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!|タッグマッチ]]』『[[桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!|2017]]』)。
; [[宝くじ]]駅
: '''「宝」マーク'''
: 宝くじで持ち金が増える。ルーレット式で決定し、ハズレなら何も起こらないが、1等-6等なら上位ほど高額を獲得できる。断ることもできる(『20周年』-『2017』、携帯版『TOHOKU』)。
; 銀次駅
: '''「ス」マーク'''
: 持ち金が1億円以上ある場合に限り、スリの銀次が出現して持ち金を盗まれる。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
 
==== カード関係の駅 ====
; カード駅
: '''黄マス'''(基本)
: '''黄マスに「C」マーク'''(Cardの頭文字)(『SUPER(FC)』)
: '''白マスに「C」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
: 1枚カードをもらえる。ほとんどのカードが一定確率で出現。損害系カードも候補に含まれる。
:: 『III』までは、時々ルーレットが回らずに強力なカードを拾えることがある。
:: 『X』以降は、借金状態に限り2枚続けてもらえることがあり、『11』以降は「カードの神様」が出現するようになっており同様の条件で3枚目をもらえることもある。2枚目の拒否は可能だが、2枚目を承諾すると3枚目は拒否不可能。
:: 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
; ナイスカード駅
: '''黄マスに「N」マーク'''(Nice)
: 良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「ナイスですね〜!」というメッセージが表示される。作品によっては2枚以上続けてもらえることがある。『G』までは、スリの銀次が出現しないほか、マスの色を変更するほとんどのイベントの影響を受けない(『12(西)』、『USA』-『16』、『20周年』-)。
; スーパーカード駅
: '''黄マスに「S」マーク'''(Super)
: 通常はマップにない。プレイヤーの絶好調時やピヨピーの効果によって、マップのマスを塗り替えて出現する。ナイスカード駅よりも良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「スーパーですね〜!(『16』のみ「ナイスですね〜!」)」というメッセージが表示される作品がある(『16』、『20周年』-)。
; 急行駅
: '''黄マスに「E」マーク'''(Express)
: 急行系のカードを1枚もらえるうえ、損害系カードを引くことはない。引いた後に「う〜ん、エクスプレス!」というメッセージが表示される。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『20周年』-『タッグマッチ』)。
; 3カード駅
: '''黄マスに「3」マーク'''
: ルーレットは回さず、カードを直接3枚もらえる。損害系カードも候補に含まれる。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『2010』『タッグマッチ』)。
; ブラック駅
: '''黒マス'''
: 通常はマップにない。『11』『15』でのブラックボンビー・『2010』-『WORLD(DS)』での絶好調時の天邪鬼によって、マップのマスを塗り替えて出現する。損害系カードを1枚もらえる(『15』では2枚もらえることもある)が、低確率で利益系カードも候補に含まれる。
:: 『11』より前の作品にも黒マスが存在しているが、こちらは「ブラックカード」使用時及び『V』の「世紀末イベント」で変化し、赤・青・黄の各マスおよびカード売り場が何の駅かを分からなくするだけであり、止まったときの効果自体は変わらない。
; ビルゲッツ駅
: '''金マスの上に巨大カード'''
: 通常はマップにない。シアトルが目的地の時に到着すると、地上マップのどこかのプラス駅・マイナス駅・カード駅のうちどれか1か所を塗り替えて出現する。「ビルゲッツカード」を1枚もらえる。カードをもらうか1年経過すると、元のマスに戻る(『USA』)。
; 攻撃駅
: '''「攻」マーク'''
: ほかのプレイヤーを攻撃する妨害系カードをもらえる(『WORLD(DS)』)。
; レアカード駅
: '''黄マスに「レ」マーク'''(Rare)
: 末が3の年の2桁の月に出現し、ここでしか手に入らないカードがもらえる。普段は通常のカード駅となる(『WORLD(DS)』)。
; [[ダビング]]駅
: '''「ダ」マーク'''(『20周年』-『タッグマッチ』)
: '''「D」マーク'''(Dubbing)(携帯版『KANTO』)
: 持っているカードを複製してもう1枚入手できる。カード袋に空きがないか、カードを1枚も持っていないと何も起こらない。カードをダビングせずにその場にとどまることも可能。『2010』『タッグマッチ』では「3つの願いカード」はダビング不可能。
; カードバンク駅
: '''「B」マーク'''(Bank)
: 持っているカードをプレイヤー1人につき16枚(携帯版『KYUSHU』-『AOMORI』は8枚)まで自由に預けられる。預けたカードは自分のターンで「バンク」コマンドを選べば、ターンを消費せずに、カード欄に空きがある分だけ、いつでも引き出せる<ref group="注">「カードバンク駅」に止まったときにカードを引き出した場合はターンを消費する。</ref>。預けているカードは効力が遮断され、ターン経過の影響も受けない(『2010』-『2017』)
; [[病院|ホスピタル]]駅
: '''「H」マーク'''(Hospital)
: 持っている損害系カードをまとめて消すことができる(『WORLD(DS)』)。
 
==== 売買関係の駅 ====
; 物件駅
: '''紫マスに「駅」マーク'''(『SUPER(PCE/FC)』『II(PCE/SFC)』『III(SFC)』)
: '''灰色マスに「□」マーク'''(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
: '''水色マスに「□」マーク'''(『III(GG)』)
: '''駅舎'''(『[[スーパー桃太郎電鉄DX|DX]]』-『7』、『V』-)
: '''[[油田]]マーク'''(『DX』『HAPPY』の「秋田沖」)
: 物件を売っている駅。『7』および『V』以降は独占した駅のアイコン色がそのプレイヤーの汽車の色と同じになる。さらに『12』『USA』『15』『16』では、全物件を最終段階まで増資すると、駅名のプレート色も同様に変わる。「増資」システムが存在しない『2010』『タッグマッチ』では、独占によって駅舎と駅名プレートの両方の色が同様に変わる。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
: 『12(全国)』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』ではゲーム中盤から物件駅1か所を「自社発祥地」に設定できる。止まるたびにカードをもらえるうえ、借金があれば帳消しになる。
: 『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』では50年目以降、『20周年』では30年目以降、価格の100倍の金額で他人の物件を乗っ取れる<ref group="注" name="momotaroland">「桃太郎ランド」は対象外。『USA』の「ネズミーワールド」、『WORLD(DS)』の「モモタローランド」も同様の扱いとする。</ref>。
; カード売り場駅/特別カード売り場駅/1枚カード駅
: '''「★」マーク'''(GB版を除き、『HAPPY』までは赤い星、『7』以降は緑の星)
: カードを売買できる。近年の作品ではカード売り場が目的地となる場合もある。『II』以降は駅名が設定されている。『2010』『タッグマッチ』では、途中で品揃えが変わる。
: 『II』では、10億円以上持ってカード売り場で損害系カードを売ろうとすると「闇のカード売り場」モードになり、持ち金を支払って引き取ってもらうことができる。
: 「特別カード売り場駅(『15』『16』)」「1枚カード駅(携帯版『SHIZUOKA』)」は、貴重なカードが揃っているが、1回の訪問につき1種類1枚しか買えない(売却は通常通り何枚でも可能)。
; プロテクト駅
: '''物件駅に[[シェルター]]'''(『2010』『タッグマッチ』)
: '''物件駅に「P」マーク'''(Protect)(『WORLD(DS)』、携帯版『SHIZUOKA』)
: 防護された駅であり、借金を抱えても物件を手放さずに済む。
: 『2010』『タッグマッチ』では、自分の独占駅で「プロテクトカード」を使用する事が条件。期間は10年で、期限切れになる前にカードを再使用すれば期間延長できる。同時にプロテクトできるのは最大5駅で、ハリケーンボンビーやツルギボンビーに関しては物件捨て攻撃の優先順位を下げられるが、キングボンビーの「サイコロ5対10対決」は防げない。
: 『WORLD(DS)』では、全都市独占を達成したプレイヤーが物件駅に到着する事が条件。ハリケーンボンビーを除く全ての攻撃から物件をゲーム終了まで守ってくれる。
: 携帯版『SHIZUOKA』では、歴史ヒーローの[[源頼朝]]が加勢していると、プレイヤーの独占都市をランダムにプロテクトしてくれるが、頼朝が仲間から外れると解除される。
: 似たようなものとして『V』にも「シェルター」がある。自分の独占駅で、独占金額の半額をさらにつぎ込むと完成し、災害や怪獣から物件を保護でき、特に「ハルマゲド〜ン」に対しては唯一の対抗手段であるが、物件自体は通常通りなので、借金を抱えた場合は手放す対象になり、ボンビーや相手プレイヤーの攻撃も防げない。独占が崩れるとシェルターも破棄される。
; [[東京駅]]/本社ビル駅(東京駅が物件駅ではない場合)
: '''赤レンガ駅舎'''
: ゲームは全員この駅に止まった状態からスタートする。
: 本社ビルを建設できる駅になっており、建設すると、収益こそ出ないが絶対に失われない資産となる。物件の増資と異なり、持ち金があれば1ターンに何段階も建設できる。建設したフロア数に応じてカードがもらえることもある。物件とは異なり、各々のプレイヤーそれぞれに用意されており、別々にビルを建設できる(『11』-『16』)。目的地であった場合、到着シーンに登場するのは雷門、東京タワー等。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
; 門司[[鉄道省]]駅/鉄道省駅
: '''緑の駅舎'''
: 鉄道路線を購入できる。「門司鉄道省駅」は初登場の『X(九州)』での名称。『11』以降の全国編<ref group="注">『DS(JAPAN)』『20周年』を除く。</ref> では新橋に存在する。購入した鉄道の線路はそのプレイヤーの色となり、いずれかのプレイヤーの列車が路線内を移動すると、路線ごとに決められた「1駅あたりの収入」が決算の時に入るほか、借金を抱えても手放さずに済む資産となる。『12』以降は物件同様に一定の収益も入るようになり、全鉄道を独占することで収益率がさらに上がる(ただし物件とは異なり収益2倍の効果はない)。なお鉄道は、物件同様に「所有権を購入するシステム」である。
: 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
: 『12』-『16』では、物件と同様に3段階まで「増資」も可能で、1駅あたりの収入と決算の収益率の両方が上がる。『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』では61年目以降、価格の10倍の金額で他人の鉄道路線を乗っ取れる。
; みらい駅
: '''「F」マーク'''(Future)
: 離れた地域同士を1マスで結ぶ[[リニアモーターカー|リニア]]路線「みらい超特急」を建設するための駅。1口1000億円で「みらいファンド」として建設費用をつぎ込むと、絶対に失われない資産になる。総工費は3兆円で持ち金があれば1ターンに何口でも投資できる。ただし、建設期間は一定の年数で強制的に終了・完成し、以後は中継地点としての駅になり、投資1口につき1%の収益も出る。プレイヤー全員の投資額が総工費に満たなかった場合は差額を政府が出資する。
: 『16(PS2・Wii)』では甲府近辺に出現・完成後は名古屋-甲府間が短縮される。『16(GOLD)』『2010』『タッグマッチ』では札幌近辺に出現・完成後は札幌-博多間が短縮される。
; [[ロボット]]工場/ロボット研究所
: '''「R」マーク'''(Robot)
: 対キングボンビー用のロボットが登場する『III』-『12』に存在。ロボットを売買できる。『III』では投資制で、1回の訪問で1億円単位・99億円まで投資でき、ロボットの販売額に達すると購入できるが売却は不可能。カード同様に、「ロボットそれ自体を購入するシステム」である。
 
==== 移動関係の駅 ====
; ワープ駅
: '''グラデーションの渦'''
: 他のワープ駅へワープできるが、持ち金・借金が0円になる。ワープせずにその場に留まることも可能で、その場合は持ち金に変化はない。
: 作品によっては一定確率で失敗して、見当違いの場所にワープする(その場合は持ち金は変化しない)。
; ぶっとび駅
: '''「ぶ」マーク'''
: '''「!」マーク'''(『X(九州)』)
: 「ぶっとびカード」同様の効果でどこかの物件駅に飛べる。ワープ駅と違って持ち金は0にならない(借金状態の時は一定確率で0円になる)。ぶっ飛びは基本的に拒否可能だが、『X(九州)』および、絶好調の天邪鬼が作った場合は拒否不可能。
; ジャンピング駅
: '''「J」マーク'''(Jumping)
: 『USA』の月面マップ存在し、地球の物件駅にワープ移動できる。ワープせずにその場に留まることも可能。
; テレポート駅
: '''「T」マーク'''(Teleport)(『DS(TOKYO)』)
: '''「テ」マーク'''(『WORLD(DS)』)
: 「テレポートカード」同様の効果で相手プレイヤーの近くに瞬間移動できる。
:: 『DS(TOKYO)』では一定確率で失敗するが、テレポートせずにその場に留まることも可能。
:: 『WORLD(DS)』では天邪鬼の絶好調時に出現し、強制的にテレポートさせられる。
; マグネット駅
: '''「M」マーク'''(Magnet)
: 自分の近くのマスに他人1人を引き寄せることができるが、一定確率で失敗する。他人を引き寄せずにその場に留まることも可能(『DS(JAPAN)』)。
; ゴール駅/宇宙目的地/銀河目的地駅
: '''光る大きな駅舎'''(『DX』-『V』)
: '''[[宇宙ステーション]]'''(『X』-『USA』、『15』-)
: '''黄マスに「G」マーク'''(Goal)(『G』)
: 銀河鉄道マップの終点に存在し、到着すると目的地にワープする。サイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
; 出口の扉/ボンビラス星の出口
: '''キングボンビーの顔が書かれた扉'''(『HAPPY』)
: '''キングボンビーの顔を模った岩'''(『7』『jr.』)
: '''怪物の顔を模った岩'''(『V』)
: '''キングボンビーの顔'''(『X』『11』)
: '''キングボンビーの顔に「G」マーク'''(Goal)(『12』『USA』、『15』-)
: '''紫マスに「G」マーク'''(『G』)
: ボンビラス星に存在するマスで、到着すると地上マップにワープする。サイコロの出目がピッタリでなくても到着できるが、正解は3か所中1か所だけ。間違った出口に入るとボンビラス星のスタート地点に戻される。
 
==== 中継地点の駅 ====
陸路と航路・空路などを結ぶ位置にある駅。
; フェリー乗り場/フェリー駅/マリーナ駅
: '''建物に「フェリー」の文字'''(『SUPER』-『III』)
: '''錨マーク'''(『DX』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』)
: [[フェリー]]航路がある港。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からは乗船サービスとしてカードがもらえる場合があるほか、『11』-『タッグマッチ』では超高速船で指定先のフェリー駅まで一気に行けることもある。また、上記のカード売り場駅同様、フェリー駅が目的地となる作品もある。
; 空港/空港駅/エアポート駅
: '''建物に「AIRPORT」の文字'''(『II』『III』)
: '''青マスに飛行機マーク'''(『DX』-『7』、『V』)
: '''黒マスに飛行機マーク'''(『jr.』)
: '''白マスに飛行機マーク'''(『X』-『16』、『20周年』-『タッグマッチ』、『2017』)
: 航空路がある[[空港]]。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からはサービスとしてカードがもらえる場合がある。
; [[ロケット]]駅/発射ポイント駅
: '''ロケットのマーク'''
: 地上⇔宇宙間を行き来するための駅。『USA』では[[ケネディ宇宙センター]]が登場し、宇宙⇔月面間にもあり、ここでは出目がオーバーすると行き先のマップにも残りのマス数を引き継いで移動できる。『16』では[[種子島宇宙センター]]が登場するが、宇宙マップはなく直接月に着陸する。宇宙(月面)から地上に帰るときはサイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
; 海上基地駅
: '''[[潜水艦]]マーク'''
: 海底マップに移動できる。海底側から帰ってくる時はサイコロの目がピッタリでなくても到着できる(『USA』)。
 
==== 目的地駅 ====
到着すると多額の援助金がもらえる。
; 目的地駅
: '''大きな駅舎'''
: 到着後は通常の物件駅となるが、近年の作品では「フェリー港」や「カード売り場」などが候補になる場合もある<ref group="注">物件駅以外の場合、駅舎の屋根にマスの種類が描かれている。</ref>。
: 『SUPER』-『HAPPY』および『jr.』では目的地候補の物件駅全てが大きな駅舎となっていた(『jr.』のバラエティゲーム限定目的地を除く)。多くの作品では、目的地到着時にその都市の名産品が歓迎するシーンが入る。
; 隠し目的地駅
: '''通常の物件駅と同じ外見'''
: 『7』『jr.』での「ぱろぷんてカード」の効果や、『V』の「世紀末」イベントで出現。到着時のイベントは通常の目的地と同じだが、場所が非公表のため矢印を頼りに進むことになる。
; 海底財宝駅
: '''黒マスに「$」マーク'''
: 海底マップに複数あり、「海底財宝」が目的地の時に正解のマスに止まると、目的地到着の扱いとなり、通常の5倍の援助金がもらえる(『USA』)。
; 埋蔵金駅
: プラス駅・マイナス駅・カード駅・ナイスカード駅が目的地になる。正確な場所は特定できず矢印を頼りに進むことになるが、通常の10倍の援助金がもらえる。到着後、元のマスのイベントも発生する(『16』)。
 
==== その他の駅 ====
; ?駅
: '''「?」マーク'''
: 何が起こるかわからない。「援助金をもらえる」「近くのカード売り場駅にワープ」「持ち金(借金も含む)が0になる」など、発生するイベントは様々。作品によっては目的地となる場合がある。『2010』『タッグマッチ』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場。
; [[スロットマシン]]駅/[[カジノ]]駅
: '''スロットのリール'''(『USA』)
: '''「C」マーク'''(Casino)(『15』『WORLD(DS)』)
: 『USA』『WORLD(DS)』では[[ラスベガス]]近辺にあり、『15』では[[お台場]]近辺に出現するカジノ。持ち金を支払ってスロットマシンに挑戦すれば、絵柄が揃うと賞金がもらえる。
; サイコロパレス駅
: '''「サイコロの目2-4」マーク'''
: ラスベガスのカジノにある駅。マークの目がそのまま「2-4号館」である。マークの目と同じ数のサイコロを振り、ゾロ目が出ると賞品として良質なカードがもらえる。外しても残念賞のカードがもらえる(『USA』)。
; 仙人駅
: '''「仙」マーク'''
: それまで減ったギーガボンビーのカウントを10(最大値)まで回復できる。条件が整わないと出現しない(『15』)。
:: 『7』『jr.』では条件が整うと高山駅右側のカード駅が同じ効果を持つ(ただしこちらはカード駅のイベントも通常通り発生する)。
; 貧乏神駅
: '''「び」マーク'''
: 止まったプレイヤーにボンビーが移る(誰かがボンビラス星にいる場合は何も起きない)。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
; 震災駅
: '''黒色マス'''
:東日本大震災によって壊滅的なダメージを受けた駅。ゲーム開始時は線路が分断され入ることはできないが、時間経過によって線路が開通し通れるようになる。最初に震災駅に止まったプレイヤーによってその駅は復興され、通常のマスに変化する。「震災駅」の状態では元のマスに関わらず、そのマスの影響を受けないが、地元住民からのお礼としてカードが1枚貰える(『2017』)。
; サミット駅
:(『2017』)。
; マッド駅
:(『USA』)。
 
== 物件 ==