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'''PDPシリーズ'''(ピーディーピー・シリーズ)は、[[デジタル・イクイップメント・コーポレーション]](DEC)社の[[コンピュータ]]シリーズである。'''PDP'''は '''''P'''rogrammed '''D'''ata '''P'''rocessor'' の略である。PDPシリーズが登場した当時、コンピュータは大きくて高価な機械であると思われていた。PDPは、そのような大きなコンピュータが入り込めない市場を切り開いた。
 
PDPマシンは基本的に[[ワード]]長によってファミリに分けられる。例外は 16[[ビット]]の[[PDP-11]]で、[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]]的には最も複雑な 36ビットの[[PDP-6]]や[[PDP-10]]に類似している。
 
== PDPシリーズの詳細==
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[[Image:PDP 8 e Trondheim.jpg|thumb|350px|PDP-8の操作パネルの一部]]
 
* 18[[ビット]](PDP-1)ファミリ
**[[PDP-1]]: 最初のPDP([[1960年]])。初期の[[タイムシェアリングシステム|タイムシェアリング]] [[オペレーティングシステム]]が動作する。初期の[[ハッカー]]文化の源でもある。世界初の[[コンピュータゲーム]]のひとつ [[スペースウォー!]]はこのマシン上で開発された。
**PDP-3: DECの設計としては初の 36ビットマシンだが、製品としては販売されなかった。ある特定の顧客向けに[[1960年]]に製造されたものである。[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]]的には PDP-1 を 36ビット幅に引き伸ばしただけのものである。
**PDP-4: PDP-1の低価格版として開発されたが、性能が低く商業的には成功しなかった。後のPDPの18ビットマシンはこの[[命令セット]]に基づいている。
**[[PDP-7]]: PDP-4 の後継機。DEC初の[[ワイヤラッピング|ワイヤーラップ]]機。最初の[[UNIX]]が開発されたマシンでもある。
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* 12ビット(PDP-5)ファミリ
**PDP-5: DEC初の 12ビットマシン。その命令セットは後の PDP-8 でも使われた。コストを削減するため、[[主記憶装置|メモリ]]の 0 番地を[[プログラムカウンタ]]として使用しており、[[ハードウェア]]による独立したレジスタを設けなかった。
**[[PDP-8]]: PDP-5から受け継いだ小さな命令セットの 12ビットマシン。DECとしては商業的に成功した最初のコンピュータである。学校、大学、研究所などが購入した。後のモデルは DECmate [[ワードプロセッサ]]と VT-78 [[ワークステーション]]と組み合わせて使われた。
**LINC-8: [[LINC]]とPDP-8を結合したコンピュータであり、ふたつの命令セットを持つ。PDP-12の元となった。
**PDP-12: LINC-8の後継機
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=== 関連するコンピュータ ===
*[[LINC]](Laboratory Instrument Computer)は、[[マサチューセッツ工科大学|MIT]] (MIT) の Lincoln Laboratory で設計され、いくつかはDECが製造した。PDPファミリではないが、PDP-12の元になったコンピュータとして重要である。
 
LINC と [[PDP-8]] は世界初の[[ミニコンピュータ]]と考えられる。また、同時に世界初の[[パーソナルコンピュータ]]と言うこともできる。PDP-8 と PDP-11 は PDP シリーズの中では最も広く使われた。
 
DEC は噂された PDP-20 を作ることはなかったが、[[TOPS-20]] を搭載した [[PDP-10]] をそのように呼ぶことがある。
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* [http://americanhistory.si.edu/collections/comphist/bell.htm#first%20commercial%20timesharing DEC's PDP-6 was the worlds first commercial time-sharing system ] スミソニアンでの Gordon Bell のインタビュー
 
[[Category:ディジタル・イクイップメント・コーポレーション]]
[[Category:コンピュータ (歴代)]]