「ゼネラル・エレクトリック J79」の版間の差分

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構造的に複雑かつ[[軽金属]]を多用した初期型は運転温度に制約が強く、前述のF-104はそれゆえに最高速度がM2に制限された([[推力]]にはまだ余裕があった)。のちには一部を[[鋼]]化させるなど生産合理化や耐熱限界の向上が図られており、これを搭載した[[イタリア空軍]]のF-104Sや、[[F-4 (戦闘機)|F-4]]戦闘機においては、最高速度はM2を越えている。以降30年以上に渡り、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のみならず[[ベルギー]]、[[カナダ]]、[[西ドイツ]]、[[イスラエル]]、[[イタリア]]、[[日本]]においても、総計17,000基以上が生産された。
 
イスラエルにおいては、[[ネシェル (航空機)|ネシェル]]([[ミラージュ5 (航空機)|ミラージュ5]]の無断コピー機)の改良型である[[クフィル (航空機)|クフィル]]の搭載エンジンに採用された。ネシェルの[[スネクマ アター|アター9]] エンジンと同程度のサイズ・重量でありながら、推力と燃費効率の双方に優れ、その高性能を示した。また、[[アメリカ軍]]の初期の[[超音速機]]に採用された[[プラット・アンド・ホイットニー JT3C|J57]] エンジンとの比較では、より小型でありながらなおかつ推力に優っていた。[[F-8 (戦闘機)|F-8]]戦闘機のエンジンをJ57からJ79に換装した改良型であるV-1000は、制式採用はされなかったが、その高性能を高く評価されている。
 
欠点としては、特定の回転域で共振による独特の騒音を発し、また、濃く被視認性の高い排気煙が戦場における脆弱性を高めることが[[ベトナム戦争]]時の戦訓で判明している。