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=== 自然発酵による伝統製法 ===
[[ファイル:Natto wrapped in straw.jpg|thumb|200px|藁苞に包まれたわら納豆]]
伝統的な納豆の作り方は、蒸した大豆を[[イネ|稲]]の[[藁|藁苞]](わらづと)で包み、40度程度に保温し約1日ほど置いておく。稲藁に付着している納豆菌が大豆に移行し、増殖することによって発酵が起こり、納豆ができあがる。日本における納豆の起源については、「[[聖徳太子]]が[[馬]]の[[飼料]]として残った煮豆を藁で包んで置いたら出来上がった」<ref>{{Cite news|url=http://style.nikkei.com/article/DGXMZO84828100V20C15A3000000?channel=DF260120166493&style=1|title=「ワラ納豆」を食べてみた 手間を裏切らぬ濃厚な味|work=|publisher=『[[日本経済新聞]]』NIKKEI STYLE|date=2015年3月27日}}</ref>「[[後三年の役]]で農民が供出した煮豆の藁包みが、糸を引きつつ良い香りを放ち始めたので食べられるようになった」<ref>{{Cite web|url=http://www.yokotekamakura.com/08_gosannen/03_densetsu/index.html|title=「納豆発祥の地」石碑|publisher=[[横手市]]観光協会ホームページ|accessdate=2017-6-12}}</ref>といった伝説があり、いずれも藁についた納豆菌による自然発酵が契機になっている。
 
納豆用の藁には一定の長さと品質が求められ、手作業で丁寧に刈り取った稲をおだ掛けした自然乾燥させた物が必要となるが、こうした農家は機械化や高齢化で激減している。米価の下落や飼料用米への転作などもあり、藁不足が深刻になっている<ref>{{Cite news|url=http://this.kiji.is/62003576353768956|title=わらづと納豆 危機 コメ農家の機械化、高齢化 手刈りが減少|newspaper =[[茨城新聞]]|date=2016-01-19|accessdate=2016-01-19}}</ref>。このため[[水戸市]]と納豆メーカーが稲藁確保のための協議会を設立し、加工機材の貸し出しなどに取り組む<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17377320W7A600C1L60000/|title=わら納豆安定供給へ、水戸市・生産者ら協議会|work=|publisher=『[[日本経済新聞]]』ニュース|date=2017年6月7日}}</ref>。