「串カツ」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2012年2月|ソートキー=料理}}
{{画像提供依頼|関東式の串カツ|date=2017年12月|cat=料理}}
[[ファイル:二度付け禁止! (24338188949).jpg|thumb|250px|[[関西]]風の串カツ [[関東]]以北では「串揚げ」とも呼ばれる]]
'''串カツ'''(くしカツ)は、[[肉]]や[[野菜]]などを[[串]]に刺し、[[衣]]を付けて[[油]]で[[揚げる|揚げた]][[日本]]の[[料理]]。地域によって食材や調理法、飲食形態や呼称などが異なる場合がある。
 
[[大阪市|大阪]]名物として知られるが、同様な調理法の食品は[[明治]]末期から[[東京]]の[[下町]]で食べられていたとの見解もある<ref>[https://www.asahi.com/articles/DA3S14233709.html 【文化の扉】大阪発祥!?串カツ物語/労働者の味から全国へ■東京ルーツ説も]『[[朝日新聞]]』朝刊2019年10月28日(扉面)2019年10月30日閲覧</ref>。
 
== 東日本地区 ==
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一方、「串の坊 東京[[銀座]]本店」のように西日本地区の店舗も多く営業している。-->
 
この種の串カツが一般的な地方では、後述する[[大阪市|大阪]]発祥の串カツのことは「'''串揚げ'''(くしあげ)」と呼んで区別することが多い。
 
== 中京地区 ==
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[[名古屋市|名古屋]]など[[中京地方|中京地区]]で[[どて煮]]とともに串カツを供する店で頼めば、どて煮の[[八丁味噌]]の煮汁に串カツを浸けてくれる。なお、どて煮の汁に串カツを浸けて食べるのが[[名古屋めし]]のひとつである[[味噌カツ]]の始まりとの説もある<ref>[http://www.yabaton.com/modules/history/index.php?content_id=1 矢場とんのルーツ]</ref>。
 
特に[[愛知県]][[海津市]]にある[[千代保稲荷神社]]門前の参道は数多くの串カツとどて串の店が軒を連ねている。
客は軒先で立ったまま揚げたての串カツを自由に摘んで、どて串を煮込む鍋の味噌仕立ての煮汁に各自が漬け入れて食べる独特の光景が見られる。
土日や祝祭日には、これらの店はいずれも大変な活況を見せており、千代保稲荷名物として非常に有名である。
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[[ファイル:KushikatsuDaruma01.jpg|thumb|150px|大阪「だるま」の串カツ]]
[[ファイル:串カツ180.jpg|thumb|150px|大阪の串カツ店]]
[[西日本]](特に[[近畿地方]])においては、小ぶりに切った[[牛肉]]や魚介類、野菜を個別に串に刺して衣をまぶして揚げた料理を指す。ただし東日本で一般的な豚肉とたまねぎ玉葱を用いた串カツが存在しないわけではなく、双方とも区別することなく串カツと呼んでいる。
 
[[大阪市|大阪]]式の串カツは、[[1929年]]([[昭和]]4年)に[[新世界 (大阪)|新世界]]に開店した「[[だるま (食堂)|だるま]]」の女将が、[[釜ヶ崎]]の肉体労働者たちのために串に刺した一口サイズの肉を揚げて饗したのがはじまりとされる<ref name="menu">[[#あのメニュー|あのメニューが生まれた店]] P.61</ref>。もともと元々は牛串のみを串かつと呼んでいたがその後串揚げ全般を指すようになったといい、う。さらに串かつが大阪名物と言われるようなったのは2000年代以降のことで、2001年に同店の後継者に後輩を送り込んだ[[赤井英和]]が料理番組などで宣伝に励んだことが大きいという<ref>[http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1901/22/news039_4.html 大阪人は食べていなかった? “串かつ業態”ブームの真相 ][[Itmedia]]ビジネス、2019年01月22日</ref>。
 
<!--[[大阪市]][[浪速区]][[新世界 (大阪)|新世界]]の[[カウンター]]形式の店が発祥の地とされ、-->大阪を中心とする[[近畿地方]]一円の下町の[[繁華街]]には[[立ち食い]]の串カツ店が多く存在する。関東、中京地方のものに比べ小ぶりな一口サイズで、様々な食材が串カツになる。数を捌くため手順は簡略化され、小麦粉をまぶしてから溶き卵をくぐらせる代わりに、水溶き小麦粉と卵液をあらかじめ混ぜた「バッター液([[:en:Batter (cooking)|batter]])」や、業務用に配合された「バッター粉」を水で溶いて使用する店が多い。また[[パン粉]]は今日の基準からすれば目の細かいものが使用され、[[ヤマノイモ|山芋]]を使ったなめらかな衣を用いる店もあるのが大阪串カツの特徴である。
 
客席に置かれた共用の[[ステンレス]]容器に入った、薄い[[ウスターソース]]をベースに[[醤油]]や[[醸造酢]]などを配合した専用のソースに串カツを漬けて食べる形式の店が多い。このソースには衛生的な観点から、多くの店では'''二度漬け禁止'''のルールが設けられている。ただし、たいていの店では胃もたれを防ぐという[[キャベツ]]が無料で提供されているため、二度漬け禁止であっても'''キャベツでソースを容器からすくってカツにかける'''ことができる。なお、ソースについての日本語の掲示を理解しない外国人観光客が増加して問題になったため、専門の説明係を置く店舗も現われた<ref> [http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000e040201000c.html 新世界:外国人も「2度漬け禁止」]『[[毎日新聞 ]]』2015年07月28日 [http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000e040201000c.html]</ref>。
 
<!--一方、同じ西日本地区でも、大阪から少し離れた[[兵庫県]][[芦屋市]]・[[神戸市]]東部・[[西宮市]]では、大阪とは異なり、-->近年は、様々な創作串カツをお好みやコースの形式で供する店も多く存在する。そうした店ではそれぞれの客にソースやキャベツが用意され、二度漬け禁止の掲示もない。また、調味料も専用のソースだけでなく、各種の[[塩]]や[[タルタルソース]]、[[味噌]]、[[醤油]]、[[ゴマ|胡麻]]だれ等、独自の味付けがなされる。
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== 串カツに関連した歌 ==
* '''『クシカツはいっぽん』'''[[NHK]][[おかあさんといっしょ]]で歌われている挿入歌<ref>
{{cite video | people = 里乃塚玲央 (作詞), 小杉保夫 (作曲), 横山だいすけ (歌手), 三谷たくみ (歌手) | date = 2011-04-20| title = クシカツはいっぽん| medium = DVD|editor = NHK エデュケーショナル |publisher=Pony Canyon|url=http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=E04577| region=2|accessdate=2016-02-25|ref=harv
}}
</ref>。<!--原曲の 歌手=杉田あきひろ/つのだりょうこ; 作詞= 嘉門達夫; 作曲= 小杉保夫; 歌いだし=クシカツは すきですか-->
* '''『だるまのオッサンの歌 ~ソースの二度漬けは禁止やで~』'''[[嘉門達夫]]<ref>{{cite video | people=嘉門達夫| title = だるまのオッサンの歌 ~ソースの二度漬けは禁止やで~|publisher=株式会社クラッチ|editor=|format=Single, CD|year=2016-01|ref = harv}}</ref><ref>{{cite book|和書|author = 嘉門達夫|title = 丘の上の綺羅星|publisher = [[幻冬舎]]|date = 2015-10|language = |isbn =978-4-3440-2832-6|url = http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20151228/enn1512281200008-n2.htm|ref = harv}}</ref>
 
== 脚注 ==