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m 山岡鉄舟→山岡鉄秀
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「[[イデオロギー]]的にも対立する主張の数々を小気味良く反証させ合いながら、精緻かつスタイリッシュに一本のドキュメンタリーに凝縮させていく」という触れ込みだが<ref name="pamph" />{{rp|3}}、映画は、”[[歴史修正主義|歴史修正主義者]]”に持論を述べさせた後、”専門家”がそれに反論(監督の言葉を借りれば、[[ファクトチェック (検証行為)|ファクトチェック]])<ref >{{Cite video | title = Miki Dezaki 記者会見| date = 2019-06-05| url =https://www.youtube.com/watch?v=-EnWt5NGLa8&feature=youtu.be }}1:15:00</ref>するという構成になっている。
 
[[山岡鉄]]は、[[ケント・ギルバート]]らに喋らせた後で、相手側の研究者に反論させ、そのまま再反論の機会を与えておらず、時間配分も極端に偏っていると指摘している。[[上念司]]は、[[ディベート#競技ディベート(最狭義のディベート)|ディベート]]であれば、肯定側と否定側に平等な条件が与えられ、最初に議論を始めた側(立論側)が最後に反論する権利を有するのがルールだが、この映画はそのような形になっていないと指摘している<ref name="jonen1">{{Cite video | title =【上念司の深掘りPart5】① | date = 2019-04-27| url =https://www.youtube.com/watch?v=ayI0Z2EjezU&feature=youtu.be }}</ref>。
 
ジャーナリストの[[江川紹子]]は、この映画の「あまりのアンフェアさにうんざり」したと述べた<ref name="zakzak_2" >{{Cite news | url = https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190730/for1907300002-n2.html| title =韓国で慰安婦扱う反日映画続々、日本人の未来志向裏切る内容 | newspaper =夕刊フジ | date =2019-07-30 | accessdate = 2019-10-04 | archiveurl =https://web.archive.org/web/20190730175657/https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190730/for1907300002-n2.html |archivedate=2019-07-30}}</ref>。
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| date = 2019-04-29 | url =https://www.youtube.com/watch?v=gdhJBJc8GXg&t=11s }} </ref>。唯一の学者である[[藤岡信勝]]について、監督自身、教育学が専門で慰安婦問題の専門家ではないとしていた<ref >{{Cite video | title =ミキ・デザキ監督の記者会見 (2019年6月3日)| date = 2019-06-05| url =https://www.youtube.com/watch?v=-EnWt5NGLa8&feature=youtu.be }}1:16:00</ref>。
 
監督は、”歴史修正主義者”の主張は、映画の中で”専門家”によってファクトチェックされ、説得力を失ったと説明しているが<ref >{{Cite video | title =ミキ・デザキ監督の記者会見 (2019年6月3日)| date = 2019-06-05| url =https://www.youtube.com/watch?v=-EnWt5NGLa8&feature=youtu.be }}1:15:00</ref>、山岡鉄は、[[吉見義明]]や[[林博史]]を出演させるなら、[[秦郁彦]]や[[西岡力]]といった研究者を出演させ、専門家同士で議論させるべきだと批判している<ref name="hanada6">{{Cite journal | 和書 | title =「従軍慰安婦映画の悪辣な手口」 | author =山岡鉄 | journal = [[Hanada]] | issue = 2019年6月号 | publisher = 飛鳥新社 }}</ref>{{rp|320}}。[[朴裕河]]も、吉見らの論争の相手は本来、[[大沼保昭]]や[[秦郁彦]]、あるいは日本政府の公式見解であるべきだという意見に賛同している<ref name="park_1">{{cite web|url=https://twitter.com/parkyuha/status/1138812115165143045|date=2019-06-12|author=朴裕河|title=朴裕河twitter|access-date=2019-10-10 | archiveurl =https://web.archive.org/web/20190929075026/https:/twitter.com/parkyuha/status/1138812115165143045 |archivedate=2019-09-29 }}</ref>。
 
映画に”否定派”の学者が登場しないという指摘に対し、監督は、秦郁彦{{efn|山岡鉄は、伝聞ながら、秦郁彦は断ったつもりはないと言っていると述べている<ref name="jonen2" />。デザキは、6月の記者会見では、秦らに繰り返し断れたりはぐらかされたと主張しているが<ref >{{Cite video | title =ミキ・デザキ監督の記者会見 (2019年6月3日)| date = 2019-06-05| url =https://www.youtube.com/watch?v=-EnWt5NGLa8&feature=youtu.be }}25:00</ref>、外国特派員協会の会見では、当初約束した夜でなく朝電話したら怒られた、と語っていた<ref name="hanada6" />。}}や[[目良浩一]]、[[高橋史朗]]にも出演交渉をしたが、断られたと説明した<ref >{{Cite video | title =ミキ・デザキ監督の記者会見 (2019年6月3日)| date = 2019-06-05| url =https://www.youtube.com/watch?v=-EnWt5NGLa8&feature=youtu.be }}0:26:0</ref>。しかし、目良は社会工学や交通工学、高橋は教育学が専門で、いずれも監督自ら「専門家ではない」と評した藤岡と同じ立場である。
 
またデザキは、2019年4月4日の外国人特派員協会で、西岡力にインタビューしなかった理由を、他の人々(非専門家)の主張と大差ないからと説明していた<ref name="hanada6" />{{rp|320}}。