「体操着」の版間の差分

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== 体操シャツ ==
体操シャツには'''長袖'''と'''半袖'''があり、首周りのタイプは、'''クルーネック(丸首)、ファスナータイプ(襟付きでタートルネックにもなる)、ハーフジップ、Vネック・セーラーズニット・ヨークシャツ、デンマーク型シャツ'''などがある。
 
色は[[白]]一色、または白を基調として、首周りや袖口などをスクールカラーや学年色(主に[[赤]]・[[えんじ色|エンジ]]・[[青]]・[[紺色|紺]]・[[水色]]・[[緑]]・[[黄色|黄]]・[[紫]]など)としたり、袖や胸にスクールカラーや学年色のラインを入れることが多い。
 
また、'''バレーシャツ'''と呼ばれるクルーネック(丸首)タイプの体操服もあり、衿口、袖口、裾口が[[リブ]](ニットの一種で繊維を編んだ伸縮性のある素材)になという伸縮ゴムで絞っており、着用時に首や腕または手首、腰回りがリブによって締め付けられる感触が特徴のひとつといえる<ref>中には、[[裾]]は絞ってあるタイプと絞っていないタイプがあり、[[首周り]]、[[袖口]]だけが絞ってあるタイプもある。</ref>。体操服の衿口、袖口、裾口の口径が小さめまたはより絞っているタイプのものを着用したときは、首や腕または手首、腰回りがきつめにに締め付けられたり、首廻りがハイネックになって密着することもある。
 
体力づくりを行っている小学校では、長袖ジャージ着用を禁止して、冬場の寒い日でも両腕(前腕、肘)の肌を晒して冷たい空気で冷やしながら、バレーシャツやハーフジップなどの半袖体操シャツを必着させて首廻りや肩、背中、胸や腹、後腕など上半身を密着。長袖体操シャツの場合は、首廻りや肩、背中、胸や腹、後腕、肘、前腕まで上半身を密着させて過ごしているところもある。
 
しかし、学校体操着の体操シャツも現在新しく制定した学校などは、袖口や裾の絞りもなく、完全なTシャツ型で素材も従来の綿の割合が多いものから、ポリエステル等化繊の割合が多くなっており、裏地がメッシュで吸汗速乾性が高くて軽薄な素材であるなど、従来の学校体操着というよりも、スポーツウェアーの流れを汲んでいるものが多く見られるようになった。
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== 体操パンツ ==
体操パンツに関しては、短パンやちょうちんブルマー、スコート、スポーマー、ショーツ型ブルマー、[[クォーターパンツ]]などの密着型体操着パンツ、現在、採用されている[[ハーフパンツ]]まで様々なものがあり、時代の流れで移り変わっている。中にはサイドラインが入っている物や、股下の前に校章または学校名などが入っている物もある。
 
体力づくりを行っている小学校では、長ズボン着用を禁止して、冬場の寒い日でも大腿部の肌を晒して冷たい空気で冷やしながら、短パンやブルマーなどの体操パンツを必着させて臀部や下腹部、陰部など腰全体を密着させて過ごしているところもある。
 
現在、採用されているハーフパンツまたはクォーターパンツに関しては、1990年代以降から現在でも導入され、中にはサイドラインが入っている物や、股下の前に校章または学校名などが入っている物もある。
 
戦後は、男子が白の短パン、女子は濃紺のちょうちんブルマーであった。また女子では[[スコート]]を着用することもある。
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== ゼッケン ==
'''{{main|ゼッケン#学校での体操着}}'''
児童・生徒の管理や運動中の事故対応等の目的のため、'''名前・クラス・出席番号などが記入された白布の名札'''を縫い付ける学校や'''服の生地に校名と氏名(または氏名のみ)の刺繍'''が入る学校がある。
 
前者の場合、体操シャツ、トレーニングシャツ、長袖ジャージは'''前部または前部後部両方に縫い付ける大きい[[ゼッケン]]タイプ'''と、'''左胸に縫い付ける小さいタイプ'''があり、ハーフパンツ、トレーニングパンツ、短パン、ブルマーは右後ろ、右前、左前のいずれかに小さいタイプのものを縫い付ける。ゼッケンは学校指定の物を購入する場合と、各家庭で布を買い、学校から指定されたとおりの寸法で製作する場合がある。
 
ゼッケンは学校指定の物を購入する場合と、各家庭で布を買い、学校から指定されたとおりの寸法で製作する場合がある。後者の場合は、体操シャツ、トレーニングシャツ、長袖ジャージは左胸に、ハーフパンツ、トレーニングパンツ、短パン、ブルマーは左側に名前の刺繍が入ることが多い。
 
体操シャツやジャージの左胸に校章のプリントが入る学校も多く、学校によっては体操着・ジャージ本体の裏面や表面に校名などの文字(英字または漢字)のプリントや、文字を図案化した柄が入ることもある。現在は、生徒の安全確保のため、背中のゼッケンをなくす学校も多く、背中のゼッケンをなくした代わりに、学校名等のバックプリントを施したり、体操着やジャージを新たに制定した時に、バックプリントを施す場合が多い
 
現在は、生徒の安全確保のため、背中のゼッケンをなくす学校も多く、背中のゼッケンをなくした代わりに、学校名等のバックプリントを施したり、体操着やジャージを新たに制定した時に、バックプリントを施す場合が多い。
 
なお、児童生徒の誘拐事件防止、プライバシーの保護などを理由に、ゼッケンそのものをつけさせなかったり、背中のゼッケンを廃止し正面だけにする、大きめのゼッケンを小型の名札にするよう、あるいは完全な縫い付けではなく、スナップ等で脱着できるようにし、体育の授業や学校内では、ゼッケンを装着し、下校時には取り外すなど、指導する学校も見られるようになっている。
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=== 体育授業以外での着用 ===
体を動きやすくするために[[掃除]]活動、[[ボランティア]]活動、[[クラブ活動|部活]]、[[遠足]]、[[健康診断]]などの体育授業以外の学校活動時でも着用することがある。それ以外でも、地域のマラソン大会やテレビの視聴者参加番組等で着用することもある。
 
それ以外でも、地域のマラソン大会やテレビの視聴者参加番組等で着用することもある。
 
従来、登下校及び授業において学校制服の着用が義務付けられていた学校でも、[[熱中症]]対策や[[クールビズ]]対応等のため、登下校や体育以外の授業中にも任意で体操着の着用が認められるようになっている。さらに、登校後には、必ず体操着に着替えるよう着用を強制している学校もある([[千葉県]]の[[東葛地域|一部地域]]の中学校など)。その場合、登校後に体操着に着替え、1日の学校生活を過ごし、下校時に学校制服に着替えて下校する。また、学校によっては、式典のみ学校制服を着用し、通常日課時は体操着での登下校を認めている学校もある。