「ゴエティア」の版間の差分

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== ゴエティアの悪魔 ==
「ゴエティア」では、記載されている72の悪魔のそれぞれが[[地獄]]における[[爵位]]([[悪魔の階級]])を持ち、大規模な軍団を率いていることが個別に記されている{{efn2|「[[悪魔の偽王国]]」においても、悪魔たちには[[神聖ローマ帝国]]のような階級制度があり、それぞれが爵位を有し、悪霊の軍勢を指揮する悪魔の頭目として描かれている{{sfn|南條|2010|p=155}}。こうした文献にあらわれる悪魔たちの背景には、中世カトリシズムにおける悪霊の軍勢の観念がある {{sfn|コーン|山本|1983|p=226}}。[[偽ディオニシウス・アレオパギタ]]の『天上位階論』に由来する、天使たちが位階秩序をもった霊的存在であるという考えはカトリックの重要な理論として確立していたが、これに相応して堕天使すなわち悪霊もまた、天使の軍勢と同様に階層秩序をもって組織されていると考えられた {{sfn|コーン|山本|1983|pp=90-91}}。}}。構成するそれぞれの悪魔の名称は文献によって異綴などの差異が見られる。諸版の差異も含めて名前をリスト化すると、総数は72より多くなる{{efn2|{{sfn|ゲティングズ|大瀧|1992|pp=222-223}}. {{efn2|ただし、ゲティングスのリストには、「ゴエティア」においては72人に含まれていない[[アマイモン]]が記載されている。}}。フレッド・ゲティングズは著書『悪魔の事典』(ライダー社、1988年)において、これらの悪霊に「ソロモンの霊」という総称を与えた{{sfn|ゲティングズ|大瀧|1992|p=220}}。
 
「ゴエティア」に語られるこれらの魔神の縁起は次のようなものである{{efn2|後述する「[[悪魔の偽王国]]」の中にも、[[ベリアル]]についての記述の中で同様の話が出てくる{{sfn|Peterson|2001|pp=237-238}}{{sfn|Scot|1972|pp=220-221}}。}}。