「ヘルベルト・フォン・カラヤン」の版間の差分

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== CDとカラヤン ==
[[コンパクトディスク|CD(コンパクトディスク)]]の記録時間「74分」は、カラヤンが決めたという俗説がある。CDの開発元である[[オランダ]]の[[フィリップス]]社から記録時間はどれくらいがよいかと問われたとき、カラヤンは「[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]の[[交響曲第9番 (ベートーヴェン)|第九]]が入るようにしてほしい」と要望し、それが通ったという説である<ref>[[小松潔]]「カラヤンと日本人」P125、日経プレミアシリーズ、2008年</ref>。実際は、CDの直径を決める際、当時普及していたカセットテープの対角線の長さである11.5cmを主張した[[フィリップス]]と、12cmを主張した[[ソニー]]とで意見が大きく分かれ、当時ソニーの重役であった[[大賀典雄]]が調査の末、74分収録できればたいていの交響曲及びオペラの一幕はCD一枚に収まるという結果を得てそれを根拠にした<ref>[http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-08.html ソニー社史]</ref>。前者ならば録音時間は60分、後者ならば74分録音できることになる。カラヤンの影響については、大賀自身が自著で否定している<ref>[[小松潔]]「カラヤンと日本人」P126、日経プレミアシリーズ、2008年</ref>。[[1981年]]のザルツブルク復活音楽祭で、ヘルベルト・フォン・カラヤン財団が、ソニー、フィリップス、ポリグラム・グループと協力し、急遽、CDの生産に踏み切ると発表している。
カラヤンの没後も、生前は発売が許可されなかった録音や、デジタルリマスタリングを施したもの、あるいはザルツブルク音楽祭でのライブや放送録音の発掘などで新リリースが相次いでいる。中でも、[[1995年]]に発売された「'''アダージョ・カラヤン'''」は[[ロマンス諸語|ラテン系諸国]]を中心に大ヒットを記録した。[[2006年]]には、[[2006 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ]]を記念して、商品としては未CD化であった「ヨーロッパ国歌集 ザ・アンセム・アルバム(オリジナルLPは1972年の「ヨーロッパ連合国歌集」)」が[[自由への賛歌|ギリシャ国歌]]と[[デンマーク]][[王室歌|王家の歌]]である「[[クリスチャン王は高き帆柱の傍に立ちて]]」を追加してリリースされた。また、同年には[[1957年]](ベルリン・フィル)と[[1959年]](ウィーン・フィル)の日本公演を収めた[[DVD]]がリリースされた。[[2007年]]12月には[[1984年]]10月の大阪公演(『[[ローマの松]]』ほか)のDVDが発売された。[[2008年]]には、晩年の日本・イギリスでの公演などライブ録音のCD・DVDが多数発売された。[[2010年]]には、[[1977年]]の[[普門館]]での公演のCDが発売された。