「古楽器」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎古楽器の調律: チェンバロの鍵盤シフトによるピッチ切替について追記
→‎古楽器の調律: 文脈と無関係であり、またそれほど一般的な機構ではない
58行目:
 
== 古楽器の調律 ==
古楽器による演奏では、現代の[[A440|A=440Hz]]という基準とは異なった[[ピッチ]]が用いられることが多い。現在バロック音楽の演奏にあたっては、A=440Hzよりも[[半音]]低いA=415Hzのピッチが最も一般的に用いられている。他にもさらに半音低いA=392Hzや半音高いピッチであるA=465Hzなどが採用されることもある。ただし、これらのピッチの数値は、現代の古楽器演奏で用いられる例である。史実をある程度反映してはいるが、当時はより多様なピッチが用いられており<ref>[http://www.dolmetsch.com/musictheory27.htm Dolmetsch Online - Music Theory Online - Pitch, Temperament & Timbre]</ref>、A=415HzやA=392Hzという数値は、演奏の便宜をはかるために、A=440Hzを基準に[[平均律]]の半音間隔で設定されたものにすぎない<ref>歴史的チェンバロをモデルとして制作された現代のチェンバロの多くは鍵盤を半音ずつずらすことでA=440HzとA=415Hz(一部の楽器ではA=392Hzも)を簡単に切り替えられる構造となっている。</ref>。実際にそのような基準ピッチが歴史上使われていたわけではないことに注意。
 
== 脚注 ==