「反証テスト」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Ocibarrel (会話 | 投稿記録)
m より分かりやすい日本語への言い換えと文法の修正
6行目:
 
=== 反証テストと反証可能性 ===
間違いが発見される可能性がない理論、すなわち、[[反証可能性]]がない理論は真理かどうかと無関係に科学的仮説から除外される。「科学的理論は反証可能性を持っていなければならない」というテーゼは、以上のような「演繹と間違い探し」のプロセスにおいて当然に要求される。けだしそれは、間違いかどうかが分からない仮説について間違い探しをするの[[合理]]的でないからである。
 
=== 反証テストと信頼性(強度) ===
有限回の反証テストに耐えたという事実は、その仮説が真であるという帰結をもたらさない。また、より多くの反証テストを耐えた理論の方がより真理に近いという帰結ももたらさない。もしそのような解釈を採用するならば、反証テストを[[帰納テスト]]批判として提出した意味がなくなる。けだ、帰納テストの問題点は、それが有限回の帰納テストに適った仮説を真であると考えたり、より多くの帰納テストに適った理論がより真理に近いとみなすときに論理的飛躍が生じているということだからである。このため、反証主義においては、信頼性(強度)という特殊な概念が採用され、より多くの反証テストに耐えた仮説の方がより信頼性(強度)が高いとみなされる。
 
== 参考文献 ==