「三・一八事件」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
en:March_18_Massacre (2019-11-13T09:23:56‎) から訳出
 
編集の要約なし
1行目:
'''三・一八事件'''(さんいちはちじけん)は[[1926年]][[3月18日]]に[[中華民国]]北京において発生した、反軍閥、反帝国主義デモ運動に対する弾圧事件。この日、3月18日を指して、中国人作家[[魯迅]]は「中華民国の建国以来、もっとも暗黒の日」と呼んだ<ref>魯迅『花なき薔薇 その2』 (1926)</ref>。
 
==背景==
 
[[1925年]]11月に、東北地方において[[反奉戦争]]が、ソビエトの支援を受けた[[国民軍_(中華民国)|国民軍]]と日本の支援を受けた[[奉天派]]との間で発生した。1926年初頭までには国民軍側が不利となっていき、3月8日には[[天津]]の防衛のために大沽河口を封鎖、浚渫した。3月12日には奉天派の攻撃を支援するために、日本軍軍艦が[[大沽砲台]]を砲撃し、港を護衛していた数名の国民軍兵士が死傷した。これに対する報復として国民軍は反撃し、軍艦を[[天津港]]の外に追い出した。この行動を日本側は、1990年に[[義和団の乱]]後に提携締結された[[北京議定書]]への違反行為とみなした。4日後、北京議定書に署名した8か国の大使が連名で通告書を[[段祺瑞]]支配下の[[北京政府]]に宛てて送った。その要求は、段政権が大沽砲台における防御機構をすべて破棄するというものだった。
 
==事件==
[[File:318-1.jpg|thumb|300px|1926年3月18日に鐵獅子胡同(現在の[[張自忠]])にあった段祺瑞の執政府の外に集まる学生と兵士たち]]
 
デモ活動は3月18日に[[天安門]]の前で展開された。デモのリーダーである[[李大ショウ]]は大衆の感情に訴える演説を行った。李は、通告書を送った外国大使の追放を呼びかけるだけでなく、中国と列強との間で結ばれたすべての[[不平等条約]]の撤廃を訴えた。北京政府が帝国主義からの今後の侵略行為に立ち向かおうとしていないとして、当時[[広州]]を拠点としていた国民党軍にその対応を呼びかけた。
18行目:
共産主義者および民族主義者のデモ主催達は事件後に追及を受けることとなった。張作霖も市内の多くの学校において[[国民党]]または[[中国共産党]]に関連する書籍や雑誌を捜索するよう指示した。多くの民衆からの圧力に押されて、段政権は緊急閣議を開き、事件の責任者の処罰を求める決議を可決した。同年4月には段政権は国民党軍に追放された。
 
事件後、多くの記念碑が建されている。記念碑のうちいくつかは[[清華大学]]や[[北京大学]]などの名門大学内にも置かれている。
 
==関連項目==
25行目:
 
==参照文献==
{{Commons|Category:March_18_Massacre}}
<references/>
 
{{DEFAULTSORT:さんいちはちしけん}}
[[Category:中華民国の政治]]
[[Category:1926年の中国]]