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{{Infobox baseball player
|選手名 = 栗山 巧
|所属球団 = 埼玉西武ライオンズ
|背番号 = 1
|選手写真ファイル名 = SL-Takumi-Kuriyama20110310.jpg
|写真のコメント = 阪神甲子園球場にて(2011年)
|国籍 = {{JPN}}
|出身地 = [[兵庫県]][[神戸市]][[西区 (神戸市)|西区]]
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1983|9|3}}
|没年月日 =
|身長 = 177
|体重 = 85
|利き腕 = 右
|打席 = 左
|守備位置 = [[外野手]]
|プロ入り年度 = {{NPBドラフト|2001}}
|ドラフト順位 = ドラフト4巡目
|初出場 = 2004年9月24日
|最終出場 =
|年俸 = 1億3,700万円(2019年)<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/team/koukai-lions.html 西武 - 契約更改 - プロ野球]. 日刊スポーツ. 2018年12月26日閲覧。</ref>
|経歴 =
* [[育英高等学校]]
* [[埼玉西武ライオンズ|西武ライオンズ<br />埼玉西武ライオンズ]] (2002 - )
|選出国 =
|選出年 =
|得票率 =
|選出方法 =
}}
'''栗山 巧'''(くりやま たくみ、[[1983年]][[9月3日]] - )は、[[兵庫県]][[神戸市]][[西区 (神戸市)|西区]]出身の[[プロ野球選手]]([[外野手]])。右投左打。[[埼玉西武ライオンズ]]所属。
 
== 経歴 ==
=== プロ入り前 ===
[[神戸市立小寺小学校]]時代は神戸市少年団リーグの小寺に所属し、[[武内晋一]]と同リーグだった。
 
[[神戸市立太山寺中学校]]時代はヤングリーグの「神戸ドラゴンズ」に所属。チームの一年後輩には[[坂口智隆]]がいた<ref>[http://sports.geocities.jp/kobedragons/sotsubusei.html 卒部生紹介 | 神戸ドラゴンズ(中学硬式野球チーム 神戸市)]</ref>。
 
[[育英高等学校]]に進学し、2年時には3番[[左翼手]]として[[第72回選抜高等学校野球大会]]、[[第82回全国高等学校野球選手権大会]]に春夏連続出場。春は開会式直後の1回戦で[[國學院大學栃木中学校・高等学校|國學院栃木高校]]と対戦し初戦敗退。夏は大会第1試合となる1回戦で[[田村彰啓]]を擁する[[秋田市立秋田商業高等学校|秋田商業高校]]と対戦して勝利し、その後ベスト4まで勝ち進むも、準決勝で[[中村一生]]・[[山田憲]]らを擁する[[東海大学付属浦安高等学校・中等部|東海大浦安高校]]に敗れた。自身は5試合で[[打率]].348、9[[打点]]を記録。3年夏は[[全国高等学校野球選手権兵庫大会|兵庫大会]]5回戦敗退。高校通算47[[本塁打]]。
 
{{by|2001年}}の[[2001年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)|ドラフト会議]]において、[[西武ライオンズ]]から4巡目指名を受け入団。背番号は「'''52'''」。
 
=== 西武時代 ===
'''{{by|2002年}}'''は[[イースタン・リーグ]]で51試合に出場。
 
'''{{by|2003年}}'''は二軍で打率.274、[[出塁率]].359、7本塁打を記録。[[フレッシュオールスターゲーム]]に選出され[[スターティングメンバー|スタメン]]フル[[イニング]]出場した。
 
'''{{by|2004年}}'''は二軍で打率3割、11本塁打を記録し優秀選手を受賞。西武にとってレギュラーシーズン最終戦となった9月24日の[[大阪近鉄バファローズ]]戦([[大阪ドーム]])でスタメン9番・レフトで一軍初出場・初[[安打]]を記録した。
 
'''{{by|2005年}}'''は3・4月に打率3割を記録して一軍に定着し、[[セ・パ交流戦]]でも5本塁打を放つなど、84試合に出場して打率.297、出塁率.357を記録した。
 
'''{{by|2006年}}'''8月1日の対[[千葉ロッテマリーンズ]]戦で[[空振り]]した際に右手首を痛め、直後に[[小林雅英]]から[[満塁]]本塁打を放ったが、翌日に[[有鈎骨]]の[[骨折]]と判明し戦線離脱。シーズン終盤に一軍に復帰した。オフには[[教育リーグ|フェニックス・リーグ]]に参加。
 
'''{{by|2007年}}'''は初めて100試合以上に出場。7月以降スタメンに定着する。チーム2位の45[[四球]]を選んで出塁率.380、[[得点圏打率]].324を記録し、チームトップの[[勝利打点]]10を挙げた。オフに背番号を'''1'''へ変更。
 
'''{{by|2008年}}'''5月4日の対ロッテ戦で[[一塁手]]の[[フリオ・ズレータ]]が弾いた栗山の打球を、[[二塁手]]の[[ホセ・オーティズ]]が[[グラブ (野球)|グラブ]]を投げて止め、[[公認野球規則]]に則り[[安全進塁権]]を3つ与えられ[[三塁打]]となった。これについて栗山は「ルール知りませんでした」、ヘッドコーチの[[黒江透修]]は「40年以上の野球人生で見たことがない」と発言した。同年は2番に固定され自己最多の138試合に出場、初めて[[規定打席]]に到達して打率.317、チーム3位の49四球、同2位の出塁率.376、得点圏打率.325、72打点を記録した。初タイトルとなる[[最多安打 (日本プロ野球)|最多安打]]を獲得した他、22[[犠牲バント|犠打]]、17[[盗塁]]と小技足技も向上してリーグ優勝と日本一に貢献し、[[ベストナイン (日本プロ野球)|ベストナイン]]にも選出された。
 
'''{{by|2009年}}'''は[[オープン戦]]で55[[打数]]22安打、打率.400だったが、開幕直後は21[[打席]]連続無安打を記録した。6月には18試合中9試合で[[マルチヒット]]を放ち、交流戦チームトップの打率.333を記録。その後[[日本における2009年新型インフルエンザ|新型インフルエンザ]]に感染した。同年は自己最多を更新する140試合に出場し、打率.267、リーグ9位の106[[三振]]を記録、[[サウスポー]]に対して打率.350、リーグ4位の6三塁打、同9位の18盗塁を記録し、外野守備ではリーグトップの[[守備率]].997、同3位の8[[補殺]]を記録した。
 
'''{{by|2010年}}'''、外野手としては球団史上初の144試合フルイニング出場を、2年ぶりの3割超となる打率.310に、共に自己記録を更新する出塁率.400、74打点を記録。2度目となるベストナイン選出に加え、[[ゴールデングラブ賞]]を初受賞した。12月21日、兼ねてから交際していた3歳年上の一般人女性と同月14日に入籍したことが公表された<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20101221-715867.html 栗山結婚 3歳上「ムーミンのミイ似」] [[日刊スポーツ]] 2010-12-21閲覧</ref>。
 
[[ファイル:Kuriyama takumi.jpg|right|thumb|200px|[[秋田県立野球場|こまちスタジアム]]にて(2011年)]]
'''{{by|2011年}}'''は2番打者・5番打者として起用されていたが、[[片岡易之]]が故障で離脱した7月以降は1番打者として起用され<ref name="週刊ベースボール2012年2月6日号">「2012 NEW TEAMLEADER INTERVIEW 栗山巧」『[[週刊ベースボール]]』2012年2月6日号、[[ベースボール・マガジン社]]、2011年、[[雑誌コード|雑誌]]20441-2/6, 8-11頁。 </ref>、好不調の波が激しかったチームにおいて安定した打撃で貢献した。2年連続で全試合フルイニング出場を達成したが、ケガの影響から9月8日の対ロッテ戦より従来の中堅から左翼の守備に回り、その後シーズン終了まで左翼手として起用され、2年連続の打率3割超、得点圏打率は両リーグトップの.380を記録した。5月6日の対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]戦では[[田中将大]]から球団通算8000号本塁打となる決勝2点本塁打を放った<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20110506-771814.html 【西武】栗山がマー君打ち!球団8000号] 日刊スポーツ 2011年5月6日</ref>。11月には右ひじの[[離断性骨軟骨炎#関節遊離体|遊離軟骨]]除去手術を受けた<ref name="週刊ベースボール2012年2月6日号"/>。
 
'''{{by|2012年}}'''は2番、1番で起用されたが、8月21日の対[[福岡ソフトバンクホークス]]戦で左前腕に死球を受け、途中交代。連続試合フルイニング出場も、パ・リーグ歴代2位の390試合で途切れた<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20120822-1004306.html 栗山骨折、シーズン絶望] 日刊スポーツ 2012年8月22日</ref>。故障の状態からシーズン中の復帰は絶望となり、翌日に登録抹消されて以降は再昇格することなくシーズンを終えた。すでに規定打席に到達していたが、打率.289に終わり、3年連続の打率3割を逃した。なお、この年より[[中島裕之]]に代わり、キャプテン([[主将]])となった。
 
'''{{by|2013年}}'''は2年ぶりに全試合出場、自身4年ぶり4度目の二桁本塁打で自己最多タイとなる12本塁打を記録したが、打率は前年を下回った。
 
'''{{by|2014年}}'''は前年に続き全試合出場。前年を上回る打率.288、出塁率.394を記録した一方で打点、本塁打数は前年を下回った。オフには球団史上初の[[ゴールデンスピリット賞]]を受賞<ref>[http://www.seibulions.jp/news/detail/9507.html 栗山巧選手が球団史上初のゴールデンスピリット賞を受賞!]西武球団公式サイト201年月日配信</ref>。
 
'''{{by|2015年}}'''、開幕直後は不調で5月上旬までは打率2割を下回った。その後は本来の調子を取り戻し、打率.268でシーズンを終了。また自身5度目の二桁本塁打を記録した。また8月16日のみ試合に出なかった為、2013年から続いていた連続試合出場が396試合で途切れた。
 
'''{{by|2016年}}'''6月19日の対[[東京ヤクルトスワローズ]]戦で、史上120人目の通算1500安打を記録した<ref>{{cite web|url=http://www.seibulions.jp/news/detail/11595.html|title=栗山選手 通算1,500安打達成!|publisher=埼玉西武ライオンズ|author=|date=June 19, 2016|accessdate=November 13, 2016}}</ref>。7月4日にオールスターゲームの監督推薦選手が発表され、プロ15年目にして初めて選出された<ref>{{cite web|url=http://www.seibulions.jp/news/detail/11668.html|title=「マツダオールスターゲーム2016」監督選抜選手について|publisher=埼玉西武ライオンズ|author=|date=July 4, 2016|accessdate=November 13, 2016}}</ref>。7月15日の第1戦([[福岡ドーム|福岡ヤフオクドーム]])の7回の左翼守備で初出場。9回表に2点本塁打を放った<ref>{{cite news|url =http://www.msn.com/ja-jp/news/sports/%e3%83%97%e3%83%ad%e9%87%8e%e7%90%83%e8%a5%bf%e6%ad%a6%e3%81%ae%e6%a0%97%e5%b1%b1-%ef%bc%91%ef%bc%95%e5%b9%b4%e7%9b%ae%e3%81%ae%e5%88%9d%e7%90%83%e5%ae%b4-%e5%88%9d%e6%89%93%e5%b8%ad%e6%9c%ac%e5%a1%81%e6%89%93/ar-BBuAEQj#page=2| title =プロ野球:西武の栗山 15年目の初球宴 初打席本塁打 |publisher =[[MSN]]|date=2016-07-16}}</ref>。オールスターでの初打席初本塁打は16人目<ref>{{cite news|url =http://www.nikkansports.com/baseball/news/1679146.html| title =15年目西武栗山、16人目の球宴初打席ホームラン|publisher =[[日刊スポーツ]]|date=2016-07-15}}</ref>。この活躍で第1戦の敢闘賞に選ばれた<ref>{{cite web|url=http://www.seibulions.jp/news/detail/11738.html|title=栗山巧選手「マツダオールスターゲーム2016」第1戦で敢闘選手賞を獲得!|publisher=埼玉西武ライオンズ|author=|date=July 16, 2016|accessdate=November 13, 2016}}</ref>。11月10日、[[フリーエージェント (日本プロ野球)|FA権]]を行使した上で西武に残留を表明<ref>{{cite web|url=http://www.seibulions.jp/news/detail/12209.html|title=栗山選手フリーエージェント(FA)権利行使についてお知らせ|publisher=埼玉西武ライオンズ|author=|date=November 10, 2016|accessdate=November 13, 2016}}</ref>。同日、NPBより公示される<ref>[http://npb.jp/announcement/2016/fa_signed.html フリーエージェント宣言選手契約締結合意 日本野球機構公示] - 日本野球機構</ref>。
 
'''{{by|2017年}}'''4月7日の対ソフトバンク戦で、史上187人目の通算1500試合出場を記録したが<ref name="sanspo1500">[http://www.sanspo.com/baseball/news/20170407/lio17040722510004-n1.html 西武・栗山が1500試合出場「次は2000試合を目指したい」]2017年4月8日閲覧。</ref>、翌日の試合で右足を負傷し<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/1822681.html 明日も試合に出るために西武栗山が示す「プロ意識」]日刊スポーツ、2017年11月30日閲覧。</ref>、4月14日のロッテ戦で途中交代した後は指名打者や代打での起用が多く、10年ぶりに規定打席に到達しなかった。しかし5月21日のソフトバンク戦でプロ生活初のサヨナラホームラン。<ref>{{Cite web|title=西武・栗山、プロ16年目で初のサヨナラ本塁打「水をかけたのは誰なんやろう。でもうれしい」|url=https://www.sanspo.com/baseball/news/20170521/lio17052116420004-n1.html|website=SANSPO.COM|date=2017-05-21|accessdate=2019-02-01|language=ja-JP}}</ref>8月17日、楽天戦で代打サヨナラ3ランホームラン。<ref>{{Cite web|title=西武・栗山、代打で今季2本目のサヨナラ弾!「どう格好つけようかなと」:イザ!|url=https://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/170818/spo17081808580033-n1.html|website=イザ!|date=2017-08-18|accessdate=2019-02-01|language=ja|first=SANKEI DIGITAL|last=INC}}</ref>9月17日ソフトバンク戦で押し出しとなる四球を選びサヨナラ勝ち。<ref>{{Cite web|title=西武栗山サヨナラ押し出し、ソフトBモイネロ2敗 - 戦評 : 日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709170000251.html|website=nikkansports.com|accessdate=2019-02-01|language=ja}}</ref>などを記録しここ一番で勝負強さを発揮し、貴重な切り札として活躍した。
 
'''{{by|2018年}}'''4月30日の対楽天6回戦の4回に通算309本目となる適時二塁打を放ち、[[石毛宏典]]のもつ球団記録(308本)を更新<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/04/30/kiji/20180430s00001173227000c.html 強すぎる西武 開幕本拠地12連勝!栗山“石毛超え”V二塁打 楽天は7連敗]スポニチアネックス 2018年4月30日掲載</ref>。若手の活躍もあり、この年も控えに回ることが多かったが、左の代打の切り札として活躍。9月に入り[[外崎修汰]]が怪我で抜けて以降は5番に定着し、10年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
 
'''{{by|2019年}}'''は、開幕からスタメンで出場。8月11日の対ロッテ戦にて通算100本塁打を達成。<ref>{{Cite web|title=埼玉西武栗山、史上295人目の通算100本塁打達成! 「最高の形になって非常にうれしい」 {{!}} パ・リーグ インサイト {{!}} パ・リーグ公式メディア情報サイト|url=https://insight.official-pacificleague.com/|website=insight.official-pacificleague.com|accessdate=2019-09-03|language=jp}}</ref>そして8月31日の対ソフトバンク戦、3回裏の安打は通算1807安打目となり、石毛の持つ通算安打球団記録(1806本)を更新<ref>{{Cite web|title=栗山巧が球団安打記録を更新! 18年目で到達した金字塔を数字で振り返る {{!}} パ・リーグ インサイト {{!}} パ・リーグ公式メディア情報サイト|url=https://insight.official-pacificleague.com/news/18448
|website=insight.official-pacificleague.com|accessdate=2019-09-03|language=jp}}</ref>。
 
== 選手としての特徴 ==
[[ファイル:Takumi Kuriyama 2009.jpg|right|thumb|200px|打席に立つ栗山(2009年)]]
=== 打撃 ===
手元までボールを呼び込みバットを振り切る打撃を持ち味とし<ref>{{Cite book|和書|author=[[小関順二]]、西尾典文、石川哲也、場野守泰|year=2011|title=プロ野球スカウティングレポート2011|publisher=廣済堂出版|pages=72-73頁|id=ISBN 978-4-331-51519-8}}</ref>、[[選球眼]]、出塁能力、投手に球数を費やさせる能力に優れる<ref>[http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=171 西武・栗山選手の一番起用は良い選択?]SMR Baseball Lab</ref>。
 
[[藤井康雄]]は栗山について「実に嫌らしいバッターに成長しましたね。粘っこいし、広角に打ち分ける技術を持っている。またボールを呼び込んで打つタイプなので三振が少なく、どんなボールにも対応することができる。」などと評している<ref>[http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34643?page=7 二宮清純レポート 栗山巧(西武ライオンズ外野手)ピッチャーに一番嫌われる男]現代ビジネス 2015年4月6日閲覧。</ref>。
 
=== 守備・走塁 ===
一軍定着当初は[[左翼手]]や[[指名打者]]として起用され、打撃に比べて守備走塁面が課題とされていたが、2009年途中から「いつかは守りたい」と同年の開幕前に話していた<ref>[[週刊ベースボール]]より。</ref>[[中堅手]]に定着。同年は[[守備率#アウト寄与率|レンジファクター]]と[[刺殺]]でリーグトップの数値を記録した<ref>[http://number.bunshun.jp/npb/column/view/4405/page:1 Number web コラム ベースボール・ダンディ]</ref>。しかし、翌2010年はリーグ3位の守備率.994を記録しゴールデングラブ賞を受賞したものの、守備イニング500以上の選手の中ではワースト4位の[[UZR]]-5.2と数字を落とした<ref>[http://www.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=51 Baseball Lab守備評価~Center Fielder]SMR Baseball Lab</ref>。2011年途中からは故障の影響もあるため再び左翼手で起用され、2012年には守備イニング500以上の左翼手で両リーグ2位のUZR13.9を記録した<ref>{{Cite book|和書|author=岡田友輔、道作、三宅博人、morithy、蛭川皓平、高多薪吾、Student、水島仁|year=2013|title=プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・レポート2|publisher=水曜社|pages=75頁|id=ISBN 978-4-88065-319-8}}</ref>。
 
走塁面では一塁到達まで3.90秒で<ref>{{Cite book|和書|author=小関順二、西尾典文、泉直樹|year=2010|title=プロ野球スカウティングレポート2010|publisher=アスペクトムック|pages=383頁|id=ISBN 978-4-7572-1744-7}}</ref>、盗塁に関しても「20個以上走れたら(盗塁できたら)、『アイツは走れる』というイメージがつくと思うので狙っていきたい」と述べている<ref>L Magazineより。</ref>。
 
== 人物 ==
愛称は'''クリ'''、'''栗坊'''、'''マロン'''、'''タクミ'''など。
 
少年時代からプロ野球選手になるのが夢で、[[神戸総合運動公園野球場|グリーンスタジアム神戸]]から至近距離に住んでいたこともあり、当時は[[オリックス・バファローズ|オリックス・ブルーウェーブ]]のファンであった。ファンクラブにも加入し、当時在籍していた[[イチロー]]のサインボールを持っている<ref>[http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/column/200707/at00013771.html 栗山巧「野球少年が描いた夢」ヤングレオの雄叫び2007~荒波を乗り越えろ~第8回 ]([http://sportsnavi.yahoo.co.jp/index.html sportsnavi.comより])</ref>。
 
2011年に自身の名前を冠した「栗山巧杯少年野球大会」を神戸市の少年団野球リーグなどと共に創設し、小学生を対象にした野球教室と並行して主催している<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20110912-833822.html 西武栗山 地元神戸で3安打3打点]2017年4月8日閲覧。</ref><ref>[https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201612/0009724874.shtml 西武・栗山ら児童にプロの技伝授 三木で野球教室]</ref>。
 
[[握力]]は80.7[[重量キログラム|kgf]]を記録する<ref>{{cite news|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131214-1231100.html|title=西武ドラ2山川は怪力握力!おかわり2世|date=2013-12-14|author=久保賢吾|newspaper=[[日刊スポーツ]]|accessdate=2019-04-26}}</ref>。
 
== 詳細情報 ==
=== 年度別打撃成績 ===
{| {{年度別打撃成績|リーグ=日本プロ野球}}
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2004}}
|rowspan="16" style="text-align:center; white-space:nowrap;"|[[埼玉西武ライオンズ|西武]]
|1||3||3||0||1||0||0||0||1||0||0||0||0||0||0||0||0||1||0||.333||.333||.333||.667
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2005}}
||84||316||286||45||85||11||2||10||130||28||1||0||2||1||24||1||3||59||4||.297||.357||.455||.811
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2006}}
||63||164||142||18||38||8||1||2||54||22||3||1||4||0||16||0||2||32||2||.268||.350||.380||.730
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2007}}
||112||362||302||39||84||18||2||5||121||29||8||3||9||1||45||2||5||53||8||.278||.380||.401||.780
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2008}}
||138||612||527||76||'''167'''||31||3||11||237||72||17||8||22||8||49||0||6||61||8||.317||.376||.450||.826
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2009}}
||140||643||569||78||152||24||6||12||224||57||18||5||8||3||53||0||10||106||9||.267||.339||.394||.732
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2010}}
||'''144'''||660||554||77||172||35||2||4||223||74||14||5||18||3||80||1||5||69||7||.310||.400||.403||.803
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2011}}
||'''144'''||653||557||87||171||30||2||3||214||60||6||2||9||6||73||0||8||90||17||.307||.391||.384||.776
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2012}}
||103||467||394||57||114||17||1||2||139||33||3||1||12||3||52||0||6||62||4||.289||.378||.353||.731
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2013}}
|'''144'''||637||527||77||147||29||3||12||218||73||6||3||1||4||99||2||6||96||8||.279||.396||.414||.810
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2014}}
|'''144'''||642||532||64||153||34||4||3||204||61||3||2||2||'''9'''||96||2||3||100||9||.288||.394||.383||.783
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2015}}
|142||622||533||66||143||25||0||10||198||42||3||1||8||4||72||0||5||88||15||.268||.358||.371||.730
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2016}}
|135||569||477||52||133||30||2||3||176||41||0||0||0||3||83||0||6||87||9||.279||.390||.369||.759
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2017}}
|116||374||333||28||84||13||0||9||124||46||0||0||4||'''7'''||27||0||3||64||10||.252||.308||.372||.680
|-
|style="text-align: center;"|{{by2|2018}}
|114||363||305||32||78||18||1||8||122||52||1||0||0||3||52||2||3||78||5||.256||.366||.400||.766
|-
|style="text-align: center;"|{{by2|2019}}
|123||466||409||35||103||21||0||7||145||54||0||0||3||3||48||2||3||100||13||.252||.333||.355||.687
|-
!colspan="2" style="white-space:nowrap;"|[[日本プロ野球|NPB]]:16年
|1847||7553||6450||831||1825||344||29||101||2530||744||83||31||102||58||869||12||74||1146||128||.283||.371||.392||.764
|}
* 2019年度シーズン終了時
* 各年度の'''太字'''はリーグ最高
 
=== 年度別守備成績 ===
{| class="wikitable" style="text-align:right; font-size:small"
|-
!rowspan="2"|年<br />度!!rowspan="2"|球<br />団!!colspan="6"|[[外野手|外野]]
|-style="line-height:1.25em"
![[試合|試<br /><br />合]]!![[刺殺|刺<br /><br />殺]]!![[補殺|補<br /><br />殺]]!![[失策|失<br /><br />策]]!![[併殺|併<br /><br />殺]]!![[守備率|守<br />備<br />率]]
|-
|style="text-align:center;"|2004
|rowspan="16" style="text-align: center; white-space:nowrap;"|西武
|1||6||0||0||0||1.000
|-
|style="text-align:center;"|2005
|77||130||0||4||0||.970
|-
|style="text-align:center;"|2006
|25||34||1||0||1||1.000
|-
|style="text-align:center;"|2007
|68||119||6||0||0||1.000
|-
|style="text-align:center;"|2008
|127||245||6||5||0||.980
|-
|style="text-align:center;"|2009
|140||291||8||1||1||.980
|-
|style="text-align:center;"|'''2010'''
|'''144'''||'''316'''||5||2||1||.994
|-
|style="text-align:center;"|2011
|'''144'''||283||2||1||0||.997
|-
|style="text-align:center;"|2012
|103||206||7||4||0||.982
|-
|style="text-align:center;"|2013
|127||240||4||1||0||.996
|-
|style="text-align:center;"|2014
|129||244||'''8'''||0||0||'''1.000'''
|-
|style="text-align:center;"|2015
|142||237||5||1||1||.996
|-
|style="text-align:center;"|2016
|121||199||2||0||2||'''1.000'''
|-
|style="text-align:center;"|2017
|34||42||0||1||0||.977
|-
|style="text-align:center;"|2018
|68||95||3||0||0||1.000
|-
|style="text-align:center;"|2019
|17||19||2||0||0||1.000
|-
!colspan="2" style="white-space:nowrap;"|通算
|1467||2706||59||20||6||.993
|}
* 2019年度シーズン終了時
* 各年度の'''太字'''はリーグ最高
* '''太字年'''は[[ゴールデングラブ賞]]受賞
 
=== タイトル ===
* [[最多安打 (日本プロ野球)|最多安打]]:1回(2008年)
 
=== 表彰 ===
* [[ベストナイン (日本プロ野球)|ベストナイン]]:3回(外野手部門:2008年、2010年、2011年)
* [[ゴールデングラブ賞]]:1回(外野手部門:2010年)
* [[月間MVP (日本プロ野球)|月間MVP]]:1回(野手部門:2013年3・4月)
* [[JA全農Go・Go賞]]:1回(最多二・三塁打賞:2008年8月)
* [[スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞]]年間大賞:1回(2017年)
* 月間サヨナラ賞:1回(2017年8月)
* [[スピードアップ賞]]:2回(2013年、2014年)
* [[ゴールデンスピリット賞]]:1回(2014年)
* [[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]敢闘選手賞:1回([[2016年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|2016年]]第1戦)
 
=== 記録 ===
; 初記録
* 初出場・初先発出場:2004年9月24日、対[[大阪近鉄バファローズ]]27回戦([[大阪ドーム]])、9番・[[左翼手]]として先発出場
* 初打席:同上、2回表に[[高村祐]]から二塁ゴロ
* 初安打:同上、7回表に[[小池秀郎]]から右前安打
* 初打点・初二塁打:2005年4月12日、対[[北海道日本ハムファイターズ]]5回戦([[西武ドーム|インボイスSEIBUドーム]])、4回裏に[[江尻慎太郎]]から左中間2点適時二塁打
* 初本塁打:2005年4月13日、対北海道日本ハムファイターズ6回戦(インボイスSEIBUドーム)、3回裏に[[鎌倉健]]から右越ソロ
* 初盗塁:2005年5月21日、対[[横浜DeNAベイスターズ|横浜ベイスターズ]]2回戦([[横浜スタジアム]])、3回表に二盗(投手:[[土肥義弘]]、捕手:[[相川亮二]])
; 節目の記録
* 1000安打:2013年4月16日、対[[オリックス・バファローズ]]4回戦(西武ドーム)、3回裏に[[東野峻]]から左前適時打 ※史上271人目
* 1000試合出場:2013年7月2日、対オリックス・バファローズ10回戦(京セラドーム大阪)、3番・左翼手として先発出場 ※史上458人目
* 1500安打:2016年6月19日、対[[東京ヤクルトスワローズ]]3回戦([[明治神宮野球場]])、8回表に[[秋吉亮]]から左前安打 ※史上120人目
* 1500試合出場:2017年4月7日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]2回戦([[西武ドーム|メットライフドーム]])、5番・[[指名打者]]として先発出場 ※史上187人目<ref name="sanspo1500"/>
* 300二塁打: 2017年7月2日、対オリックス・バファローズ11回戦(メットライフドーム)、1回裏に[[ブランドン・ディクソン]]から ※史上69人目
* 100本塁打:2019年8月11日、対千葉ロッテマリーンズ19回戦([[千葉マリンスタジアム|ZOZOマリンスタジアム]])、8回表に[[松永昂大]]から右中間越2ラン ※史上295人目
; その他の記録
* [[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]出場:1回([[2016年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|2016年]])
* 埼玉西武ライオンズ 球団通算安打記録更新:2019年8月31日、対福岡ソフトバンクホークス22回戦(メットライフドーム)、3回裏に[[松田遼馬]]から右前安打 ※通算1807本目<ref>[https://full-count.jp/2019/08/31/post521741/ 西武栗山、球団新記録1807安打「憧れの大先輩の記録を…」] - Full-Count 2019年8月31日配信</ref>
 
=== 背番号 ===
* '''52'''(2002年 - 2007年)
* '''1'''(2008年 - )
 
=== 登場曲 ===
* [[クレイジーケンバンド]] 「[[甘い日々/あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。|あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ]]」 (2005年 - 2017年)
** 2016年から時間短縮のための配慮<ref>2016年8月19日[[文化放送ライオンズナイター]]</ref>で常時流すことが無くなり、球団HPでの該当ページでも栗山の名前が記載されなくなった。
** なおヒーローインタビュー後のレフトスタンドへの挨拶及びフィールドシートのファンとのハイタッチ時は引き続き使用されている。また突発的に応援時にファンがアカペラで歌うこともある。
* [[スタイリスティックス]] 「[[:en:Can't Give You Anything (But My Love)|愛がすべて]]」 (2006年 - 2007年)
 
== 関連情報 ==
=== DVD ===
* 栗山 巧 華麗なる若獅子、背番号1 (PCBE-53189 2011年4月29日発売、販売元:[[ポニーキャニオン]]、発売元:[[J SPORTS|ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング]])
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}
 
== 関連項目 ==
* [[兵庫県出身の人物一覧]]
* [[埼玉西武ライオンズの選手一覧]]
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Takumi Kuriyama}}
{{NPB|51755115}}
{{BASEBALLstats|brjpn=kuriya001tak|cube=Takumi-Kuriyama}}
* [http://kuriyama-takumi.com/ 栗山巧オフィシャルサイト]
 
{{埼玉西武ライオンズ}}
{{Navboxes|title=業績
|list1=
{{ゴールデンスピリット賞}}
{{パシフィック・リーグ最多安打}}
{{パシフィック・リーグ ベストナイン (外野手)}}
{{パシフィック・リーグ ゴールデングラブ (外野手)}}
}}
{{西武ライオンズ2001年ドラフト指名選手}}
 
{{デフォルトソート:くりやま たくみ}}
[[Category:日本の野球選手]]
[[Category:育英高等学校出身の野球選手]]
[[Category:埼玉西武ライオンズ及びその前身球団の選手]]
[[Category:ゴールデンスピリット賞受賞者]]
[[Category:NPBオールスターゲーム選出選手]]
[[Category:アジアシリーズ選手]]
[[Category:神戸市出身の人物]]
[[Category:1983年生]]
[[Category:存命人物]]