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{{出典の明記|date=2016年10月22日 (土) 00:26 (UTC)}}
[[ファイル:Jiten.jpg|thumb|right]]
'''地天'''(じてん、ぢてん、[[サンスクリット語|skt]]:Pṛthvī、音写:鉢羅体吠など)は、[[仏教]]、特に[[密教]]における[[天部]]の一人で、[[十二天]]の一つ。'''[[地|大地]]'''をつかさどる女神であって{{refnest|name="精選版_日本国語大辞典_地天"|[https://kotobank.jp/word/%E5%9C%B0%E5%A4%A9-521954#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8 「地天」 - 精選版 日本国語大辞典]、小学館。}}、これが仏教に取り入れられたものである。'''堅牢地神'''(けんろうじしん、けんろうじじん)と呼ばれる場合もある{{refnest|name="精選版_日本国語大辞典_堅牢地神"|[https://kotobank.jp/word/%E5%A0%85%E7%89%A2%E5%9C%B0%E7%A5%9E-493339#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8 「堅牢地神」 - 精選版 日本国語大辞典]、小学館。}}。
 
多くは男神とされているが、「阿娑縛抄」ならびに古代インドでは女神であった。[[釈尊]]が菩提樹下で[[悟り]]を開く時、地下より湧出し、その証明を与えたともされている。形象としては、経典などにより異なるが腕は2本で[[持物]]は一定せず、后を伴うものがある。
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また怨敵を降伏させ、諸々の異論を制御せんとする時、浄室において道場を安置し、身を沐浴し、鮮潔の衣をまとい、草座の上にうずくまり、[[仏舎利]]尊像がある前、または舎利制底ある所にて、[[焼香]]・[[散華]]・飯食[[供養]]し、白月八日布灑星合する時に請召するとある。
 
胎蔵界曼荼羅では外金剛部院に男性神とその后が配列されている{{refnest|name="精選版_日本国語大辞典_地天"|[https://kotobank.jp/word/%E5%A0%85%E7%89%A2%E5%9C%B0%E7%A5%9E-493339#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8 「地天」 - 精選版 日本国語大辞典]、小学館。}}。その形像は肉色で男女共に女形をなし、男神は左手に鮮やかな華を盛った鉢を持っている。
 
この鉢は大地を表し、鮮華は諸物生成の徳を表すとされる。女神は右手を心臓、左手を股にあてる。『覚禅抄』には雲中に坐す姿とし、その他さまざまな異形がある。密教ではこの神を供養(地天供)して[[地鎮祭|地鎮]]の法を修する。