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{{Infobox animanga/Header
|タイトル=あんどーなつ-江戸和菓子職人物語-
|ジャンル=[[グルメ]][[喜劇#ハートフルコメディ|ハートフルコメディ]]
}}
{{Infobox animanga/Manga
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{{Infobox animanga/TVDrama
|タイトル=あんどーなつ
|原作=[[西ゆうじ]][[テリー山本]]
|監督=酒井聖博<br />堀英樹<br />竹村健太郎
|制作=[[TBSテレビ|TBS]][[ドリマックス・テレビジョン]]
|放送局=TBS
|放送開始=[[2008年]][[7月7日]]
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|ウィキポータル=[[Portal:漫画|漫画]]
}}
『'''あんどーなつ-江戸和菓子職人物語-'''』(あんどーなつ えどわがししょくにんものがたり)は原作:[[西ゆうじ]]作画:[[テリー山本]]による[[日本]]の[[漫画]][[和菓子]]を題材にした作品である
 
[[小学館]]『[[ビッグコミックオリジナル]]』で[[2005年]]18号から連載を開始し[[2013年]]第2号への掲載を最後に原作者の西が死去して未完のまま終了した単行本は小学館([[ビッグコミックス]])から全20巻で刊行されている2013年6月に最終2巻が同時刊行されたが第20巻には「特別付録」として西が病床で語ったその後のストーリーの構想を編集部がまとめテリーのイラストを付けた「『あんどーなつ』幻の第177話」が収録されている(このストーリーが西の意向で漫画として描かれなかったという経緯についても記述されている)また第19巻には第1話の原作原稿が「特別付録」として収録されている
 
2008年にテレビドラマ化され[[TBSテレビ|TBS]][[Japan News Network|系列]]で放送された
 
== 作品概要 ==
[[パティシエ]]を目指していた安藤奈津(あんどう なつ)は[[銀座]]の菓子店「獅子屋」の採用面接を受けに行ったが不採用となり帰る途中ふとしたことで老舗和菓子店「満月堂」の和菓子職人の梅吉たちと出会い[[#原作との相違点|[注]]]それをきっかけに和菓子の世界に魅せられ一人前の和菓子職人を目指すことになる奈津が満月堂で働き始めた時期は明らかにされていないが3話で梅吉が「夏過ぎの今の時期は~」と語っている事7話でクリスマスケーキを作るゆりえと再会する事たみが亡くなった時には満月堂に来てまだ一年経っていない事から6~7月頃と推測できるしかしその後奈津が満月堂に来る2か月前に亡くなった周平の命日が10月19日である事が明らかになっておりそれに従うと奈津が来たのは12月になる
 
本作品では和菓子のことや奈津と彼女を取り巻く人々のドラマ作品の舞台となる[[浅草]]奈津の出身地である[[福井]]の風情だけでなく職人として姿勢についても語られているまた和菓子だけでなく着物や仏教などの日本文化和菓子の意匠になる植物の解説もたびたび出てくる
 
2008年に[[姫路市|姫路]]で開催された全国菓子大博覧会に行ったり[[東日本大震災]]の後に「もう二度と人々を悲しませる津波が来ないように」と喜八郎とあやめが波除稲荷にお参りに行くなど現実の出来事とリンクしている話があるその一方で登場人物たちの時間経過は曖昧になっておりあやめは1960年12月25日に出産していて喜八郎にそのことを告白したのは2006年のため「46年前に出産した」と語っているが2008年に奈津から「母親は生きていれば今年47歳になる」と聞いて奈津の母親が自分の娘だと確信2011年には46年前に出産したと清太郎に語っている奈津についても専門学校を卒業したのが20歳と仮定すると橋蔵が登場する話では27から28歳のはずだが光子が「まだ20歳を出たばかりの子」と語るシーンがあるしかし健太は初登場が小学6年生の冬ですぐ中学校に進学橋蔵との話では中学3年生になって進路について悩むシーンもあり現実と同じ時間経過で成長している
 
== 登場人物 ==
(「[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]」がついている登場人物はドラマの登場人物でもある)<!--"<div>"のタグは"登場人物(ドラマ)"からのリンクを可能にするために埋め込んだ-->
奈津の両親など故人ながら回想シーンに登場し物語の進行上重要な役目を果たしている人物については※をつけている
 
===満月堂===
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<div id = "安藤奈津(原作)"></div>
;安藤奈津(あんどう なつ)[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]
:本作品の主人公年齢は20歳
:[[福井県]]出身であるロイヤル専門学校洋菓子科を卒業しパティシエを目指していたがひょんなことから「満月堂」にて和菓子職人を目指すことになる当初はパティシエの仕事が見つかるまでのアルバイトという約束で働き始めるしかし和菓子の素晴らしさや満月堂を愛する常連客の気持ちに触れ和菓子職人になる事を決め正式採用してもらう(4話)
:真面目で明るい性格の持ち主洋菓子専門学校での成績も優秀である母親は奈津を産んですぐに亡くなり福井に住む父親の祖父母に育てられる祖父は5歳の時に亡くなったためほとんど祖母と二人暮らしだったパティシエを目指したきっかけは幼い頃に海外出張でなかなか会えなかった父が誕生日には大きなケーキを買ってきてくれて美味しそうに食べている姿を見ていつかケーキ屋になって自分の作ったケーキを父に食べさせようと誓ったため奈津が専門学校を卒業する直前に事故死したため願いは叶わなかったその後一年も経たずに祖母のたみも逝去し身内は父の妹の美都里だけである
:初めての[[餡]]の拵えに失敗したときには失敗した餡を詫びながら食べるほど食材に対する愛情を持っている住み込みを税込の類似語と思ったり糯米の品種「黄金餅」を小金持ちと勘違いするなどそそっかしいが初めて[[茶道]]の先生に会ったときに茶道の心得がないにもかかわらず先生を感心させるほどの気配りが出来ているなどしっかりしたところもある
:大切なお茶会で気合の入りすぎが仇になり大失敗をしてしまった際には満月堂と一ツ橋流の体面を守るために自ら解雇を申し出て失踪美都里の元に身を寄せる
<div id = "安田梅吉(原作)"></div>
;安田梅吉(やすだ うめきち)[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]
:老舗「満月堂」の職人で通称「梅さん」職人歴は50年以上[[東京大空襲]]により[[戦災孤児]]となり終戦後「満月堂」の先々代の旦那に拾われて和菓子職人として働くことになった年齢は60歳代後半と推定される
:安藤奈津とふとしたことで知り合いはじめは奈津に和菓子の魅力を伝えるために「満月堂」に連れて行きアルバイトとして雇うが奈津が正式な従業員になった後は和菓子作りを伝授していくことになるまた当初は奈津の事を「なっちゃん」と呼んでいたが松宮の叱責以降「奈津」と呼んでいる
:仕事では職人らしく厳しいが普段は優しく話しやすい人柄の持ち主
<div id = "丸岡竹蔵(原作)"></div>
;丸岡竹蔵(まるおか たけぞう)[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]
:「満月堂」の職人で通称「竹さん」お調子者だが腕はある職人歴は30年以上で年齢は40歳代後半と推定される[[前橋]]出身
:もとは実家の和菓子屋を継ぐため修行で「満月堂」に来ていたが妹の都合で実家の和菓子屋が[[コンビニエンスストア|コンビニ]]になってしまい実家に戻れず「満月堂」でそのまま働くことになった
:田能久の若旦那とは飲み仲間である長い間独身だったが見合いの末に源月堂の娘・藤井美鈴と婚約した
;藤井美鈴(ふじい みすず)
:鎌倉・源月堂の一人娘竹蔵と婚約後は満月堂で働く奈津を妹のように思っており奈津が満月堂を辞職して失踪した際には翌月予定だった祝言を延期する
<div id = "月岡光子(原作)"></div>
;月岡光子(つきおか みつこ)[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]
:「満月堂」の女将書道の腕がある[[深川 (江東区)|深川]]育ちで実家は「鈴々軒」という和菓子屋である
:いつも和服姿で落ち着いた雰囲気を持つ女性第一話で梅吉が「先々月若旦那(夫)が交通事故で他界してから泣いてばかり」と言っており奈津が来るまでは笑うことがなかったようである
:普段はおとなしい性格で「[[カ|蚊]]を叩くことさえ出来ない」と言われたこともあるぐらいだが奈津を平手打ちしたことがあるまた書道を教えるときになると人が変わったように厳しくなる
;ボビー・カープ
:祖父のツテを頼って満月堂に弟子入りしたアメリカ人祖母が日本人であった事から日本に興味を持ち大学では日本文化を学ぶ一般の日本人より日本文化に詳しく日本語や箸の使い方も上手い奈津と鈴々軒に手伝いに行った際に工芸和菓子の美しさに魅了され満月堂を辞め鈴々軒に移る
;月岡周平(つきおか しゅうへい)※
:光子の夫で若旦那東都農大食品学部卒業梅吉と竹蔵曰く「和菓子職人になるために生まれてきたような美しい心と手の持ち主」第1話の前10月19日に交通事故で逝去
;月岡才太郎(つきおか さいたろう)※
:周平の祖父で先々代の旦那
;月岡千恵子(つきおか ちえこ)※
:周平の祖母で先々代の女将
 
===満月堂のお得意様===
;大住喜八郎(おおすみ きはちろう)
:「満月堂」の五八様(お得意様)「ご隠居」と呼ばれている
:満月堂の面々からは年金暮らしの好々爺と思われているが実は日本最大の商社・大住物産(奈津の父である達彦が働いていた会社)の会長で自分の後継者と目をかけていた達彦が海外出張中に事故死したため奈津の事を何かと気に掛けて時々昼食をご馳走する後に奈津の祖父であることを知る
;吉田
:喜八郎の運転手奈津が達彦の娘である事は喜八郎から聞いておりたみが危篤になった際は奈津を福井まで送るその際に美都里が奈津を非常に可愛がっているのを見たため奈津が失踪した際には美都里が匿っているのではないかと疑う
;成瀬
:喜八郎の秘書
<div id = "一ツ橋あやめ(原作)"></div>
;一ツ橋あやめ(ひとつばし あやめ)[[#登場人物(ドラマ)|[演]]]
:一ツ橋流茶道の家元周りからは厳格な人柄で恐れられている
:奈津が初めてお菓子を届けにあがったときに奈津の細かな気配りに感心し奈津を弟子に取ったかつて喜八郎とは恋仲だったがお互いの家の事情により別れたその時身ごもっており娘を出産あやめの父が出生後すぐに里子に出したため二度と会う事はできなかった里子に出した際に一ツ橋流が家宝としている井戸茶碗をもたせたがその茶碗を奈津が持っている事から奈津が自分の孫だと知るその事実を知るのは喜八郎とあやめだけである
;坂井
:一ツ橋流茶道の執事満月堂より大店の獅子屋と付き合った方が一ツ橋流の繁栄に繋がると考えている
;幸代
:一ツ橋流の内弟子
 
===浅草の人々===
;山口好江(やまぐち よしえ)
:呉服屋「越前屋」の大女将奈津を孫娘のように可愛がっている
;宮本健一(みやもと けんいち)
:人力車の車夫浅草生まれの浅草育ち自分の娘に奈津のような素直で明るい子に育ってほしいと願う
;犬山
:質店の店主20年前に一人娘が成人式の直前に駆け落ちし娘が帰ってくる事を願って毎年満月堂に赤飯を注文している奈津の境遇を知り娘のために誂えた東京友禅を着て欲しいと申し出るが…
;田沼信太郎(たぬま しんたろう)
:浅草の[[すき焼き|牛鍋]]屋「田能久」(たのきゅう)の若旦那でお調子者奈津に一目惚れしており奈津のことを追っかけることもあるが全て気づかれていない竹さんとは飲み仲間である子供の頃は銀一によく泣かされていた
:47回お見合いをしているがことごとく断られている48回目の直前に奈津と知り合い奈津と恋愛結婚すると母親に宣言
;松宮伝四郎(まつみや でんしろう)
:浅草の[[提灯]]屋の職人梅吉とは昔からの親友である
:[[銭湯]]で梅吉が奈津に対して親方としてしっかり接しきれていないことから彼を叱責する
:梅さん同様職人としての厳しさと温かさを持つ人物である
;駒井銀一(こまい ぎんいち)
:江戸火消し・り組の若頭普段はとび職である突っぱっていて乱暴者だったが奈津の人柄に触れ心を入れ替える
;田口英里(たぐち えり)
:母親と田口豆腐店を営む後に銀一と結婚
;久雄
:八百久の息子奈津と同い年だがのんびりしていてどこか頼りない
;大林健太(おおばやし けんた)
:履物屋「大ばやし屋」の息子奈津が小学校の総合学習で講師を務めた際に知り合う口は悪いが根は優しい典型的な江戸っ子で子供ながら商売人の心得もある奈津を姉と慕う登場初期はあんどーなつと呼んでいたが中学進学後はなっちゃんと呼んでいる
;米山
:洋食屋・欧州亭の店主
 
===満月堂の人々の親戚===
;安藤達彦(あんどう たつひこ)※
:奈津の父親容姿は奈津と似ている大住物産の社員で喜八郎からは自分の後継者だと目をかけられていた妻の小夜子は奈津の出産時に亡くなり自身も海外赴任が多かったため福井の実家に奈津を預けるどんなに遠い赴任地にいても奈津の誕生日には必ず帰国した料理は全くダメだったが奈津に母の味を食べさせてあげたいと小夜子のレシピノートを元にロールキャベツを練習し奈津が高校2年生の時に小夜子と同じ味のロールキャベツを作れるようになった
:奈津がNYに卒業旅行で来る事になり前の晩までボストンに出張中だった達彦は奈津を空港に出迎えるため夜通し車を飛ばすがその途中で飲酒運転のトラックに追突され死亡した
;安藤小夜子(あんどう さよこ)※
:旧姓は湯川奈津の母親であやめと喜八朗の娘出生後すぐにあやめの父の弟子で未亡人の湯川花江の元に里子に出され茅ヶ崎で育った奈津を出産してすぐ亡くなるが亡くなる間際に自分が里子に出された際持たされた井戸茶碗を将来奈津に渡すようたみに託す連載中一度も大人になった際の容姿が登場しなかった為あやめと喜八朗のどちらに顔が似ているかは不明
;鈴村太一(すずむら たいち)
:光子の実兄で和菓子屋「鈴々軒」の主人で工芸菓子職人[[全国菓子大博覧会]]の東京予選に奈津と参加後にボビーの親方になる
;鈴村克枝(すずむら かつえ)
:太一の妻で「鈴々軒」の女将
;鈴村和恵(すずむら かずえ)
:光子の実母で「鈴々軒」の大女将
;藤井一光(ふじい かずみつ)
:梅吉の兄弟子で鎌倉・源月堂の主人一人娘・美鈴の婿養子となるのを前提で次期親方候補として竹蔵を迎えたが源月堂内でいざこざがあった為結果的に自らが現場復帰し将来竹蔵と美鈴の間に産まれるであろう子供に源月堂を継がせる事に期待して美鈴を竹蔵の元に嫁に出すことで落ち着いた
;丸岡律子(まるおか りつこ)
:竹蔵の実妹父親の死後竹蔵に断りなく夫とともに実家の和菓子屋をコンビニに改装してしまう
;安藤たみ(あんどう たみ)
:奈津の祖母仕事で海外に滞在している事が多い息子に代わって奈津を養育する奈津が満月堂で働き始めた時は既に入院しておりその後一年も経たずに三社祭の最中に逝去死ぬ間際に奈津のぼた餅(奈津がその時点で唯一拵えられる和菓子)を食べた
;奥田美都里(おくだ みどり)
:奈津の叔母福井在住たみが亡くなった後は奈津にとって唯一の身内奈津を自分の娘同様に可愛がっている
:本心では奈津に福井に帰ってきてほしいと思っておりそのため奈津が満月堂を辞職して福井に帰ってきた際には光子からの電話に「奈津は帰っていない」と嘘をついて匿うしかし奈津があまのやに就職した際には「今まで修行させてもらった満月堂にも報告するのが礼儀」と奈津に手紙を書くよう勧める
:光子が福井に迎えに来た際に奈津の満月堂への思い光子の奈津に対する思いを理解し福井から見守る事を決める
;奥田俊之(おくだ としゆき)
:奈津の義叔父美都里同様奈津を家族の一員として可愛がっている
;奥田尚美(おくだ なおみ)
:奈津の従妹奈津を姉のように慕っている
;ジェイムズ・カープ
:ボビーの祖父元米国陸軍記録班に所属し[[朝鮮戦争]]に出兵した際に休暇で浅草を訪れ才太郎にお世話になる妻は日本人
 
===菓子店関係者===
;外崎浩一郎(とざき こういちろう)
:銀座の名店「獅子屋」の社長冬実の父妻(冬実の母)とはすでに離婚
:「満月堂」の月岡光子とは知り合いでかつて18歳のときの光子に求婚し断られているまだ光子に対しては未練が残っているようであるしかしビジネスと私情は分けており冬実が満月堂で花嫁修業をしている際にスイーツ展で出す新作和菓子を探らせている
;外崎冬実(とざき ふゆみ)
:浩一郎の娘一ツ橋流の弟子
:一ツ橋流の家元が「獅子屋」でなく「満月堂」を贔屓にしていることから奈津を「あんどーなつ」と呼び敵意を抱いている容姿は美人でスタイルも良いが社長令嬢とだけあって性格は陰湿かつ[[自己中心的]]性格と容姿は離婚により別れた母に似ている(浩一郎談)髪型が登場の度に異なるのが特徴
:お菓子を家元に届けにきた奈津を嵌めようとしたその後も「満月堂」から一ツ橋流御用達の看板を奪うことを父ともども画策するが奈津からは悪印象を持たれていない
:後にボビーに惚れて婚約するまでに至るボビーとカップルになってからは若干陰湿な部分が無くなった
;秋山伊兵衛(あきやま いへえ)
:「獅子屋」の和菓子職人「江戸和菓子老舗展」にて「満月堂」から一ツ橋流御用達の看板を奪うための刺客として差し向けられる
:老舗展にて「満月堂」の評判を落とすため奈津の知識や技量の無さを客の前で指摘するが奈津の素直さや潔さを評価し職人としての成長を期待しているようである近江屋百貨店の催事でお茶の銘柄を調べていなかった奈津に厳しい視線を送るがその後冷茶を用意し他店舗に分けた際には認める
:梅吉とは知り合いで若い頃に「満月堂」の先々代に教えを乞いに来たことがあるその際梅吉が1ヶ月掛けて覚えたことをたった3日で身に付けており和菓子作りに関して天才であることが窺える
;黒井
:獅子屋の和菓子職人30代前半くらいの女性催事では常に秋山の補佐役をしている
;人形町・鶴亀堂
:葛饅頭の名店店主夫婦は高齢で後継者はおらず他店の和菓子職人が技を盗みに来てもすぐ見破って追い返してしまう奈津が店に来た時も職人だと見破るが奈津の職人としての姿勢を気に入り秘伝の技を伝授する店じまいした際には奈津に葛饅頭の盃を譲る
;赤坂・弁慶堂
:満月堂とともに一ツ橋流御用達の菓子舗で太一が若い頃修行していた近江屋百貨店の催事で冷茶を分けてもらった店の一つ菓子大博覧会の工芸菓子東京予選で優勝家元継承40周年茶事の菓子コンペにも参加
;金沢・加州梅鉢
:金沢一ツ橋流御用達の菓子舗で家元継承40周年茶事の菓子コンペに参加奈津にお菓子の地域性を最初に教えたのはここの職人の前田である
;京都・菓子司若狭薮
:京都一ツ橋流御用達の菓子舗で家元継承40周年茶事の菓子コンペに参加コンペで奈津を気に入りうちで修行するよう誘うが断られる
;今岡
:源月堂の職人一光や職長も認める腕利きの職人一光は一時期美鈴の婿候補に考えていたが美鈴が断ったそのため婿候補として源月堂に入った竹蔵を快く思っていない
;松井
:源月堂の職長
;大園珠子(おおぞの たまこ)
:おはぎで人気の大阪・えびす屋の女将えびす屋のおはぎは珠子の夫が東京に旅行した際満月堂で食べたおはぎを気に入り味を盗んだものである夫が亡くなった後店を守るために満月堂におはぎの作り方を習いに短期間だが弟子入りする奈津が初めて和菓子作りを教えた人物
;小田原・満月堂
:昭和初期に満月堂から暖簾分けされた店主の松木は若い頃に源月堂で修行した
;福井・梅鉢
:福井で一番大きい菓子舗
;福井・あまのや
:満月堂のように町の中にある小さな和菓子舗奈津が満月堂を辞職し福井に戻った際奈津を雇う店主の甘野は奈津の人柄を見込んで今まで父子相伝だった餡の作り方を伝授するしかし光子があまのやへ迎えに来た際には奈津に満月堂へ帰るよう諭す
;湯河原・湯けむり屋
:観光協会が店主の湯谷に町おこしの新作和菓子を頼んでいる時にあやめ奈津と知り合い二人の手を借りて新作和菓子を完成させる
 
===その他===
;岩木恵
:盛岡に住む中学生父親が東京で出稼ぎしていた時に毎日満月堂の饅頭を食べていた事から修学旅行で東京に来た際満月堂に立ち寄る
;今井
:一ツ橋流の弟子でいつも冬実と一緒にいる
;吉田
:一ツ橋流の弟子でいつも冬実と一緒にいる
;佐嶋百合江(さじま ゆりえ)
:洋菓子専門学校時代の友人有名洋菓子店「ドアノー」社長の娘有名店の社長令嬢でも冬実とは対照的な人柄専門学校での成績は常に奈津とトップを争っていた奈津との会話中に喜八郎という大叔父の名を口にしている大住喜八郎の旧姓が佐嶋であることからもし百合江の言う喜八郎大叔父が大住喜八郎の事なら奈津と百合江は再従姉妹である父親の店で働いていたがパリに修行に行く
;佐嶋健三郎(さじま けんざぶろう)※
:喜八郎の三番目の兄[[太平洋戦争]]で[[特攻隊]]として[[知覧]]基地から出撃した喜八郎は兄の中でも健三郎に一番懐いていた
;三楽亭半月
:中堅の囃家20年前に亡くなった父親は名人の三楽亭満月中堅囃家の中ではピカイチの巧さだが食べる仕草が出てくる落語だけは苦手
;民子
:昭和11年に両親と移住した日系ブラジル人一世南米に出発する前日に浅草寺にお参りし満月堂に来店72年ぶりに日本に里帰りした際満月堂を再び訪れる
;東出志織(ひがしで しおり)
:松宮の姪で観音小学校の教師松宮を通じて満月堂に小学校の総合学習で和菓子を教えてもらうよう依頼する松宮曰く「偏屈で僻み性」だが小学校校長の信頼は厚い
:総合学習の件で奈津が挨拶に来た際すぐに健太達の心を掴んだのを見て嫉妬するしかし総合学習で奈津の気遣いに触れて自分の気持ちを素直に話す
;田代綾
:満月堂に実習に来た専門学校生
;全真実
:満月堂に実習に来たソウル出身の専門学校生
;村崎竜太
:満月堂に実習に来た専門学校生実家はカステラの老舗である長崎・梅葉軒
;隅田川
:十両の関取お祭りで満月堂の饅頭を買い占めようとして健太や喜八郎とトラブルになるがすぐ和解し健太に勝ち星をプレゼントするために稽古に励む
;中嶋香里(なかじま かおり)
:梅吉と松宮の親友・林三郎の娘林は香里の母・映子と[[できちゃった婚]]をする予定だったが入籍前に事故死映子は林の親に妊娠してる事を告げずシングルマザーとして香里を育てた映子は父親について「浅草在住の職人」としか教えていなかったため梅吉を父親だと思い込み満月堂を訪ね真実を知る[[松山市]]在住
;浅野友紀(あさの ゆき)
:香里の親友香里とともに満月堂を訪ねる
;千恵子
:奈津の地元の友人奈津が福井に戻った際一緒に[[永平寺]]や[[丸岡城]]酒蔵見学に行く奈津が光子と浅草に帰る際にはお土産を渡して見送りする
;中村清太郎
:TVの鑑定番組にも出演している骨董商奈津の井戸茶碗が一ツ橋流の家宝として伝わる井戸茶碗とそっくりな事に気づきあやめに家宝の井戸茶碗を見せて欲しいと懇願するあやめに真相を伝えられあやめの覚悟を知りこの秘密は墓場に持っていくと約束する
;市川橋蔵(いちかわ はしぞう)
:大衆演劇・市川千代之助一座の看板役者で千代之助の息子健太の同級生初対面で奈津が見とれる程の美少年役者の道に進ませようとする親に反発し家出満月堂に置いて欲しいと頼むその際に親を貶したため「そんな風に思うのは優しい心が無いからだ」と奈津に平手打ちされる
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== テレビドラマ ==
[[2008年]][[7月7日]]より同年[[9月22日]]まで毎週[[月曜日]]20:00-20:54(以降時間表記はすべて[[日本標準時|JST]])に[[TBSテレビ|TBS]]系の『[[ナショナル劇場]](現・[[月曜ミステリーシアター]])』枠で放送された([[秋田放送|ABS]]・[[福井放送|FBC]]・[[四国放送|JRT]]は同年[[7月13日]]から[[9月28日]]まで毎週[[日曜日]]22:30-23:24に放送)[[貫地谷しほり]]と[[國村隼]]のダブル主演で全12話
 
『[[水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)|水戸黄門]]』や『[[大岡越前 (テレビドラマ)|大岡越前]]』などの[[時代劇]]などを放送してきたナショナル劇場(→[[パナソニック ドラマシアター]]→月曜ミステリーシアター)枠で[[女性]]主人公の作品は[[由美かおる]]主演の『[[水戸黄門外伝 かげろう忍法帖]]』([[1995年]])以来13年ぶりで現代劇に限れば[[酒井和歌子]]主演の『[[こんにちは!そよ風さん]]』([[1969年]])以来39年ぶりであったなお貫地谷にとっては『[[キミ犯人じゃないよね?]]』([[テレビ朝日]]の[[金曜ナイトドラマ]])から2[[クール (放送)|クール]]連続での民放連続ドラマ主演([[ゴールデンタイム|ゴールデン帯]]としては初主演)となった
 
原作とはストーリーが異なるものの重厚な作風は残されておりこの雰囲気を重視する為ナショナル劇場(→パナソニック ドラマシアター→月曜ミステリーシアター)での現代劇としては初のナレーションを導入ナレーションは[[春風亭小朝]]が担当した
 
スポンサーである[[パナソニック|松下電器産業]]が2008年10月にパナソニックへ社名変更し「ナショナル」ブランドを廃止することに伴い当作が'''ナショナル劇場の最終作品'''となり次作の『水戸黄門 第39部』からは番組枠名称が'''パナソニック ドラマシアター'''に改題された
 
風吹ジュンと真瀬樹里の出演やキッチン「ミツヤ」とその主人の名が"勘助"といった『[[風林火山 (NHK大河ドラマ)|風林火山]]』(貫地谷が山本勘助の恋人・ミツを演じた)を想起させる設定がある<br />また貫地谷が本作で演じた奈津は原作の西ゆうじと同様に福井県の出身で放送期間中に福井の視聴者との交流イベントも行われ第8話では奈津の里帰りも描かれた貫地谷は「[[ちりとてちん (テレビドラマ)|ちりとてちん]]」でも福井県出身の落語家志望のヒロインを演じていたため「不思議なご縁」があると発言している<ref>2008年(平成20年)5月20日 サンスポなど・貫地谷しほり和菓子職人に挑戦! TBS系「あんどーなつ」・[http://netafull.net/tv/025890.html ネタフル・サンスポ記事より]2013年2月7日閲覧<!--共同記事として全国紙のほか各地の地方紙でも取上げられました--></ref>また福井を「第二の故郷だと思っています」と発言している
<div id = "登場人物(ドラマ)"></div>
<!-- "<div>"のタグは"原作"の"登場人物"からのリンクを可能にするために埋め込んだ -->
=== 登場人物 ===
("*"がついている登場人物は原作に登場する)
*[[#安藤奈津(原作)|*]] 安藤奈津 - [[貫地谷しほり]] 主人公ふとしたキッカケで「満月堂」の職人になる
*[[#安田梅吉(原作)|*]] 安田梅吉 - [[國村隼]] 「満月堂」のベテラン職人
*[[#丸岡竹蔵(原作)|*]] 丸岡竹蔵 - [[尾美としのり]] 「満月堂」の中堅職人
*[[#月岡光子(原作)|*]] 月岡光子 - [[風吹ジュン]] 「満月堂」の女将
*[[#一ツ橋あやめ(原作)|*]] 一ツ橋あやめ - [[白川由美]] 茶道「一ツ橋流」の家元
*三津屋陽介 - [[細田善彦|細田よしひこ]] 製菓学校での奈津の同級生
*三津屋勘助 - [[山田明郷]] ゆかり・龍太・陽介の父食堂「キッチン・ミツヤ」を営む
*三津屋ゆかり - [[黒沢かずこ]]([[森三中]]) 龍太・陽介の姉
*三津屋かづ江 - [[柴田理恵]] ゆかり・龍太・ 陽介の母奈津が「満月堂」に勤めるキッカケを作る
*三津屋悦子 - [[田中律子]] 龍太の妻(三津屋家の嫁)「満月堂」の近くで喫茶店「たんぽぽ」を営む
*三津屋文哉 - [[渡邉奏人]] 龍太と悦子の子で勘助とかづ江の孫
*三津屋龍太 - [[金子昇]] 悦子の夫で陽介の兄
*蔵田秀明 - [[高川裕也]] 江戸小物「蔵田」を営む
*蔵田真美子 - [[真瀬樹里]]  秀明の妻
*藤村弘道 - [[林家正蔵 (9代目)|林家正蔵]]  履物「江戸屋」を営む
*藤村今日子 - [[金谷真由美]]  弘道の妻
*泰造 - [[なぎら健壱]]  古本「緑鱗堂」主人
*まめ奴 - [[牧村三枝子]] 居酒屋「まめ太」女将
*美代 - [[夏菜|渡辺夏菜]] 居酒屋「まめ太」の手伝い
 
=== ゲスト ===
;第1話
*人事担当者 - [[中谷彰宏]]
:菓子店「獅子屋」人事部員
;第2話
*鈴子 - [[大森暁美]]
;第4話
*駒田勝 - [[六平直政]]
:浅草鰻屋「うな勝」の主人
*森田優人 - [[鈴木裕樹]]
:浅草鰻屋「うな勝」の職人見習い
;第5話
*菊子 - [[笛木優子]]
288行目:
;第6話
*丸岡律子 - [[有坂来瞳]]
:竹蔵の妹
*丸岡秀夫 ‐ [[小浜正寛]]
:律子の夫
;第7話
*あや乃 - [[遠山景織子]]
:元芸者
*麻衣子 - [[水橋貴己]]
:半人前の芸者
*辰子 - [[佐々木すみ江]]
:たつ家の女将
;第8話
*安藤たみ - [[風見章子]]
:奈津の祖母
*河島茂男 - [[金田明夫]]
:魚屋「魚米」の店主
*河島由子 - [[福井裕子]]
:魚屋「魚米」のおかみ
*河島憲司 - [[五十嵐隼士]]
:茂男の息子
*[[MONKEY MAJIK]]
:満月堂に来店した客
*新山安奈 - [[河合洋美]]
:梅吉の従兄弟の娘
;第9話
*都築正成 - [[立川三貴]]
:光子の縁談相手
;第10話
*里子 - [[馬渕晴子]]
:梅吉の実母
;第11話
*白井優治 - [[西岡徳馬]]
:菓子屋「虎月庵」の職長
*松村俊子 - [[仁科亜季子]]
:菓子屋「虎月庵」の女将
;第12話
*[[黒部幸英]]
:菓子コンテスト会の司会者
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=== 登場した和菓子===
339行目:
|2||2008年7月14日||破門!? 最初の試練||style="text-align:right"|10.5%
|-
|3||2008年7月21日||花火大会の夜涙と奇跡の和菓子が生まれる…||酒井聖博||style="text-align:right"|7.6%
|-
|4||2008年7月28日||土用丑の日ウナギ騒動!||堀英樹||style="text-align:right"|9.1%
363行目:
 
=== 主題歌 ===
*[[MONKEY MAJIK]]「[[ただありがとう]]」
 
=== スタッフ ===
*脚本:[[長川千佳子]]東多江子武藤久里丸山智子
*音楽:[[遠藤浩二]]
*ナレーション:[[春風亭小朝]](第2話の冒頭では落語を演じた)
*プロデューサー:[[橋本孝]][[遠藤正人]]
*演出:竹村謙太郎酒井聖博堀英樹
*製作:TBS[[ドリマックス・テレビジョン]]
 
=== 原作との相違点 ===
;奈津が「満月堂」の職人になる経緯
*パティシエを目指して製菓学校を卒業した安藤奈津は憧れの店“Laura's Garden”に就職するしかし女主人のLauraが急逝したために1ヶ月で店は閉店となってしまう再就職先を探していた奈津は風に吹き飛ばされてしまった“おみくじ”(大吉)に導かれて満月堂にたどり着く
;人物
*竹蔵のキャラ設定が若干異っており外見に関しても裸眼となっているまた15年前高校3年生の時に満月堂へ奉公に行った設定になっている
*梅吉のキャラ設定が異なっており光子に気のあるような描写があるまた職人歴が30年となっている
その他ドラマオリジナルキャラクターが多く登場している反面外崎冬美のようにドラマに登場しないキャラクターもいる
 
=== コラボ商品 ===
[[山崎製パン]]から当ドラマとの[[コラボレーション]]商品である「たっぷりつぶあんどーなつ」と「もっちこしあんどーなつ」の[[菓子パン]]2品目がテレビドラマ放送開始日と同日の2008年7月7日から日本全国で発売された『[[華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)|華麗なる一族]]』の「華麗ぱん」『[[佐々木夫妻の仁義なき戦い]]』の「佐々木夫妻の仁義'sパン」に続くTBS系ドラマと山崎製パンのコラボ企画第3弾として企画されたパッケージには2品目とも当ドラマ主演の貫地谷しほりの写真が出ている
 
== 脚注 ==
390行目:
*[http://big-3.jp/ ビッグスリーネット(ビッグコミックオリジナル公式サイト)]
*[http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_tid?tid=409180489 小学館公式サイト]
*[http://web.archive.org/web/20160304193112/http://www.tbs.co.jp/ando-natsu/ TBS「あんどーなつ」] - 閉鎖2016年3月4日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]
 
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