「築山殿」の版間の差分

母は[[今川義元]]の伯母とも妹ともいわれ、もし妹ならば築山殿は義元の姪に当たる{{Sfn|中村|1965|p=92}}<ref group="注釈">夫の徳川家康と同じ歳とする説。2歳年上とする説や12歳近く年上の1廻り歳上だったとする説がある。</ref>。『井伊年譜』や『[[系図纂要]]』『井家粗覧』の系図によると[[井伊直平]]の孫娘で、先に今川義元の側室となり、後にその養妹として親永に嫁したという<ref>{{Cite book|和書|author=小和田哲男|authorlink=小和田哲男|title=井伊直虎：戦国井伊一族と東国動乱史|series=洋泉社新書|year=2016|pages=78-80}}</ref>。その場合だと[[井伊直盛]]とは[[いとこ]]、[[井伊直虎]]は[[従姪]]に当たる。近年では、関口親永と今川氏との婚姻関係を否定する説（親永の実兄である[[瀬名氏俊]]が義元の姉を妻にしたのを誤認したとする<ref>黒田基樹『北条氏康の妻 瑞渓院』 平凡社〈中世から近世へ〉、2017年12月。ISBN 978-4-582-47736-8 P33-34.</ref>）もあるが、そもそも関口氏自体が御一家衆と呼ばれる今川氏一門と位置づけられる家柄であり、家康（当時は松平元信・元康）がその娘婿になるということはその今川氏一門に准じる地位が与えられたことを意味していた<ref>柴裕之「松平元康との関係」黒田基樹 編『シリーズ・戦国大名の新研究 第1巻 今川義元』（戎光祥出版、2019年6月） ISBN 978-4-86403-322-0</ref>。