「シャープゲンゴロウモドキ」の版間の差分

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通常は水草の間・根際に身を潜めている上、驚くと泥・水草の茂み近くに潜り込むため、自然界で観察することは非常に困難である<ref group="書籍" name="都築2003 p.170"/>。千葉県における再発見直後の1984年11月下旬に生息状況を調査した佐藤正孝は「再発見直後は『普段は水草の根などにしがみつき、冬季に交尾・産卵する』ということが知られておらず、それまでの記録から生息環境を想定しつつ歩き回ってもなかなか採集できなかったが、水たまりに何となく網を入れたら偶然採集できた」と述べているほか<ref group="書籍" name="佐藤1993 p.84"/>、都築裕一は「本種の自然下における生態などは不明点が多く、子供向けの昆虫図鑑には紹介されていない場合も多い。特にアズマゲンゴロウモドキは生息地が限定されており個体数もコゲンゴロウモドキに比べて圧倒的に少ないため、生活様式を熟知していないと採集は不可能に近く、『何日も採集に出かけたが1頭も見つけられなかった』という話もよく耳にするほどだ」と述べている<ref group="書籍" name="都築2003 p.168-169"/>。
 
本種は肉食性でヤゴ、オタマジャクシ小魚などを捕食したり死んだ動物の肉を漁ったりするが、本種はゲンゴロウと同様に強力な顎で肉質を齧り取って食べるものの、ゲンゴロウより脚が長く生きた獲物を捕らえることが得意である<ref group="書籍" name="都築2003 p.170"/>。獲物の捕食には前脚・中脚で餌を掴み、後脚は遊泳用に用いる<ref group="書籍" name="都築2003 p.170"/>。
 
=== 生活史 ===