「ノースウエスト航空255便墜落事故」の版間の差分

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{{出典の明記| date = 2019-12}}
{{Infobox Airliner incident
 
|name=ノースウエスト航空 255便
|画像=NW255 crashsite.jpg
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|Survivors =1
}}
'''ノースウエスト航空255便墜落事故'''とは、[[1987年]][[8月16日]]にデトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港で発生した[[航空事故]]である。事故原因はパイロットによるフラップの出し忘れ、離陸警報装置の停止である。
 
== 航空機と乗務員 ==
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== 墜落 ==
[[1987年]][[8月16日]]、[[ノースウエスト航空]]255便は[[サギノー (ミシガン州)|サギノー]]発、[[デトロイト]]、[[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]]経由[[オレンジ・カウンティ]]行きだった。
 
[[東部夏時間]]20:42頃、255便は[[滑走路]]3Cに到着、3分後に副操縦士が離陸許可を得て離陸滑走を開始した。170ノット (345km) で機首を上げたが、高度50フィート (15m) 前後の高さで左右に[[ローリング|ロール]]を始めた。255便は[[失速]]状態に陥り、左翼が照明灯に接触した。左翼は18フィート (5.5m) ほど切断され、タンクの燃料が火を噴いた。その後、大きく左に90度ロールし、左翼がレンタカー店の屋根を切り裂いた。機体は完全に操縦不能に陥り、交差点の自動車に接触した後、横倒しのまま道路を滑り、[[州間高速道路]]94号線の鉄道高架の下で爆発炎上した。
 
== 乗客と生存者 ==
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| date= 1987-08-22
| url = http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?sec=health&res=9B0DE1DA1139F931A1575BC0A961948260
| accessdate = 2006-12-27 }}</ref>を除く全員が死亡した。地上でも巻き込まれた自動車のドライバー2名が死亡し5名が重軽傷を負った。乗客のうち30名の乗客は25歳未満だった。154名のうち110名は[[アリゾナ州]]からで、18名が[[ミシガン州]]の住民だった。
 
また乗客のうち30名の乗客は25歳未満だった。154名のうち110名は[[アリゾナ州]]からで、18名が[[ミシガン州]]の住民だった。
 
== 事故原因 ==
[[NTSB]]は事故原因について、[[高揚力装置|フラップとスラット]]を展開し忘れたパイロットのミスと断定した。これは事故機の切断された左翼を回収し、内部を通っているフラップ展開用ワイヤーを切断面に合わせると、フラップが収納された状態になったためである。
また、事故機の[[ブラックボックス (航空)|コックピットボイスレコーダー]]を回収したところ、事故機は離陸する際、[[チェックリスト]]のフラップとスラットのセットの項目を飛ばしていたことが判明した。飛ばした原因としては、

事故機は滑走路3Cではなく別の滑走路から離陸する予定だったが、天候の悪化のため3Cに変更された。その際誘導路で迷ってしまい、[[管制官]]に誘導してもらった。255便では離陸前に滑走路が変更されたことで、普段離陸前のチェックリストを行うときに滑走路の変更情報の聴取をしていた。その結果聴取が終わったときには誘導路を走行中であり、フラップとスラットはセットされたものと思い込んだと推測される。
 
またCVRに残っていた失速警報が、本来するはずの遅延<ref>失速警報は回路が二重化されていて、左側のスピーカーだけが少し遅れる。そのため本来「ストーオール」という風に間延びして聞こえる</ref>がなく「ストール」とはっきり聞こえていた。
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またパイロットがブレーカーを抜いていた理由だが、タキシングする際にスラストレバーを押しこむと離陸警報装置が鳴るためパイロットが煩がり、日常的に抜かれていた。255便のパイロットが抜いたか、もしくは事故機が日常的に抜かれていたかまでは断定できなかった。
 
離陸滑走の際、機長がスラストレバーのTO/GAスイッチ(離陸推力を保持するもの)を押したが反応がなかった。その際機長は「離陸モードになってない」と言い、副操縦士は離陸モードのスイッチを押した。離陸モードのセットはフラップ/スラットのセットより後の項目であるため、ここで気付いて離陸を中断すれば墜落は免れた。しかし、悪天候起因する大幅な遅延を抑止したい焦りと機内は暗かった事もあり、副操縦士も機長も重大な見落としに気付かず機首を引き起こしてしまったことが命取りとなり、失速状態に陥り墜落した{{要出典|date=2019-12}}
 
== 追悼 ==