「フラッシュサプレッサー」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
10行目:
== 機能 ==
[[Image:MG 07 12 for AA fire.jpg|thumb|200px|[[シュワルツローゼ重機関銃]]の銃身先端に装備された円錐形状のフラッシュハイダー]]
:初期は[[円錐]]形の[[漏斗]]状の物が多く、これらは一般的にはフラッシュサプレッサーではなくフラッシュハイダーと呼称される。また、円錐形であることから、マズルコーン、フラッシュコーンとも呼称される。
:この形状の物は、[[銃口]]から[[弾丸]]が離れた後に出てくる燃焼ガスを、漏斗形状の内部の空間で燃やすことで発火炎の発生を抑制し、射手から発火炎を見え難くする構造となっている。また、[[メガホン]]と同じように発射音の拡散を前方に限定し、射手の耳への負担を軽減する効果もある。大型になりやすいことや機能が限定され、敵の方向に対して発火炎を隠せないことなどから、[[第二次世界大戦]]以降の装備例は少ない。
::装備例:[[ブレン軽機関銃]]、[[リー・エンフィールド#Rifle No.5 Mk 1 "ジャングル・カービン"|Rifle No.5 Mk 1 "ジャングル・カービン]]、[[M1ガーランド|M1ライフル]](追加装備)、[[M1カービン]](追加装備)、[[九九式軽機関銃]]、[[DP28軽機関銃]]など
 
[[Image:Threaded Flash Hider.jpg|thumb|200px|[[ツァスタバ M70|ツァスタバ M70B]]のフラッシュサプレッサー]]
:第二次大戦以降は、[[銃砲身|銃身]]径より若干大きい円筒形で左右、または周囲に複数のスリットや穴を設けた形状の物が一般的となった。
 
:この形状の物は、燃焼ガスをスリットや穴から分散して放出し急速に冷却することで密度と温度を大幅に低下させ、発火炎の発生を抑える構造となっている。前方が開口しているスリット形状のものも存在するが、この形状の場合スリットに異物が挟まったり、外部からの力により変形しやすいなどの問題もあるため、前方をつなげて鳥かご形状にした物の採用が多くなっている。呼称としては、フラッシュサプレッサー、フラッシュハイダー共に区別なく使用されている。
 
:また、この形状のフラッシュサプレッサーでは発射ガスが周囲に拡散されるため、反動を軽減する効果もある。反面、発射ガスの拡散により発砲音は大きくなる傾向にある。また、上方にのみスリットを設けることで[[マズルブレーキ|コンペンセイター]]としての役割も持つ[[M16自動小銃#M16A2(645)|M16A2]]のフラッシュサプレッサーのように複数の役割を持ったものも多く、フラッシュサプレッサーとマズルブレーキの機能が統合された物「消炎制退器」も存在する。[[北大西洋条約機構|NATO]]諸国および[[西側諸国|西側各国]]で使用されている[[アサルトライフル]]ではフラッシュサプレッサーの外径を22mmにした物を採用し、[[グレネードランチャー#小銃擲弾|ライフルグレネード]]の[[ランチャー]]を兼用している例が多い。
 
::装備例:[[M16自動小銃|M16]]、[[AK-74]]、[[89式5.56mm小銃]]など多数
{{clear}}