「畑薙第一ダム」の版間の差分

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== 周辺 ==
[[静岡県道60号南アルプス公園線]]を井川ダムより北上すると畑薙第一ダムに到着する。[[井川駅]]から畑薙第一ダムまで約26kmの道のりであとなる。大井川では畑薙第一・第二ダム・井川ダムと連続する3ダムが同じ中空重力式を採用しており、こうした例は日本で唯一のものである。
 
畑薙第一ダムは[[南アルプス]]の[[荒川岳]]・[[赤石岳]]・[[聖岳]]などへの登山の基点ともなり、南アルプスへの玄関口の一つである。南アルプス登頂のための登山客や秋の[[紅葉]](11月上旬から中旬にかけてが見ごろ)を楽しむ観光客で春や秋はにぎわう。畑薙第一ダムより上流は[[南アルプス国立公園]]の区域内である。そのため、ダム堰堤を渡って暫く進んだ沼平ゲートよ先(東俣林道)は、[[マイカー規制]]が実施されており、一般車両は通行すのため、ダムとができない。沼平ゲートより上流へと行くためには基本的に[[歩行|徒歩]]となるが、[[二軒小屋]]などには[[山小屋]]や[[ロッジ]]があり、これを管理する[[特種東海フォレスト]]の送迎バスが畑薙第一ダムから二軒小屋までの間を一日1往復から3往復している。また、ダム下流には[[南アルプス赤石温泉白樺荘]]<ref>静岡市営「[[南アルプス赤石温泉白樺荘#畑薙ロッヂ|畑薙ロッヂ]]」および「[[南アルプス赤石温泉白樺荘#赤石温泉白樺荘|白樺荘]]」(日帰り入浴施設)は2009年6月で閉鎖となり,同年7月より畑薙ロッヂの下流側に新しく温泉宿泊施設「[[南アルプス赤石温泉白樺荘]]」が設置された</ref>があり、ここを拠点とする登山客や観光客も多い。
 
市街地から遠く離れた場所ではあるが、公共交通機関を用いて訪れることもできる。[[静岡鉄道]]グループの[[しずてつジャストライン]]バスが[[新静岡駅]]・[[東海旅客鉄道|JR東海]][[静岡駅]]より一日1往復から3往復(季節運行)している。また、[[大井川鐵道]]を利用する場合は[[金谷駅]]から[[千頭駅]]で井川線に乗り換え、終点の[[井川駅]]より[[井川地区自主運行バス]]で終点の「白樺荘」(畑薙第二ダム付近)バス停までは行くことができる。(第一ダムまで行く便はない。)ダムまでの所要時間は静岡市街から約3時間30分、井川駅から約1時間であるが、本数が極めて少ない。
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いずれにしても、ダムまでのアクセス路は道幅が所々狭く、落石や土砂崩れにより交通規制がかかることも多いため注意が必要である。規制がかかっていない際でも、細かな落石は日々発生しており通行には注意が必要。
 
畑薙第一ダム完成によって誕生した'''畑薙湖'''は、井川ダムに次ぐ総貯水容量1億立方メートル級のダムであり、[[東海地方]]屈指の規模を誇る。畑薙第一ダムは発電用ダムであるが、発電用の水を利用して下流の[[大井川用水]]を始めとする[[用水路]]の水源ともなっている。これは[[1989年]]([[平成]]元年)以降、大井川の流況改善を目的に[[放流 (ダム)#河川維持放流|河川維持放流]]が大井川の全てのダムに義務付けられ、発電後に使用した後の水とともに下流の[[上水道]]や[[工業用水道]]、[[農業]]([[灌漑|かんがい]])用水に利用されている。こうした背景から、[[水不足]]によって畑薙湖の水位が低下すると、取水制限が行われる場合がある。沼平ゲートより約2.5km奥には、ダム湖にかかる畑薙大吊橋があり、この橋が[[茶臼岳]]への登山ルートの入口となっている。
 
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