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トーゴ共和国憲法では大統領死去の際の代行職には国会議長が就くとされているが、ナンジャ陸軍参謀長は「国会議長は外遊中であり、[[権力の真空|権力の空白]]を防ぐため」として、エヤデマ大統領の息子[[フォール・ニャシンベ]]設備・鉱業・電気通信相が代行職に就いたと発表した。しかし実際は、トーゴ軍が陸海空全ての国境を閉鎖したため、国会の{{仮リンク|ファンベア・オウアターラ・ナッチャバ|en|Fambaré Ouattara Natchaba}}議長がトーゴ国内に戻れなくなっており、「権力世襲」「憲法違反」の措置であると[[西アフリカ諸国経済共同体]](ECOWAS)や[[アフリカ連合]](AU)等の国際社会から非難され、[[2月25日]]にニャシンベ大統領は辞任した。議会の[[ボンフォー・アッバス]]副議長が暫定大統領に就任したが、[[4月24日]]の大統領選でニャシンベが当選し、[[5月4日]]より再びニャシンベが大統領の座に就いた。しかし、選挙に不正があったとする野党側との対立で154人が死亡する流血事件に発展した。
 
[[2010年]][[3月4日]]には大統領選挙が行われた。事実上ニャシンベ大統領と、{{仮リンク|変化の力同盟|en|Union of Forces for Change}}党の{{仮リンク|ジャン=ピエール・ファーブル|en|Jean-Pierre Fabre}}総書記の[[一騎討ち]]とみられていたこの選挙では、抗議デモがあった他は流血沙汰には至らず、選管はニャシンベ大統領が60.9%の票を獲得して再選されたと発表した<ref>https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/22/dga_0319b.html 「トーゴ共和国の大統領選挙について」日本国外務省 平成22年3月19日 2019年12月19日閲覧</ref>。2015年の大統領選で、ニャシンベ大統領は3選された<ref>https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/togo/data.html 「トーゴ共和国基礎データ」日本国外務省 令和元年12月10日 2019年12月19日閲覧</ref>
 
== 政治 ==
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議会は[[一院制]]の国民議会(81議席)で、議員任期は5年。
 
主要[[政党]]にはトーゴ人民連合(RPT)がある。RPTは旧独裁政党で、現行憲法により複数政党制が承認されてからも、議会内で圧倒的多数を占める支配政党である。他の主な政党には[[:en:Union of Forces for Change|変化の力同盟]](UFC)、パン・アフリカン愛国連合(CPP)があるが、いずれもRPT寄りか、政治勢力が小さいため、[[政権交代]]の可能性は極めて低い。
主要[[政党]]にはトーゴ人民連合(RPT)がある。
RPTは旧独裁政党で、現行憲法により複数政党制が承認されてからも、議会内で圧倒的多数を占める支配政党である。
他の主な政党には[[:en:Union of Forces for Change|変化の力同盟]](UFC)、パン・アフリカン愛国連合(CPP)があるが、いずれもRPT寄りか、政治勢力が小さいため、[[政権交代]]の可能性は極めて低い。
 
== 国際関係 ==
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[[2001年]]1月、[[森喜朗]]が[[日本]]の[[内閣総理大臣]]として初めて[[サハラ砂漠]]以南の[[アフリカ]]諸国([[南アフリカ共和国]]、[[ケニア]]、[[ナイジェリア]])を訪問し、[[21世紀]]に向けた日本の対アフリカ協力基本方針を明らかにした。日本はトーゴへの[[政府開発援助|ODA]]を実施し、現在もそれは続いている。
 
資金援助の他にも、放送器材を提供して国営放送を支えている。日本はトーゴから[[綿花]]や[[魚介類]]を輸入している。[[東日本大震災]]において、[[国際熱帯木材機関]]を通じ、復興用木材の提供を行った
 
[[東日本大震災]]において、[[国際熱帯木材機関]]を通じ、復興用木材の提供を行った。
 
在留日本人数 - 28人(2018年8月現在)<ref>[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/togo/data.html#section6 外務省 トーゴ共和国基礎データ]</ref>
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=== 主要都市 ===
{{Main|トーゴの都市の一覧}}
主要な最大都市は南部海岸にある首都の[[ロメ]](首である。ロメは政府機能が集中するほか、深水港を持ち商業と貿易の中心となっていて、市域の人口のみで84万人(2010年)、市圏人口では179万人(2015年があを数え、トーゴでは突出した大都市となってい<ref>「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p295 二宮書店 平成30年1月10日発行</ref>。人口10万人以上の都市は[[ソコデ]]、[[カラ (トーゴ)|カラ]]がある。
 
== 地理 ==
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[[ファイル:Imagelomé20.jpg|thumb|240px|首都[[ロメ]]]]
 
[[農業]]が[[国内総生産]] (GDP) の約39%、労働人口の約64%を占める農業国。[[後発開発途上国|世界最貧国]]の1つ。外国からの援助に依存しているが、[[欧州連合]] (EU) は[[19981993年]]68月のニャシンベ・エヤデマ大統領当選を認めず経済援助を停止し7月から協力その後トーゴ国内の混迷に伴い数度の援助再開と停止を発表繰り返した<ref>https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/togo/data.html 「トーゴ共和国基礎データ」日本国外務省 令和元年12月10日 2019年12月19日閲覧</ref>。[[通貨]]はCFAフラン、[[国民総所得]]は51億[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]<ref>http://databank.worldbank.org/data/download/GNI.pdf</ref>(1人当たり650ドル、<ref>http://databank.worldbank.org/data/download/GNIPC.pdf</ref>[[2018年]])である。
 
トーゴの鉱物資源は[[リン鉱石]]である。[[1969年]]時点には14万3000トンだったが、[[1991年]]には296万5000トンまで採掘量が増加し、世界シェア10位に達した<ref>田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.411、朝倉書店 ISBN 4254166621 </ref>。しかし資源の枯渇も早く、[[2003年]]時点には53万トン、2015年には40万トンまで減少している<ref>「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p296 二宮書店 平成30年1月10日発行</ref>。主要産品それでも2016年にリン鉱石は総輸出額の11%を占める最大輸出品である。このほか、[[セメント]]に取って代の生産も行れている。未開発おり、2016年には輸出資源とし8%を占めいた<ref>「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p296 二宮書店 平成30年1月10日発行</ref>。[[鉄鉱石]]が確認されている。鉄を40%含むため、最高品位ではないの生産のの採算が取れるとさわずかに行われている。推定埋蔵量は9500万トン
 
ロメ港は良く整備されており、トーゴ国内のみならずブルキナファソやマリ、ニジェールといった内陸諸国の外港ともなっているため、トーゴ経済における比重は高い。道路は、ベナン国境から海岸線を走り、ロメを通りガーナへと抜ける東西幹線と、ロメから北上しソコデやカラといった国内主要都市を結んでブルキナファソへと抜ける南北幹線の2つの大幹線が完全舗装で整備されており<ref>田辺裕、島田周平、柴田匡平、1998、『世界地理大百科事典2 アフリカ』p.406、朝倉書店 ISBN 4254166621 </ref>、交易国家トーゴの動脈となっている。鉄道は、首都ロメから北276㎞のところにあるブリッタまで路線が伸びており、主に鉄鉱石の輸送を行っている。またリン鉱石輸送用の貨物鉄道が沿岸部に存在する<ref>「世界の鉄道」p335 一般社団法人海外鉄道技術協力協会著 ダイヤモンド・ビッグ社 2015年10月2日初版発行</ref>。
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=== 民族 ===
住民は、アフリカ系が99%で、40以上の民族がある。主な最大民族は南部に住む[[エウェ族]]であり人口の約22%を占める。このほか、北部に主に居住しエヤデマ一族の属する{{仮リンク|カビエ人|en|Kabye people|label=カビエ族}}が13%を占める<ref>「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p295 二宮書店 平成30年1月10日発行</ref>。他にドイツ[[ミナ族]]などであフランスやレバノンからの移民がいる。
他にドイツ、フランスやレバノンからの移民がいる。
 
=== 言語 ===
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=== 宗教 ===
宗教は、伝統的宗教が51%、[[キリスト教]]が2947%、伝統的宗教が33%、[[イスラム教]]が2014%である<ref>「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p295 二宮書店 平成30年1月10日発行</ref>
 
== 教育 ==