「寄託 (国際法)」の版間の差分

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{{Otheruses|条約締結|物の保管・管理契約に関する法律関係|寄託 (私法)}}
[[国際法]]における'''寄託''' (きたく、{{Lang-en|deposit}}) とは、[[条約|多国間条約]]の締結における管理を委任する行為である。寄託者 (depositary)、すなわち各国から寄託されて管理を行う者には、中立的な立場である[[国際機関]]が指定されるか、あるいは条約締結交渉国の中から1国または複数国が選ばれる場合が多い<ref name='Aust 101'>{{cite book | last1 = Aust | first1 = Anthony | title = Handbook of International Law | edition = 2 | publisher = Cambridge University Press | date = 2010-04-30 | pages = 100–102 | isbn = 978-0-521-11705-0}}<!--| accessdate = 2012-01-30 by an ENWP editor--></ref><ref group="註">deposit'''a'''ryではなくdeposit'''o'''ryと表記されることがある。</ref>。条約 (協定、議定書などを含む) は一般的に、各国の交渉代表者が内容に合意して[[署名#国際法上の署名|署名]]しただけでは法的に拘束力を持たない。署名国が自国に持ち帰り、議会での可決などを経て[[批准]]の手続きを取った後、寄託者にその旨を通知することを寄託と言う。それぞれの多国間条約によって異なるが、署名国のうちの一定割合から寄託され、一定日数が経過した後に初めて法的な拘束力が発生する。寄託者の役割については、[[条約法に関するウィーン条約]]の第77条「寄託者の任務」で規定されている<ref name=ViennaConv-Part2-JP>{{Cite web |url=https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/B-S56-0581_2.pdf |title=条約法に関するウィーン条約 |publisher=外務省 |accessdate=2019-04-26 |language=ja}}</ref>。