削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
靴づくりの道具の一つも「木型」と呼ぶことを挿入。
1行目:
[[ファイル:OH1M KASM001.jpg|thumb|[[OH-1]]の実物大木型。胴体など大半の部分は木で作られている]]
[[ファイル:An experimental scale model of the B-25 plane is prepared for wind tunnel tests in the plant of the North American Aviation, Inc, Inglewood, Calif, The model maker holds an exact miniature reproduction of the type of bomb the plane will carry.jpg|thumb|[[B-25 (航空機)|B-25]]の風洞実験用模型]]
'''木型'''(きがた)とは、[[製品]]の外観の検討や機能の確認のためにつくられる[[原型]]。基本的には[[木]]製。'''モックアップ'''(mockup)とも言う。
 
[[靴]]製造時に[[皮革]]を押し当てて成型する道具も木型と呼ぶ<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53054380W9A201C1CC0000/ 靴木型 100年の亜歩みに幕/東京の老舗、年内で廃業 3D印刷普及「今が潮時」]『[[日本経済新聞]]』朝刊2019年12月25日(社会面)2019年12月28日閲覧</ref>が、本項では上記について解説する。
 
木型は[[商品]]の外観[[デザイン]]や使い心地、可動部の検討用に用いられる。木で作られる理由は低価格、丈夫、[[切削]](修正)が可能と言ったところである。
 
[[CAD]]で設計された[[インダストリアルデザイン]]を木型にする場合、天然木材には[[木目]]が有り、[[NC工作機械]]の加工には向かないため、木目の無いケミカルウッド等の人工木材を用いる事が多い。
 
[[玩具]]の原型に木型が用いられることが多かったが、小型の[[家電製品]]や[[自動車]]、[[新幹線]]、[[航空機]]のデザインや機能の検討・[[風洞実験]]にも用いられていた。
 
玩具の原型の場合は、木型の段階で可動部の[[ギミック]]などを再現、[[部品|パーツ]]ごとの分解も可能にしておき、そのまま製品の原型とすることが多かった。微妙な[[曲線|カーブ]]の修正や隙間の修正には、天然[[木材]]以外に、[[おがくず]](木の砕片)を[[樹脂]]で固めたものなども用いられる。
 
旧来は[[職人]]による手作業に負うことが多かったが、近年は[[3Dプリンタ]]([[3Dプロッタ]])の発達で[[CAD]]データをそのまま立体として成形できるようになったため、呼称はそのままでも、木材を用いず、[[繊維強化プラスチック|FRP]]や[[合成樹脂]]で代用されることが多くなっている。
 
[[自動車]]や[[携帯電話]]など、デザインが販売に大きく影響する商品においては、原寸大のモックアップが使われている。携帯電話店によっては、使用済みの携帯電話モックアップが販売されることもある<ref>[https://www.itmedia.co.jp/mobile/0304/30/n_keywords.html Mobile:KEYWORD モックアップ【もっくあっぷ】][[ITmedia、2003]](2003年4月30日20時2分更新)2019年12月28日閲覧</ref>。
 
携帯電話店では体験用に展示する実機を「[[ホットモック]]」と呼称している。