「雪崩ビーコン」の版間の差分
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[[File:Avalanche Victim Device.JPG|thumb|雪上に置かれた'''雪崩ビーコン''']]
'''雪崩ビーコン'''(なだれビーコン)は、[[雪崩]]により[[雪]]中に埋没した人の捜索のために作られた[[トランシーバー (無線機)|トランシーバ]]の一種<ref name="日本雪崩ネットワーク" /><ref name="総務省2014" />
== 物品の説明 ==
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雪崩ビーコンは雪山に入るグループの人員一人ひとりが携行する<ref name="beaconreview_overview" />。雪崩の危険がある場所で行動する際には、万が一、雪崩に巻き込まれて埋没してしまった場合、救助者が位置を特定しやすいように、各人が装置を作動させて微弱なビーコン信号を送出させ続ける<ref name="beaconreview_overview" />。雪崩発生時、雪崩に巻き込まれなかった者や自力で雪から脱出した者は全員、自装置を受信モードに切り替え、埋没者の装置のビーコン信号を受信できるようにする<ref name="beaconreview_overview" />。救助者は受信した信号に基づいて、{{仮リンク|無線方向探索|en|radio direction finding}}の要領で埋没者の位置を見つけ出す<ref name=BCAresearch />。
457kHzの信号は中波(MF)であるが、上述のような用途に用いられる通常範囲内ならば十分に高い指向性を持つ。中波の指向性を利用して埋没したビーコンを探すための様々なテクニックが開発された。ビーコンによる捜索能力はスキーヤー、登山家、ガイド、パトロール、捜索隊、プロやボランティアのレスキュー隊に必須の技術となっている。アマチュアもプロのように、通常の雪崩技術演習として訓練や練習を行う
2人以上の遭難者がいると考えられる場合には、以下に列挙するような種々の手法が組み合わせて用いられる<ref name="searchmethods" />
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* 3円法
雪崩発生直後に即死を免れて雪中に埋没した遭難者の主な死亡リスクは、窒息、低体温、外傷である。埋没者は埋没後15分を過ぎると急激に生還率が下がる。しかし、雪崩ビーコンを使用した場合、アナログ方式(後述)であっても埋没者捜索訓練を積んでいれば位置特定までにかかる時間を最短で5分程度にまで短縮することができる。残りの10分以内の救出が間に合えば生還率が高まる。ビーコンは他装置の埋没位置を大まかに示すに過ぎないため、{{仮リンク|雪崩ゾンデ|de|Lawinensonde}}を用いて埋没者の体の確実な位置特定を行う。ゾンデはドイツ語で探査針を意味する。また、{{仮リンク|雪崩シャベル|de|Lawinenschaufel}}を用いて効率的な雪堀りを行う。雪崩シャベルは単なる[[シャベル]]であるが携行することを念頭に設計されていて軽く、折りたたみ式あるいは組み立て式であることが多い。雪崩ビーコンは雪崩遭難の可能性を低減させるものではない<ref name="beaconreview_overview" />。埋没した遭難者を救助者が発見するまでの時間を短縮するための機器である<ref name="beaconreview_overview" />。雪崩ビーコンによれば、遭難者の生還率を僅かに上昇させることができる<ref name="日本雪崩ネットワーク" />
== 歴史 ==
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== 出典 ==
{{reflist|2|refs=
<ref name="日本雪崩ネットワーク">{{cite web|url=
<ref name="NHK170330">{{cite web|url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170330/k10010930801000.html|title=8人死亡の雪崩事故 論点は|publisher=日本放送協会|date=2017-03-30|accessdate=2017-04-04}}</ref>
<ref name=BCAresearch>{{Cite web|url=http://www.backcountryaccess.com/research |title=Backcountry Access (BCA) research page |accessdate=2010-06-22 |deadurl=yes |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100212032559/http://backcountryaccess.com:80/research/ |archivedate=2010-02-12 |df= }}</ref>
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