「全日本ロードレース選手権」の版間の差分

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===現在のクラス===
*'''JSB1000'''(ジャパンスーパーバイク1000)
*:[[4ストローク機関|4ストローク]]・600 - 1200ccの公道用一般市販バイクによって競われる、日本独自の[[スーパーバイク]]のクラス(レギュレーションのベースは[[スーパーバイク世界選手権]]のレギュレーションではなく[[FIM世界耐久選手権]]のレギュレーションをベースにしていである。これはこのクラスに参戦しているほとんどのチームが、世界耐久選手権の最終戦として行われている[[鈴鹿8時間耐久ロードレース]]にもエントリーする関係からである)。2010年のレギュレーションでは、4気筒車両は600 - 1000cc/最低車両重量165kg、3気筒車両は750 - 1000cc/165kg、2気筒車両は850 - 1200cc/170kgに制限されている。クラス3位以内入賞マシンには部品の買い取り制度があり、当該レース参加者から買い取り希望があれば決められた額で販売しなくてはならない。クラス創設は2002年からで、2003年から全日本ロードレース選手権最高峰カテゴリーと位置づけられている。メーカーチーム([[ワークス・チーム]])の参戦は2007年から認められるようになった。かつてGP500クラスやTT-F1クラス、スーパーバイククラスが開発費の高騰で衰退した反省から、改造範囲を抑え開発費を抑制している。
*'''J-GP2'''
*:[[2010年]]より新設されたクラス。主催者側では「ST600上位者のステップアップクラス」と位置づけているが<ref name=rel20091231>[http://www.superbike.jp/news/2009/12/20107.html 2010年もシリーズ全7戦!クラス名称変更も!](2009年12月31日)</ref>、事実上は[[ロードレース世界選手権]](MotoGP)GP250(MotoGP)のGP250クラスが2010年より4ストロークエンジンの「[[Moto2]]」クラスに移行(2010年から)することに伴いともなって作られたクラスである。
*:2018年までのMoto2が[[本田技研工業|ホンダ]]製エンジンの[[ワンメイク]]なのに対し、本クラスはMFJが公認したST600用エンジン(4ストローク401cc - 600ccのエンジン)であれば他メーカーのエンジンも使用可能。またフレームについても、専用のプロトタイプマシン(最低車両重量153kg)以外に「コンストラクターのビジネスチャンス創出のため」としてST600からの改造車両(最低車両重量148kg)も「デチューン版Moto2マシン」として参戦が認められる(2011年度より最低車両重量はプロトタイプ・ST600ベース共に148kgに統一されている)。初年度の2010年はmoto2用シャーシを使用したチームは存在しなかったが(moto2とJ-GP2では重量制限のレギュレーションが異なり、moto2用マシンだとバラスト等を搭載して重量アップしなければ参戦できないため)、2011年はいくつかのチームがmoto2用フレームを使用しての参戦を予定している(2011年第5戦時点では[[関口太郎 (レーサー)|関口太郎]]と[[小山知良]]が[[テクニカルスポーツ|TSR]]のTSR6を(小山は第4戦まではICP製シャーシを使用)、[[山口辰也]]が[[モリワキ]]のMD600(第5戦より使用)を使用して参戦している)。なお2012年からTSRモリワキ共にJ-GP2レギュレーションに合わせた『全日本選手権J-GP2仕様』(これまでは使用するチーム側がレギュレーションにあわせて対応していた)シャーシの供給を行っている。
*:なおMoto2が、2019年より[[トライアンフ (オートバイ)|トライアンフ]]製エンジンのワンメイクに移行し、同エンジンの他シリーズへの供給が見込めないことから、J-GP2は2019年で開催を終了する<ref name=as181216>[http://www.as-web.jp/bike/439245?all 全日本ロード:J-GP2クラスが2019年をもって終了。2020年から新たにST1000クラスがスタート] - オートスポーツ・2018年12月16日</ref>。
*'''J-GP3'''
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===新設予定のクラス===
*'''ST1000'''
*:2020年よりJ-GP2に代わって2020年に新設される予定のクラス。1000ccの市販スーパースポーツをベースとし、レギュレーション的にはST600をベースに登録ECU制度などを導入する。主催者は「世界耐久選手権のSSTクラスやアジアロードレース選手権のASB1000に繋がるクラス」を目指すとしている<ref name=as181216 />。
 
===過去に存在したクラス===
*GP500
*:500ccのレース専用バイクによって競われるクラス。1981年から1993年まで開催された。2ストロークエンジンが主流だったが4ストロークエンジンのマシンも存在した。かつての[[ロードレース世界選手権|WGP]]・500ccクラスと直結する関係であり、WGPに参戦するメーカーの実戦開発の場としてワークスマシンが揃って参戦し、WGP以外では唯一500ccのワークスマシンが見られるレースとして人気を博した。
*:しかしワークスマシンの存在はプライベーターの上位入賞を難しくすることにもつながり、参戦費用の高騰もあって晩年はエントリー台数が一桁となり興行的には今一つの盛り上がりであった。規定上は250cc超500cc以下であれば参加が可能らOKだったので、モリワキはRS250をボアアップして250cc超の排気量としたマシンをエントリーさせたことがある。
*フォーミュラ750
*:750ccのレース専用バイクによって競われるクラス。1973年から1980年まで開催された。当時のトップカテゴリー。1977年から1979年までの3年間は世界選手権も開催されたクラスだが生産台数25台以上という制限がありメーカーの開発が進まなかったことが衰退の原因でもあった。
*オーバー250cc
*:250cc超の排気量のバイクによって競われるクラス。1968年から1972年まで開催された。当時のトップカテゴリー。
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*:350ccのレース専用バイクによって競われるクラス。1976年から1981年まで開催された。1983年までWGPでもこのクラスは開催されていた。
*TT-F1
*:4ストローク750cc以下または2ストローク500cc以下の公道用市販車をベースにした改造バイクによって競われるクラス。1984年から1993年まで開催された。改造範囲は市販車のクランクケースを使用していれば、改造範囲としてフレーム交換やサスペンションの構造変更も可能であったことから、開発費の高を招いた。1988年からはスーパーバイク仕様でのエントリーも可能であった。
*スーパーバイク(SB)
*:4ストロークの公道用市販車をベースにした改造バイクによって競われるクラス。4気筒の場合は600cc超750cc以下、3気筒では600cc超900cc以下、2気筒では750cc超1000cc以下というように、気筒数によって排気量制限が異な変わる点がJSB1000と異なる。気筒数により最低重量も異なった。1994年から2002年まで最高峰カテゴリーとして開催された。
*TT-F3
*:4ストローク400cc以下または2ストローク250cc以下の公道用市販車をベースにしたバイクによって競われるクラス。1984年から1991年まで開催された。
*スーパーNK(S-NK、スーパーネイキッド)
*:スーパーバイククラスとの混走の形で行われた。改造範囲はSBよりも広いが、入賞マシンには車両の買い取り制度がある。
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**NK-1
*プロトタイプ
*:2002年のみ開催された賞典外クラス。排気量1000cc以下の車両で安全上の問題が無ければ参戦できた。[[ロードレース世界選手権]]最大排気量クラスがGP500からMotoGPへと変わるに伴い、メーカーがMotoGPマシンの開発に力を入れざるを得ない状況があったため創設された。スズキが[[スズキ・GSV-R|GSV-R]]で、カワサキがスーパーバイク車両を大幅改良したマシンで参戦。買い取り制度が無いため、[[ヨシムラ]]とケンツがGSX-R1000改造マシンでフル参戦した。SB/S-NK/JSB1000との混走であった。
*GP250
*:[[2009年]]まで開催された、250ccレース専用バイクによって競われるクラス。[[2ストローク機関|2ストローク]]・175cc超250cc以下の最大2気筒のエンジンで、車体最低重量は100kg。MotoGPに直結したクラスとして若手の登竜門的存在となっていた。2009年は賞典外ながら、現J-GP2クラスに相当するマシンの混走を認めていた。
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*:[[2009年]]まで開催された2ストローク・85cc超125cc以下単気筒エンジンのマシンによって競われるクラス。2008年より4ストローク175cc超250cc以下単気筒エンジンのマシンの参戦が認められ、2010年の車体最低重量は2ストローク車両が77kg、4ストローク車両が75kgだった。
*GP-MONO
*:4ストローク単気筒250cc自然吸気エンジン(RAM圧禁止)を搭載するレース専用バイクによって競われるクラス。2010年のレギュレーションでは車両最低重量は85Kg(85kg(バラスト使用可)。[[2006年]]から全日本格式で開催されてきたが、[[2011年]]で全日本格式の開催を終了した<ref name=rel20091231 />。クラス名称の「MONO」は単気筒に由来する。このクラスのみライセンスは国際と国内。
 
==歴代チャンピオン==