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== 名称 ==
チョウジの花蕾は[[釘]]に似た形、また乾燥させたものは錆びた古釘のような色をしているため、[[中国]]では「[[釘]]」と同義の「丁」の字を使って「丁香」、「丁子」の名があてられ、[[フランス語]]では釘を意味する''Clou''と呼ばれ、[[英語]]の''Clove''もこれを語源とする。
 
非常に強い香気を持っているので、'''百里香'''という別名もある。
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チョウジの風味の主要な要素は[[オイゲノール]]によって与えられており<ref name="eugenol">{{cite journal |journal=Molecules |year=2012 |volume=17 |issue=6|pages=6953–81| doi=10.3390/molecules17066953|pmid=22728369|pmc=6268661|title=Eugenol--from the remote Maluku Islands to the international market place: a review of a remarkable and versatile molecule|author=Kamatou, G. P. |author2=Vermaak, I. |author3=Viljoen, A. M.}}</ref>、必要なこの香辛料の量は通常は少ない。シナモンや[[オールスパイス]]、[[バニラ]]、[[赤ワイン]]、および[[バジル]]、その他[[タマネギ]]、[[ピール (食材)|柑橘の皮]]、[[トウシキミ|八角]]、[[コショウ]]の実とよく合う。
 
[[含香]]として、[[密教]]で灌頂や勤行前の口内のお清めに乾燥した丁子を刻んだものを口に含み噛んで使用する。ただし花の部分は使わない。
 
=== 料理以外での利用 ===
この香辛料(チョウジの精「丁子油」インドネシ'''丁子入りタバコ'''に使用され、ヨーロッパ、ジア、およびアメリカ合衆国[[至るところで吸われてきた。レテック]]([[ローブの原産地であるインドネシア語]]では「rokok kretek([[クレテック|ロコッ・クレテッ]])」)と呼ばれる巻きタバコに使われるが一般的であり<ref name="GRIN"/>、消費量はクローブを含まないタバコに比べ圧倒的に多い。タバコブランドとしては日本では「[[ガラム]]」が一般的に知られている。クローブなお、丁子入りタバコはヨーロッパアジア、およびアメリカ合衆の至るところで吸われにおいきた。2009年から、クロフレバー紙巻きタバコは米国においてが禁止されたため、葉巻に分類されなければならな<ref>{{cite web |url=httphttps://web.archive.org/web/20100316174950/https://www.fda.gov/TobaccoProducts/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/FlavoredTobacco/default.htm |title=Flavored Tobacco |publisher=FDA |accessdate=September 7, 2012}}</ref>。
 
チョウジの精油(丁子油は[[日本刀]]のさび止めにも用いられた。江戸幕府は享保11年(1726)に幕府医の桂川甫筑([[桂川甫周]]の始祖)に丁字油の製造を命じた<ref>[https://shashi.shibusawa.or.jp/details_nenpyo.php?sid=3880&query=&class=&d=all&page=2 中北薬品(株)『中北薬品二百五十年史』(1977.11)]渋沢社史データベース</ref>。
チョウジはオレンジと組み合わせて{{仮リンク|におい玉|en| Pomander}}(ポマンダー)を作るために使うことができる。これはオレンジなどの果物をベースに、チョウジを一面に刺して乾燥させて作ったものが[[ポプリ#ポプリの仲間|フルーツポマンダー]]である。<ref>中野智美、[http://allabout.co.jp/gm/gc/56584/ 幸運をよぶ香りのお守りフルーツポマンダー]、[[All About]]、2016年5月3日閲覧。</ref>。中世ヨーロッパでは[[ペスト]]などから身を守るのにお守りとしてポマンダーを下げることが有効だと考えられていた。ヴィクトリア朝時代のイングランドにおいて贈り物として贈られた時、こういったにおい玉は心温まる感情を示した。
 
チョウジはオレンジその芳香から[[ポプリ]]の材料組み合わせ{{仮リンク|におい玉|en| Pomander}}(ポマンダー)を作るために使うことができ用される。これはオレンジなどの果物をベース、チョウジを一面釘のように刺して乾燥させて作ったものが[[ポプリ#ポプリの仲間|フルーツポマンダー]]である<ref>中野智美、[http://allabout.co.jp/gm/gc/56584/ 幸運をよぶ香りのお守りフルーツポマンダー]、[[All About]]、2016年5月3日閲覧。</ref>。中世ヨーロッパでは[[ペスト]]などから身を守るのにお守りとしてポマンダーを下げることが有効だと考えられていた。ヴィクトリア朝時代のイングランドにおいて贈り物として贈られた時、こういった{{仮リンク|匂い玉|en| Pomander}}<!---「におい玉」とすると[[膿栓]]と混同のおそれ有り。--->は心温まる感情を示した。
[[含香]]として、[[密教]]で灌頂や勤行前の口内のお清めに乾燥した丁子を刻んだものを口に含み噛んで使用する。ただし花の部分は使わない。
 
チョウジの精油(丁子油)は[[日本刀]]のさび止めにも用いられた。江戸幕府は享保11年(1726)に幕府医の桂川甫筑([[桂川甫周]]の始祖)に丁字油の製造を命じた<ref>[https://shashi.shibusawa.or.jp/details_nenpyo.php?sid=3880&query=&class=&d=all&page=2 中北薬品(株)『中北薬品二百五十年史』(1977.11)]渋沢社史データベース</ref>。
 
[[File:Orange pomander.jpg|thumb|upright|におい玉としてオレンジに使われるチョウジ]]
[[File:Seasonal clove buds drying on Pemba1.jpg|thumb|日光で乾燥中のチョウジ]]