「イラン航空655便撃墜事件」の版間の差分

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: ヴィンセンスの艦長は中東機動部隊司令官に対して「イラン軍F-14戦闘機」(実際は655便)の接近を報告した。この時点で距離は{{Convert2|28|mi|km}}であり、{{Convert2|20|mi|km}}まで接近した場合は攻撃する旨を報告し、司令官もこれを了承した<ref name="大熊2011"/>。
: 以後、ヴィンセンスは655便に軍事遭難信号 (MAD) と国際航空遭難信号 (IAD) により警告したが、民間機であるイラン航空機にはMAD受信機は装備されておらず、パイロットはIADをモニターしていなかったか、モニターしていたとしても警告の内容は針路、対地速度、飛行高度程度の情報のみで便名や航空会社名すら含まれない漠然とした警告であり、655便が自機に対するものであると受け止めていなかった可能性が考えられている<ref name="大熊2011"/>。ただし、[[ブラックボックス (航空)|ブラックボックス]]は両方とも回収できなかったため詳細は今{{いつ|date=yyyy2020m1月}}も不明である<ref>[http://www.iranchamber.com/history/articles/shootingdown_iranair_flight655.php Shooting Down Iran Air Flight 655]、Iran Chamber Society, 2004年、[[2014年]][[9月27日]]閲覧</ref>。
: ヴィンセンスは高速で接近しつつある655便が民間機であるか、それとも警備艇をおとりとした共同作戦に参加する軍用機であるか判断がつきかねる状況に陥った。ヴィンセンスの西方160海里付近にはイラン空軍の哨戒機[[P-3 (航空機)|P-3F]]が洋上偵察任務を続けていたこともあり、ヴィンセンスの首脳部は「戦闘艇、F-14、P-3Fが連携した空海共同作戦である」との思い込みを元にした誤ったシナリオを信ずるに至った。エルマー・モンゴメリーおよびサイズでは目標を民間機と識別していたが、イージスシステム搭載のヴィンセンスは両艦よりも良質の情報を得ているものと判断してしまった<ref name="大熊2011"/>。
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