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=== クライミングスキン(シール) ===
<ref name="SAJ Snow Safety Mnual-2018/2019-01"/>登行時にスキー板の底面に貼り付けて後方に滑らないようにする粘着テープ状の物である。
 
元々は[[アザラシ]]の毛皮で作られていたもので、滑走表面が一方向の毛並みとなっている事から、毛先をスキー板のテール方向に向けて貼り付ける事で、前方へは極めて滑らかに滑走出来るが、後方へは毛先が雪に引っかかって強い抵抗を発生して滑りにくくなる。現在ではアザラシの毛皮が非常に入手困難になったため、代用品として登場した[[モヘヤ]](アンゴラ山羊の毛)や、[[ナイロン]]などの合成樹脂による製品が主流になっている<ref name="SAJ Snow Safety Mnual-2018/2019-01"/>
 
テレマークスキーでは起伏の少ないルート用として、ソール(滑走面)にうろこ状のギザギザ模様(ステップソール)が刻まれ、シールを装着しなくとも後方に滑らないように加工したスキー(ウロコ板)もある。また、古いタイプの山スキー用のスキー板では、ソールの中心部分など、一部がアザラシなどの毛皮となっていて、同様の役割をするものもある。
 
クライミングスキン(シール)使用時の注意点として、
# 低温の状態が続くと粘着部分の粘着力が失われて剥がれやすくなる。
# 接着するスキーのソールと粘着部分それぞれに雪が付着すると、完全に除去しない限りスキーへの接着がほぼ不可能になる。
# 通常はスキー板の長さに合わせてカットして使われるため、別のスキー板を使う時に長さが合わないと使えなくなる事がある。
などがあげられる。
1・2については、非装着時はつづら折りに畳んで粘着面を露出させないようにした上で、ウェアの中に入れて保温・融雪するなどの対策を取るようにすれば良い。2についてはさらに、ソール表面の雪氷を、ワックス用の「スクレーパー」等のプラスチック板で剥がせばある程度対応出来る。3についてはそれを逆手に、別のスキーでも同一の長さであれば使い回しが可能な事もある。
 
現在のクライミングスキン(シール)は粘着面を有している事から、「ステッカー」などを意味する「[[シール]](Seal)」と混同されている事があるが、本来は「アザラシ」の英語読み(Seal)が由来である。<!--なお、どちらの英語のスペルも一緒で特に混同されやすい。-->この事は、古いタイプのアザラシの毛皮が使われたクライミングスキン(シール)で、テール部分を袋状としてスキー板のテールを差し込み、トップ部分をリング付きの[[ハーネス]](ベルト)としてスキー板のトップに引っ掛けて使用される、粘着剤を全く使わない物がある事から分かる。
 
=== スキーアイゼン(スキークランポン) ===