「非常口」の版間の差分

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文字表示のみの誘導灯、特に巨大な[[明朝体]]は見るものに威圧感を与えたり、子供を怖がらさせてしまったりするなどの問題を浮き彫りにしていた。また誘導灯の大型化は、その場のイメージを壊してしまったり、[[病院]]などでは夜間に患者の安眠を妨げてしまったり、手術前の緊張を増大させたりといった問題も生じ、そもそもいくら大型化しても文字盤が「薄い煙」の中で見えなくなってしまう欠点もあった。極めて不評な上に問題山積であり、早期の改善が各所から強く求められていた。
 
そこで誰にでもわかる標識を目指しデザインが1979年に公募され、およそ3300人の応募の中から図案評価実験等を経て小谷松敏文の作品が入選<ref>[http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_14630/slides/09/15.html 様々な応募案]</ref>。[[太田幸夫]]による改良を経て1982年1月20日に消防庁告示、同年4月1日に施行された。前述の理由からか、消防庁告示から僅か1年半の間で、70%以上の誘導灯が新表示(現行デザイン)に取り換えられたという<ref>[http://www.risozu.jp/business/law/uploads/about_pictograph.pdf#search='1982+%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E5%8F%A3%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB%E4%BA%A4%E6%8F%9B' 非常口ピクトグラフ誕生の背景について]</ref>。
 
また[[1987年]]には、消防庁告示のものに下線を追加したデザインのピクトグラムが、[[国際標準化機構]] (ISO) が定める国際規格 [[ISO 6309]]:1987 (Fire protection--Safety signs) に組み込まれ、[[国際標準]]になった。[[ISO 7010]]:2003 (Graphical symbols -- Safety colors and safety signs -- Safety signs used in workplaces and public areas) にも規定されている。