「桂枝太郎」の版間の差分

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=== 人物 ===
女には奥手だったが、戦後、戦災未亡人と結ばれた。しかし、数年して死んだはずの夫が帰ってきたという。すでに大看板となっていた枝太郎であったが、数年間どこで何をしているか不明の失跡状態となった(本当は大阪にいた)。帰京後、住んでいたアパートに偶然東洋興業([[浅草フランス座]])の従業員が住んでおり、彼を介して浅草フランス座内に寄席(定席)を作らせることに成功した。[[浅草演芸ホール]]である。ボランティアも積極に行い、少年院・刑務所などで落語を行うほか、[[篤志面接委員]]となって在院者・受刑者達の更生に尽くした。その功績により[[1977年]]、春の[[藍綬褒章]]を受章している。また[[川柳]]・[[都々逸]]作家として落語家の川柳の会「鹿川会」を主宰した
[[日本橋本石町]]の工業薬品商の次男として生まれる。本石町常盤小学校4年(現:[[中央区立常盤小学校]])、高等科2年で終え、[[1908年]]に[[青山学院大学|青山学院]]入学。その後、明治薬学校(現: [[明治薬科大学]])に入学させられた。当時としては(落語家としてだけでなく一般人の中でも)珍しい高学歴で、俗に「インテリの枝太郎」と呼ばれる。しかし学業は性に合わず、21歳の頃、『演芸新聞』に「住吉のぶ代」と言うペンネームで寄稿していると、[[活動弁士|活弁]]の[[生駒雷遊]]から熱烈ラブレターが舞い込んだこともあったという。
===経歴===
 
*[[日本橋本石町]]の工業薬品商の次男として生まれる。
最初は[[1917年]]12月に[[古今亭今輔 (3代目)|3代目古今亭今輔]]に入門したが、「古蔵宝輔」と言う珍名を名付けられ、落胆して半年で廃業。兄を追って[[相場師]]になるも、[[関東大震災]]で断念。その後、やはり噺家が諦めきれず、[[1924年]]に[[橘家花圓蔵]](川崎仙太郎)の引きで噺家に復帰し、[[雷門助六#6代目|6代目雷門助六]]門下で雷好。次に[[春風亭柳枝 (6代目)|6代目春風亭柳枝]]門下で枝好。次に旅回り専門となり[[春雨や雷蔵|3代目春雨家雷蔵]]。[[1938年]]に[[桂小文治 (2代目)|2代目桂小文治]]門下となって[[桂小金治|初代桂小金治]]を名乗り、[[1943年]]4月真打昇進し、2代目枝太郎襲名。『自家用車』『子故の春』などの[[新作落語]]や、『焔火百話』などの随談ものを得意とした。
*本石町常盤小学校4年(現:[[中央区立常盤小学校]])を卒業。
 
*[[1908年]]に[[青山学院大学|青山学院]]入学。
女には奥手だったが、戦後、戦災未亡人と結ばれた。しかし、数年して死んだはずの夫が帰ってきたという。すでに大看板となっていた枝太郎であったが、数年間どこで何をしているか不明の失跡状態となった(本当は大阪にいた)。帰京後、住んでいたアパートに偶然東洋興業([[浅草フランス座]])の従業員が住んでおり、彼を介して浅草フランス座内に寄席(定席)を作らせることに成功した。[[浅草演芸ホール]]である。ボランティアも積極に行い、少年院・刑務所などで落語を行うほか、[[篤志面接委員]]となって在院者・受刑者達の更生に尽くした。その功績により[[1977年]]、春の[[藍綬褒章]]を受章している。また[[川柳]]・[[都々逸]]作家として落語家の川柳の会「鹿川会」を主宰した。
*その後、明治薬学校(現: [[明治薬科大学]])に入学させられた。
**当時としては(落語家としてだけでなく一般人の中でも)珍しい高学歴で、俗に「インテリの枝太郎」と呼ばれる。
*しかし学業は性に合わず、21歳の頃、『演芸新聞』に「住吉のぶ代」と言うペンネームで寄稿していると、[[活動弁士|活弁]]の[[生駒雷遊]]から熱烈ラブレターが舞い込んだこともあったという。
*[[1917年]]12月、[[古今亭今輔 (3代目)|3代目古今亭今輔]]に入門。しかし「古蔵宝輔」と言う珍名を名付けられ、落胆して半年で廃業。
*兄を追って[[相場師]]になるも、[[関東大震災]]で断念。
*[[1924年]]、やはり噺家が諦めきれず[[橘家花圓蔵]](川崎仙太郎)の引きで噺家に復帰。[[雷門助六#6代目|6代目雷門助六]]門下で雷門雷好を名乗る。
*次に[[春風亭柳枝 (6代目)|6代目春風亭柳枝]]門下で枝好。
*次に旅回り専門となり[[春雨家雷蔵|3代目春雨家雷蔵]]。
*[[1938年]]に[[桂小文治 (2代目)|2代目桂小文治]]門下となって[[桂小金治|初代桂小金治]]を名乗る。
*[[1943年]]4月、真打昇進し2代目枝太郎襲名。
===得意ネタ===
『自家用車』『子故の春』などの[[新作落語]]や、『焔火百話』などの随談ものを得意とした。
 
=== 一門弟子 ===