「サタニック・マジェスティーズ」の版間の差分

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キースのアルバム評と、脚注。気に入っているのが1曲というのはウソで3曲。
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前々作『[[アフターマス]]』、前作『[[ビトウィーン・ザ・バトンズ]]』から続いてきた実験的な作風の極地とも言えるアルバム。ストーンズの作品中、最も[[サイケデリック]]な仕上がりとなった。[[ミック・ジャガー]]は、本作の作風に[[ドラッグ]]使用が相当な影響を及ぼしたことを認めている<ref name ="a">SIGHT VOL.14 特集「ロックの正義!!ストーンズ全100ページ」株式会社[[ロッキング・オン]]([[2003年]])、50頁</ref>。その内容やアルバム・ジャケットのデザインから、同年に発表されたビートルズの『[[サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (アルバム)|サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド]]』の模倣とも評された<ref>[http://www.allmusic.com/album/their-satanic-majesties-request-mw0000650705 Their Satanic Majesties Request - The Rolling Stones | Songs, Reviews, Credits, Awards | AllMusic:]</ref>。本作はストーンズのオリジナルアルバムで初めて収録曲が全世界で統一されたものとなった。ストーンズの初代マネージャーで、それまでのグループの全作品をプロデュースしてきた[[アンドリュー・ルーグ・オールダム]]は、本作の製作中に録音、リリースされたシングル『[[この世界に愛を]]』を最後に、1967年9月を以って、彼らとの関係に終止符を打った<ref>[[#Rawlings,Badman,Neill|ロウリングス、バッドマン、ネイル]]・p157</ref>。また、[[ビル・ワイマン]]の自作曲(「イン・アナザー・ランド」)が初めて採用されている。本作のタイトルは、[[イギリス人]]用の[[パスポート]]に記載されている女王陛下からのメッセージ「''Her Britanic Majesty...Requests and Requires...''」をパロディにしたものである<ref>[[#Wyman,Coleman|ワイマン、コールマン]]・p278</ref>。
 
[[イギリス]]では本作から一枚もシングルを切らなかったが、[[アメリカ]]および数カ国で「イン・アナザー・ランド/ランターン」と「[[シーズ・ア・レインボー]]/[[2000光年のかなたに]]」がシングルカットされている。ステージでの再現が難しい曲が多く、収録曲のほとんどがコンサートで披露された事がないが、「2000光年のかなたに」が[[1989年]]の「スティール・ホイールズ・ツアー」で初披露された。キース・リチャーズ自身は「2000光年のかなた」「[[シーズ・ア・レインボー]]、「[[2000光年のかなたに]]」、「シタダル」の3曲を気に入っているが好きだが、アルバムはくだらない負の荷物だと評している<ref>{{cite book |first=Mick |last=St Michael |title=Keith Richards – In His Own Words |publisher=Omnibus Press |year=1994 |page=[https://archive.org/details/keithrichardsinh00rich/page/27 27] |isbn=0-7119-3634-X |url=https://archive.org/details/keithrichardsinh00rich/page/27 }}</ref>。また「シーズ・ア・レインボー」が[[1997年]]の「ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー」で披露されている。
 
[[2002年]]8月にイギリス、アメリカ両ヴァージョンが[[アブコ・レコード]]より[[リマスター]]された上で、[[SACD]]とのハイブリッドCDとしてデジパック仕様で再発された。[[2016年]]、[[デッカ・レコード]]時代のオリジナルアルバムの[[モノラル]]版を復刻したボックスセット『ザ・ローリング・ストーンズ MONO BOX』で、モノラル版が初めてCD化された。