「宇宙航空研究開発機構」の版間の差分

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2007年(平成19年)9月に打ち上げた[[かぐや]]は月面の[[高精細度|HD]]画像を地球に送信する等[[アポロ計画]]以来世界最大規模の月探査を成功させ、2009年2月にはこの成果をまとめたサイエンス誌『かぐや特別編集号』が刊行された<ref>[http://www.astroarts.co.jp/news/2009/02/16kaguya_science/index-j.shtml 科学誌「サイエンス」が「かぐや」特集号を発行]、Astro Arts</ref>。
 
前身の ISAS が2003年(平成15年)に打ち上げた[[はやぶさ (探査機)|はやぶさ]]は2010年(平成22年)に地球に帰還し、[[小惑星]]からのサンプルリターンを世界で初めて成功させ、2008年7月と2011年8月にサイエンス誌で『はやぶさ特集号』が刊行された{{R|jaxa20110826}}。また同2010年に打ち上げた[[IKAROS]]は宇宙空間での[[太陽帆]]航行を世界で初めて成功させた。世界初の成果を得た「はやぶさ」と「IKAROS」は[[ギネスブック]]に登録された<ref>[http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2011/0613.shtml 「はやぶさ」ギネス世界記録に認定]、JAXA</ref><ref>[http://www.asahi.com/science/update/1211/TKY201212110326.html{{Cite news |和書|title=世界初の宇宙ヨット  JAXA「イカロス」、ギネス認定]、 |newspaper=[[朝日新聞]] |date=2012-12-12 |author=田中誠士 |url=https://web.archive.org/web/20121212170528/http://www.asahi.com/science/update/1211/TKY201212110326.html |accessdate=2020-01-11 |quote=現在は[[インターネットアーカイブ]]内に残存}}</ref>。
 
2008年(平成20年)からは[[きぼう]]宇宙実験棟の運用が始まり、2009年(平成21年)には [[H-IIBロケット]]の打ち上げと[[宇宙ステーション補給機]]による国際宇宙ステーションへの物資輸送を成功させたことで、80年代から続けられてきた日本の[[国際宇宙ステーション]]計画において大きな成果を収めた。またNASDA時代から引き続き[[スペースシャトル]]や[[ソユーズ]]を利用して[[日本人の宇宙飛行|有人宇宙飛行事業]]を実施している。
 
;2020年([[令和]]2年)1月27日
:*H-IIAロケット:情報収集衛星光学7号機<ref>{{Cite news |和書|title=情報収集衛星、来年1月打ち上げ H2Aロケット41号機で |newspaper=[[時事通信社|時事ドットコム]] |date=2019-12-16 |url=https://www.mbcjiji.co.jpcom/newsjc/mbc_news.phparticle?ibocdk=20191214000396352019121600776&g=pol H2Aロケット41号機|accessdate=2020-01-11}}</ref><ref>{{Cite news |和書|title=情報収集衛星1月27日打ち上げ~H2Aロケット、三菱重工業 |newspaper=[[佐賀新聞]] MBC南日本放送|date=2019-12-16 |url=https://www.saga-s.co.jp/articles/-/466619 |accessdate=2020-01-11}}</ref>{{R|"kihon191213"}}
;2020年(令和2年)度
:*[[H-IIAロケット]]:[[情報収集衛星#データ中継衛星|データ中継衛星]]1号機(情報収集衛星用){{R|"kihon191213"}}
 
== 予算と人員規模 ==
2010年(平成22年)度の宇宙開発予算を、先進国の宇宙機関同士で比較すると、[[アメリカ航空宇宙局]] (NASA) が約1兆7,597億円(さらに同規模の予算が[[アメリカ合衆国国防総省]]から支出、2009年度の宇宙開発予算総額は約4.6兆円<ref name="nissay">[{{Cite web |author=上野剛志(ニッセイ基礎研究所) |date=2010-10-01 |url=https://web.archive.org/web/20101031030628/http://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/08.html |title=第8回:「はやぶさ」で脚光!日本の宇宙開発予算は3390億円] |work=数字で読み解く23歳からの経済学 |publisher=[[日本生命保険]] |accessdate=2020-01-11 |quote=現在はインターネットアーカイブ内に残存}}</ref>)、[[欧州宇宙機関]] (ESA) が約5,018億円(2007年度の宇宙開発予算総額は約8,000億円<ref name="nissay" />)であるのに対し、JAXA の実質的な予算額はわずか1,800億円と NASA の10分の1程度である<ref name="kongo22">[http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/seisaku_kaigi/dai3/siryou3_2.pdf 宇宙航空研究開発機構の事業と今後の課題について 平成22年3月16日] (PDF)</ref>。
 
なお1,800億円という額は、[[内閣官房]]予算で開発される[[情報収集衛星]] (IGS) の毎年約400億円の JAXA 分受託費用を除外した額であり、これを加えた場合の JAXA の予算は約2,200億円、他省庁の予算も含めた宇宙開発予算総額は3,390億円になる<ref name="nissay" />。
さらに前身の NASDA を見ても、全段新規開発された ESA の主力ロケットの[[アリアン5]]シリーズの開発費約8,800億〜9,900億円に対し、同じく全段新規開発された [[H-IIロケット|H-II]] の開発費は2,700億円で3分の1以下である<ref name="戦略2324" />。
 
人員で比較するとアメリカの約43,500人(NASA 約18,500人+アメリカ戦略軍 約25,000人)、欧州の約10,195人(ESA 約1,900人 + [[フランス国立宇宙研究センター|CNES]] 約2,400人 + [[ドイツ航空宇宙センター|DLR]] 約5,600人 + [[イタリア宇宙機関|ASI]] 約250人 + [[イギリス国立宇宙センター|BNSC]] 約45人)、[[インド宇宙研究機関]]の約13,600人に対して、JAXA は NASA の10分の1以下の1,571人である<ref name="kongo22" />。なお JAXA 発足以降、人員は漸減傾向にある<ref>[{{Cite report |和書|year=2010 |title=社会環境報告書2010 |url=http://www.jaxa.jp/about/iso/report/2010pdf/2010pdf/p28-29JAXA_2010.pdf#page=28 |format=PDF |publisher=[[宇宙航空研究開発機構]] |pages=28-29 |accessdate=2020-01-11 |quote=『JAXAの経営計画 組織と人員]、JAXA</ref>。』項より}}
</ref>。
 
== JAXAに関係する日本の宇宙開発関連機関 ==
 
=== 企画立案・省庁間調整機関 ===
2012年7月13日に、宇宙政策の立案と各省間の統合調整を行う宇宙審議官を長とした要員数約30人の宇宙戦略室が[[内閣府]]の下に発足した。各省やJAXA等の官側の司令塔的存在となる宇宙戦略室は、宇宙開発に関する企画立案と各省の調整を行い、宇宙政策委員会に策定した宇宙開発計画を報告し、調査と審議を受けていた。宇宙戦略室長は[[内閣官房]]の宇宙戦略本部事務局の事務局長代理を兼ね、宇宙戦略室の一部の幹部は宇宙戦略本部事務局付の事務局員でもあった。2016年4月1日に、内閣官房のスリム化の一環として宇宙開発戦略本部事務局が廃止されて、内閣府の宇宙戦略室が[[宇宙開発戦略本部#宇宙開発戦略推進事務局|宇宙開発戦略推進事務局]]に改組されて、宇宙開発戦略本部の事務機能も受け継ぐことになった<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H6Z_W5A120C1PP8000/ 内閣府と内閣官房の業務見直し、4つの組織を廃止 行革会議] 日本経済新聞 2016年1月26日</ref><ref>[httphttps://www8.cao.go.jp/space/index.html 内閣府ホーム > 宇宙政策]</ref>。[[準天頂衛星システム]]は内閣府が所管することから、宇宙開発戦略推進事務局内には準天頂衛星システム戦略室が設置されている<ref>[httphttps://www.cao.go.jp/about/meibo.html 内閣府ホーム > 組織・制度 > 内閣府について > 幹部名簿]</ref>。
 
=== 計画の審議・評価機関 ===
{{main|宇宙政策委員会}}
2012年7月11日まで、JAXAは文部科学省に付随する[[審議会]]である[[宇宙開発委員会]](最初は1968年に[[総理府]]に設置)<ref>[https://web.archive.org/web/20190517071230/http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/uchuu/index.htm 文部科学省:宇宙開発委員会のページ] ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存</ref>により宇宙開発計画の審議と評価を、[[航空科学技術委員会]]<ref>[http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/004/index.html 文部科学省:航空科学技術委員会のページ]</ref>により航空科学技術研究計画の審議と評価を受けていた。
 
2012年7月、宇宙戦略室の発足と共に文部科学省宇宙開発委員会が廃止され、宇宙開発戦略本部の本部長の内閣総理大臣の諮問を受けて宇宙開発計画の妥当性の審議や各省や宇宙機関への勧告を行う、7人以内の非常勤の有識者により構成される[[宇宙政策委員会]]と同委員会下の各部会も内閣府の下に発足した<ref>[httphttps://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai12/siryou1.pdf 第7回宇宙開発戦略本部資料]、宇宙開発戦略本部</ref>。
 
またJAXAを所掌する省庁別で見れば、宇宙開発委員会が廃止された文部科学省においては、科学技術・学術審議会の研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会と航空科学技術委員会が本法人の研究開発に対する審議と評価を行うほか<ref>{{Cite web |url=http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/059/attach/1362302.htm |title=宇宙開発利用部会(第8期)の調査審議について |date=2016-04-19 |accessdate=2016-06-15 |publisher=文部科学省}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/004/houkoku/1338016.htm |title=航空科学技術に関する研究開発の推進のためのロードマップ(2013)|date=2013-06-21 |accessdate=2016-06-15 |publisher=文部科学省}}</ref>、2015年(平成27年)度以降はJAXAを所掌する総務・文部科学・経済産業の各省下に共通して設置された国立研究開発法人審議会の宇宙航空研究開発機構部会と内閣府宇宙政策委員会の下に設置された国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構分科会も本法人全体の審議と評価を行う<ref>{{Cite web |url=httphttps://www8.cao.go.jp/space/comittee/bunkakai/bunkakai-dai2/siryou1.pdf |format=PDF |title=平成26年度業務実績評価の進め方について |accessdate=2016-06-15 |publisher=宇宙政策委員会}}</ref>。JAXAはこれらの機関の指導・監督を受けて宇宙開発の実務に当たることになる。以下に2019年(平成31年)度の主な審議・評価機関を列挙する。
 
;内閣府
2012年11月21日、社内ネットワークに接続された筑波宇宙センターの職員業務用パソコン1台でコンピューターウイルスを検知、28日にこのパソコンが「イプシロンロケットの仕様や運用に関わる情報」および「イプシロンロケット開発に関連する M-Vロケット、H-IIAロケットおよび H-IIBロケットの仕様や運用に関わる情報」などの情報を収集し、外部に送信していた可能性があることが判明し、この事実を同月30日に発表した{{R|jaxa20121130}}<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30028_Q2A131C1CC0000/ 宇宙機構でPCウイルス感染 ロケットの情報漏洩か] 日本経済新聞 2012年11月30日</ref>。同30日は[[三菱重工]]も宇宙事業関連情報が新型ウイルスにより外部に流出していた可能性があることを発表した<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3004F_Q2A131C1CC1000/ 三菱重工でもウイルス感染 宇宙関連情報、漏洩か] 日本経済新聞 2012年11月30日</ref>。
 
2013年2月19日に調査結果が発表された。情報流出の原因となったウイルスの感染経路は、[[東日本大震災]]の4日後の[[3月15日]]に送られてきた被災者への支援金給付の案内を装ったなりすましメールの添付ファイルを、それと気付かずに職員が開けたことにあった<ref>[https://web.archive.org/web/20130223024538/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130220/k10015635651000.html JAXAウイルス感染原因は震災メール] NHKニュース 2013年2月20日付け《2020年1月11日閲覧;現在はインターネットアーカイブ内に残存》</ref>。感染した端末に保存されていた情報は2011年[[3月17日]]から2012年11月21日までの1年5ヶ月間、外部に送信され続けていた{{R|jaxa20130219}}。
 
;2013年4月検出分
|archiveurl = http://megalodon.jp/2013-0424-0948-29/www3.nhk.or.jp/news/html/20130423/t10014130401000.html
|archivedate = 2013-04-22
}}</ref>。産経ニュースその発表によると、不正なアクセスは日本と[[中国]]から為されており、漏洩した可能性のある情報は、きぼうの作業手順書など18件と、JAXA や[[米航空宇宙局]] (NASA) の職員ら延べ約190人のメールアドレスリストのこという<ref>[https://web.archive.org/web/20130424093423/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130423/crm13042319490015-n1.htm きぼう情報流出か JAXA …JAXAに不正アクセス、国内と中国から接続 運用には支障なし] - 産経ニュース 2013年4月23日付け《2020年1月11日閲覧;現在はインターネットアーカイブ内に残存》</ref>。
 
=== 汚職事件 ===
 
=== その他の不祥事 ===
* 2013年5月14日、JAXA[[角田宇宙センター]]の主任研究員をに勤ていた46歳の男性職主任研究員が、2010200912月、25歳の[[労働者派遣|派遣]]社員で当時デザイン会社を経営してい知り合っ男性と共謀し、JAXAのロケット開発に関する[[プログラム]]更新を架空発注してJAXAからデザイ2011年4月にその女が代表を務めていた東京のペーパーカ会社パニーに対しJAXAから現金約97万円を振り込ませたとして、2013年5月14日に[[宮城県警察|宮城県警]]に[[詐欺罪|詐欺]]容疑でその女と共に逮捕された。その後、当該主任研究員は2016年に有罪判決を受け、懲戒解雇されている<ref>{{Cite news |和書|title=JAXA職員が架空発注で97万円だまし取る 詐欺容疑で逮捕 宮城県警 |newspaper=[http[産経新聞|MSN産経ニュース]] |date=2013-05-14 |url=https://wwwweb.yomiuriarchive.coorg/web/20130520171739/http://sankei.jp.msn.com/nationalaffairs/news/20130514130514/crm13051420210022-OYT1T01077n1.htm プログラム架空発注、|accessdate=2020-01-11 |quote=現在はインターネットアーカイブ内に残存}}</ref><ref>{{Cite news |和書|title=JAXA職員ら詐欺容疑、研究開発業務の偽装発注で賠償命令 |newspaper=[[サンケイスポーツ|SANSPO.COM(サンスポ)]] 読売新聞|date=2019-01-28 2013年5月14日|url=https://www.sanspo.com/geino/news/20190128/tro19012817590003-n1.html |accessdate=2020-01-11}}</ref>{{R|jaxa20130514}}。
 
== コーポレートスローガン ==
 
== イメージソング ==
JAXA が2004年(平成16年)末から2005年(平成17年)夏にかけて行った「JAXA宇宙の音楽募集キャンペーン」で募集した曲の中から審査員や一般投票による審査の結果、グランプリとなった [[ALEX (音楽プロジェクト)|E.Bakay]] / Vocal [[河合夕子]]の『Radio Emission』が JAXA のイメージソングに採用された。また、他の最終審査会出場の作品と共に公開されている<ref>[https://web.archive.org/web/20070222105730/http://www.jaxa.jp/event/music/index_j.html JAXA|JAXAJAXAのイメージソング] 2012-05-28 参照JAXA《2020年1月11日閲覧;現在はインターネットアーカイブ内に残存》</ref>。
 
== 関連団体 ==