「T1軽戦車」の版間の差分

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== 各型 ==
; T1
: 原型試作車。[[1927年]]に1輌製造。評価試験の後、[[シャーシ#戦車|シャーシ]]を他の型の試験に再利用するために解体された。
: 車体構造はフロントエンジン・リアトランスミッション・リアファイナルドライブで、車体前部に操縦手席、車体後部の人力旋回砲塔内に車長兼砲手兼機銃手席がある。武装は主砲にフランス製の[[M1916 37mm歩兵砲|M1916 37 mm 歩兵砲]](初速367 m/s)の米国産版の車載型である M1918 37 mm 短戦車砲を、副武装に主砲同軸に[[ブローニングM1919重機関銃|ブローニング M1919 7.62 mm 機関銃]]を装備した。
* 装甲厚:6.4 mm~9.5 mm
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* 最高速度32 km/h
; T1E1
: T1の改良型。[[1928年]]に4輌製造。1928年1月にM1軽戦車として制式化されるも、2ヵ月後の[[1928年]]3月に制式化取り消しとなった。
: T1に比べ、車体が無限軌道より前方に飛び出ていない、燃料タンクを車体後部両側(無限軌道の上)に移動、などのマイナーチェンジが行われた。エンジンはわずかに出力が向上したものに変更されたが、総重量が増加したこともあり、最高速度は減少している。
* 装甲厚:6.4 mm~9.5 mm
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* 最高速度:29 km/h
; T1E2
: T1E1の改良型。[[1929年]]に1輌製造。装甲を増厚し、主砲を長砲身のブローニング 37 mm 半自動砲(初速610 m/s)に換装。エンジンを更に出力を増したものに変更したが、やはり重量の増加により最高速度は減少している。主砲は後に旧式のM1918 37 mm 短戦車砲に再換装された。
* 装甲厚:6.4 mm~15.9 mm
* 重量:8.1 t
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* 最高速度:26 km/h
; T1E3
: [[1930年]]T1E1の内1輌をアメリカ陸軍兵器局(Ordnance Department)が改修して製造。主砲を長砲身の ブローニング 37 mm 半自動砲(初速610 m/s)に換装し、[[コイルスプリング]]と油圧[[ショックアブソーバー]]の採用により[[サスペンション|懸架装置]]の能力を向上させている。これにより、滑らかな乗り心地を実現し乗員への負荷が減少し、走破能力の向上により最高速度が35.2 km/hに向上した。
* 装甲厚:6.4 mm~15.9 mm
* 重量:7.7 t
* エンジン:カニンガム 水冷V型8気筒ガソリンエンジン(132 hp)
; T1E4
: [[1932年]]製造。[[ヴィッカース 6トン戦車]]を参考に車体構造を一新し、リーフスプリング・サスペンションを採用、リアエンジン・フロントトランスミッション・フロントファイナルドライブ方式となった。エンジン出力も向上され、主砲は M1924 37 mm半自動砲(初速410 m/s)に換装されている。
* 装甲厚:6.4 mm~15.9 mm
* 重量:7.8 t
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* 最高速度:32 km/h
; T1E5
: T1E1の改良型。1932年製造。それまでのクラッチ-ブレーキ・ステアリング・システムからコントロールド・ディファレンシャル・ステアリング・システムに換装し、結果は良好であった。エンジンは-E5E4と同様に カニンガム水冷V型8気筒ガソリンエンジン(140 hp)を搭載に変更している。
; T1E6
: T1E4の改良型。1932年製造。武装はT1E4と同様である。装甲厚を増加させ、エンジンを[[アメリカン・ラフランス]]社製のものに変更している。