「離騒」の版間の差分
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『'''離騒'''』(りそう)は、[[楚 (春秋)|楚]]の[[屈原]]の作と伝えられる
== 題名 ==
『離騒』という題名の意味はよくわかっていない。『[[史記]]』の屈原の伝では『離騒』の「騒」は「憂」という意味であるとし、王逸『楚辞章句』でも「離別の愁思」の意味に解釈している。これに対し、[[班固]]の「離騒賛序」(王逸注に見える)では「離」とは「遭」という意味であるとし、「憂いに遭う」という意味と解釈している。これは[[応劭]]
[[後漢]]の王逸の『楚辞章句』以来、『離騒経』と「経」つきで呼ばれたが、これは『九歌』以下の楚辞を『離騒』の「伝」と考えたものである
== 作者 ==
伝統的に讒言によって流刑となった屈原が作ったといい、たとえば[[司馬遷]]の『[[史記]]』太史公自序および『報任少卿書』には「屈原放逐、著『離騒』。[[左丘明|左丘]]失明、厥有『[[国語 (歴史書)|国語]]』。」とある。[[劉向]]『[[新序 (劉向)|新序]]』節士篇の屈原伝、班固「離騒賛序」でも同様である。
しかし、[[胡適]]は『史記』の屈原伝の信憑性を疑い、[[聞一多]]も『史記』に述べられている屈原と『離騒』から見られる人物像に差が見られるとした
== 形式 ==
『離騒』は374句からなる(『[[長恨歌]]』の約3倍)。各句の長さは必ずしも同じでないが、大体において奇数句が「□□□△□□兮」、偶数句が「□□□△□□」の形式をしている。ここで「△」は「于、以、与、而、其、之」などの助辞である。偶数句で[[脚韻]]を踏むが、4句ごとに韻が変わる。末尾には4句からなる「乱」と呼ばれる部分が附属する。
全篇は
== あらすじ ==
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 参考文献 ==
* {{cite journal|和書|ref={{sfnref|岡村|1966}}|author=
* {{cite book|和書|ref={{sfnref|小南|2003}}|author=
* {{cite book|和書|ref={{sfnref|矢田|2018}}|author=矢田尚子|title=楚辞「離騒」を読む―悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって―|year=2018|publisher=東北大学出版会|isbn=9784861633003}}
* {{cite book|和書|ref={{sfnref|藤野|1967}}|author=藤野岩友|title=漢詩体系 第三巻 楚辞|year=1967|publisher=
* {{cite book|和書|ref={{sfnref|藤野|1951}}|author=藤野岩友|title=巫系文学論|year=1951|publisher=
== 関連項目 ==
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