「ダイナミック・プライシング」の版間の差分

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== 概要 ==
商品やサービスの価格について、一定の標準価格を設定し、その商品・サービスの売れ行きにより価格を随時変動させる仕組みである<ref name="nikkeiXTREND20190107">{{Cite web|url=https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00099/00003/|title=自由席を3倍値上げ 19年は「価格変動制」の波が各業界を襲う|website=日経XTREND|date=2019-01-07|accessdate=2020-01-23}}</ref>。かねてより、サービスの分野では、集客が見込めるサービス(例えば、スポーツ観戦チケットにおける、人気チームとの対戦カード)の価格を高めに設定し収益を増やす一方、集客の見込めないサービスは価格を下げて集客数を増やす戦略が行われてきたが、近年ではこれを進化させ、過去の販売実績データなどの[[ビッグデータ]]を[[人工知能]] (AI) が学習して売れ行きを予測し、販売状況に応じて収益最大化が見込める最適価格をシステムが推奨し、その推奨価格を参考にして価格を随時変動させるのがダイナミック・プライシングである{{R|nikkeiXTREND20190107}}。
 
「日ごとに価格が変わる」という考え方が最初に広まったのが[[航空]]業界と[[ホテル]]業界である。特に、旅行会社の旅行商品や団体旅行([[パッケージツアー]])向けに設定される料金を中心に、航空会社やホテル側が季節や曜日などの需要予測を元に数カ月先の価格を提示。閑散期には大幅に値下げされる一方で、繁忙期には料金設定が平常時よりも高く設定されるということが一般的に行われてきた<ref name="bigdata" />。この考え方を進め、航空会社が提供する[[ダイナミックパッケージ]](航空便とホテルを任意に組み合わせた旅行商品)では、早くからダイナミック・プライシングの考え方が導入されておりいる。一方で、旅行会社でも航空会社等からの卸売価格にダイナミック・プライシングが導入される方針となったことから、対応を迫られている<ref>{{Cite news|url=https://newswitch.jp/p/17828|title=ANAとJALが来春から変動料金制導入、旅行会社向けに|newspaper=日刊工業新聞|date=2019-05-30|accessdate=2020-01-23}}</ref>。
 
== 導入例 ==