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このような若木や扶桑に関する記述から、古代中国では日や月が、水で浴(ゆあみ)をし、巨樹をつたって空をのぼりおりする動きをとるという伝承をもっていたと考えられている。
 
日本での若木という語の受容や言及は、扶桑に較べると小さく、[[辞書]]が[[扶桑#地理の比定|扶桑国]]を解説する文脈上で言及する程度にとどまっているようである。たとえば、『[[下学集]]』([[15世紀]])には「扶桑国」の解説文「朝暾必昇於若木扶桑之梢」に「若木」の名が登場する。これは「[[日本]]」の異名としての扶桑国を説明するなかで中国の古典に見られる太陽と巨樹の説を引いたものである。この文は『[[節用集]]』(文明本、15世紀)などにはほぼ同じかたち、『[[運歩色葉集]]』([[16世紀]])では「朝日必昇若木之梢」と「扶桑」が欠けたかたちで引かれているが、いずれも使用箇所は「扶桑国」であり、主題が「若木(と扶桑)」では無い点で一貫している。
 
== 脚注 ==