「プログレッシブ・ロック」の版間の差分

ムーディー、ナイスなどに出典
(ムーディー、ナイスなどに出典)
プログレッシブ・ロックは、実験的・革新的なロックとして、それまでのシングル中心のロックから、より進歩的なアルバム志向のロックを目指した。1960年代後半に誕生し、全盛期は70年代前半である。当初の進歩的・前衛的なロック志向から、一部のクラシック音楽寄りな音楽性が、復古的で古色蒼然としていると見られ、1970年代半ばから後半にかけて衰退した<ref>「プログレッシブ・ロック入門」141ページ、プログレ評論家、船曳将仁の分析。プログ・ロックは1974年を境に急降下した。河出書房新社刊行</ref>とされている。[[ピーター・バラカン]]はプログレッシブ・ロックの全盛期が短かかったことを指摘している。後年、[[マリリオン]]、[[アネクドテン]]<ref>http://www.allmusic.com/artist/anekdoten-mn0000696551</ref>などの登場により、復活してきている。
 
プログレッシブ・ロックとは進歩的ロック、クラシック的ロック、[[アート・ロック]]、前衛ロック、実験的ロックなどの概念を包括したジャンルである。60年代後半にはそれまでのシングル用の曲作りから、アルバム志向で音楽作りをしたいと考えるバンドが登場した。それらのプログレッシブ・ロック・バンドはロックに、[[クラシック音楽|クラシック]]や[[ジャズ]]、[[フォークソング|フォーク]]、地域音楽などを融合させた。
 
「[[アート・ロック]]」<ref>http://www.allmusic.com/subgenre/prog-rock-ma0000002798</ref>や「[[ニュー・ロック (音楽)|ニュー・ロック]]」、あるいは「[[シンフォニック・ロック]]」と呼ばれる場合もあるが、それぞれ微妙な差異を持ち、それらをプログレッシブ・ロックの一派に含めることもある。また、イギリス以外の[[イタリア]]、[[フランス]]、[[オランダ]]、[[ドイツ]]、北欧にも、有力なバンドが存在し、[[ユーロロック]]とも呼ばれた<ref>http://www.allmusic.com/subgenre/euro-rock-ma0000012305</ref>。
*イギリスのバンドの場合、中流階級出身者が多かった<ref>http://www.bbc.co.uk/music/reviews/gncz/</ref>
 
上記の特徴は、[[ピンク・フロイド]]<ref>http://history.sakura-maru.com/progressive.html</ref>、[[キング・クリムゾン]]<ref>デビュー作『[[クリムゾン・キングの宮殿]]』は[[全英アルバムチャート]]5位まで上昇したが、当時から雑誌のレコード・レビューなどで「1969年に、[[ビートルズ]]の『[[アビイ・ロード]]』を1位から転落させたアルバム」という内容で紹介される都市伝説もあった</ref>、[[イエス (バンド)|イエス]]<ref>オリジナル・メンバーは全員が中流階級出身</ref>、[[エマーソン・レイク・アンド・パーマー]]<ref>キング・クリムゾン、アトミック・ルースター、ナイスの3つのバンド出身者が結成</ref>、[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]<ref>オリジナル・メンバーは全員、中流階級出身である。後に加入したフィル・コリンズは労働者階級出身。</ref>などのバンドが持つものであに見られる。ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエスなどのプログレッシブ・ロック・バンドのメンバーは、イギリスの中流階級出身者が多かった一方ピンク・フロイド以前の1967年ごろには、すにムーディー・ブルース、プロコル・ハルム、ナイスらの一部の曲に、プログレッシヴな曲調が見られた<ref>{{cite web|author1=Anon|title=Prog-Rock|url=http://www.allmusic.com/subgenre/prog-rock-ma0000002798|website=[[AllMusic]]|date=2020-02-07}}</ref>。[[フランク・ザッパ]]らは、その音楽は十分に先進的、前衛的ながら、上記条件にあまり該当しないためにプログレッシブ・ロックにはカテゴライズされないこともあった。それらはアヴァンギャルド・ロックや実験音楽、アート・ロックなどの別のジャンルに含まれる。
 
上記のバンドのほかに、イギリスでは、[[ソフト・マシーン]]をはじめとするカンタベリー出身の[[ジャズ・ロック]]・バンドが体系化した[[カンタベリー・ロック]]が登場した。さらに、1960年代から70年代にかけてドイツで生まれた実験的な音楽を指す[[クラウトロック]]もプログレッシブ・ロックの一派とされる。一方、1970年代の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では、[[カンサス (バンド)|カンサス]]や[[ボストン (バンド)|ボストン]]<ref>[[ニルヴァーナ (アメリカ合衆国のバンド)|ニルヴァーナ]]の[[カート・コバーン]]は、最初のヒット曲について「ボストンの『宇宙の彼方へ』のリフを参考にした」と語っている</ref>、[[ジャーニー (バンド)|ジャーニー]]<ref>グレッグ・ローリー、[[ニール・ショーン]]は元[[サンタナ (バンド)|サンタナ]]のメンバーだった</ref>などが台頭し、[[アメリカン・プログレ・ハード]]というジャンルが登場し、ヒット曲を連発した。だが、このジャンルはコーポレート・ロック、[[産業ロック]]などと英米、日本の音楽ジャーナリズム、ロック・ファンから批判された。70年代後半、[[パンク・ロック|パンク]]、[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]]の登場により、ハードロックやプログレなど既存の勢力はパンク勢から激しい攻撃を受けた。その結果、プログレは衰退していった<ref>『プログレッシブ・ロック入門』ロック・クラシック研究会著</ref>。だが、のちにマリリオンらのネオ・プログレが現れ、再度注目されるようになっている。また、プログレッシブ・ロックの分野というよりも[[ヘヴィメタル]]の分野に分類されるが、1990年代以降は[[ドリーム・シアター]]などによる[[プログレッシブ・メタル]]と呼ばれる音楽形態も生まれた。
* [[DVSレコード]] (DVS Records)
* [[EGレコード]] (E.G. Records)
* [[エソテリック・レコーディングス]] (Esoteric Recordings)
* [[ガリレオ・レコード]] (Galileo Records)
* [[ハーヴェスト・レコード]] (Harvest Records)
* [[インサイド・アウト・ミュージック]] (Inside Out Music)
* [[アイランド・レコード]] (Island Records)
* [[Kスコープ]] (Kscope)
* [[マグナ・カルタ・レコード]] (Magna Carta Records)
* [[マンティコア・レコード]] (Manticore Records)
* [[メロディック・レヴォリューション・レコード]] (Melodic Revolution Records)
* [[ムゼア]] (Musea)
* [[オール (レコードレーベル)|オール]] (Ohr)
* [[サイレンス・レコード]] (Silence Records)
* [[スパラックス]] (Spalax)
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