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[[ファイル:Udegarami.JPG|サムネイル|[[柔道形]]における'''腕緘'''の基本形[[V1アームロック]]]]
'''腕緘'''(うでがらみ)は、片手で相手の手首をとり、もう一方の手で自分の手首を持ち[[腕]]を捻るないしは伸ばして[[肘]]等を極める[[格闘技]]における[[関節技]]で[[アームロック]]の一種である。[[講道館]]や[[国際柔道連盟]] (IJF) での正式名。IJF略号'''UGR'''。[[常用漢字]]読みを考慮して'''腕がらみ'''とも呼ばれる。
 
== 概要 ==
極め続けると腱や靭帯を痛め、[[脱臼]]等を起こす。[[総合格闘技]]、[[プロレス]]、[[柔道]]、[[合気道]]、[[ブラジリアン柔術]]、[[古流柔術]]などに見られる。
[[柔道]]での正式名称。
 
大別してダブルリスト相手の片腕全体を腋の下から背中方向に内側に捻る技の[[チキンウィングアームロック]]も、その一つである。チキンウィングアームロック、相手の肘を固定して体の前側へ捻り上げる[[V1アームロック]]、相手の肘を伸ばす[[ストレートアームバー]]の三種類に分かれなどがある。
片手で相手の手首をとり、もう一方の手で自分の手首を持つ肘への[[関節技]]の総称である。
 
立ち関節や抑え込み等の様々な体勢から仕掛ける事が出来る。
[[常用漢字]]読みを考慮して'''腕がらみ'''とも呼ばれる。
 
[[ハンマーロック]](片手腕緘)は自分の手首をもう一方の手で掴まないので[[腕挫手固]]に分類される。
極め続けると腱や靭帯を痛め、[[脱臼]]等を起こす。
 
[[総合格闘技]]、[[プロレス]]、[[柔道]]、[[合気道]]、[[ブラジリアン柔術]]、[[古流柔術]]などに見られる。
 
相手の片腕全体を脇の下から背中方向に内側に捻る技の[[ダブルリストロック]]も、その一つである。
 
大別してダブルリストロックと相手の肘を固定して体の前側へ捻り上げる[[V1アームロック]]、相手の肘を伸ばす[[ストレートアームバー]]の三種類に分かれる。
 
[[ブラジリアン柔術]]や[[総合格闘技]]では腕緘のことを'''キムラロック'''、もしくは単に'''キムラ'''と呼ぶが、これは1951年10月23日のプロ柔道家としてブラジルに渡った柔道家の[[木村政彦]]が[[エスタジオ・ド・マラカナン|マラカナン・スタジアム]]で[[エリオ・グレイシー]]をこの技で破り、エリオが木村の強さに敬意を示してキムラロックと名付けたものである。
 
この経緯は「[[木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか]]」([[増田俊也]])に詳しく書かれている。
 
木村政彦は柔道の現役時代からこの腕緘を絶対的な得意技としていたが、その技術は[[拓殖大学第一高等学校|拓大予科]]が[[高専柔道]]に参加して徹底的に寝技を磨いたことによる。
 
現在では一般的に使われている「相手の道衣や帯で腕を縛って抑え込む技術」([[ラペラ]])も木村が開発したものである。
 
立ち関節や抑え込み等の様々な体勢から仕掛ける事が出来るため、[[ハンマーロック]](片手腕緘)等のバリエーションをはじめ、警察等が逮捕術で逮捕の際に後ろから相手の腕を掴んで相手を抑え込む際にも、よく用いられる。
 
== 関連項目 ==
* [[アームロック]]
 
== 外部リンク ==